ま、こうして私は今年になってブログってヤツを書き始めたんですが、色々「ブログっすかあ、もお沢山の人に読まれて色々意見書かれてあーだこーだしちゃうんすね、もぉ適当な事書けないッスね、フンガーッ!」と激しく肩に力が入っていたような気がします。
ま、肩に力を入れても、自分の持っている力量以上の物は当然出すことが出来ないワケで、必死になった分、その必死さが表面化しちゃって「いやはやどーも」的な感じだったっす。

一般的には世間で騒がれているニュースを斜めに斬る!って感じの物のほうがウケがいいんだろうし、中にはそっちが高尚だと思っている人もいたりするんでしょうが、なんか自分的には「時々でいいや」って感じだし、自分のテンションがかなり上下する事があるので、下がった時にはマジにどーでも良くなってしまう。
自分の場合、このブログ以前に約10年のネット上雑記歴があるので、今さら路線変更したり「こうじゃなくちゃ」的にしなくてもいいなと思い直して、ダラダラと実の無いブログになる事にしちゃいました。世の中の動きより自分の事に必死で。
話には関係なく七人の侍:勘兵衛(志村喬)

前に「読者とコミュニケーションを取らないブログは寂れるだけだ」と批判も貰いましたが、そもそもまったく返事もない状態で10年雑記は続けてますので寂れる寂れないってのはあんまし関係ない部分かもしれません。それと3ヶ月で3万人のアクセスに関して「少ない」って事も書いてあったんですが、自分はかつて個人雑誌を手配りしていた時があって、その時なんて準備期間1ヶ月以上で1冊作り、100部も読まれない状態でしたので、今のように毎日300人以上の方々に読んで貰っている現状でも「凄いじゃん」と思っています。読んで下さっている方々に感謝でやんす。こんな冗長な文章なのに。
話には関係なく七人の侍:五郎兵衛(稲葉義男)

もっともアクセスしただけで「うわ、文章多い」と秒速で帰った方も多々いると思いますが、それでもアクセス1っすから、実質的にはもっと少ないかと。
それとは逆に、なんかブログを転送させて読むシステムも存在するみたいで、それなんかだとこっちにアクセスしないでも読めるので実数は把握できないっす。
で、世間を見回すとブログは星の数ほどある。よくもこんなに書きたい人がいる物だと思ってしまうほど。(自分含む)
確かに、昨今は「人気ブログが書籍化!」という話もよく聞くし、さらにベストセラーになったり、挙げ句の果てはドラマ化されたり、可能性はかなりあるツールだというのもよく判る。
なぜブログをやっているのか?という部分で「自己表現」って部分が多いかもしれない。
Googleで「ブログ 自分探し」と検索すると、そうタイトルに掲げたブログが沢山引っかかるし、本文中に「自分探し」という単語を入れてる処はかなり多い。
個人的に「自分なんて探すもんじゃないだろ」とか思っちゃうし「自分探しと称して旅(インドとか)出かけちゃう人って、その程度で見つかるような自分だと思っているんだろか」とか考えてしまう。
中国宮廷料理:金匂翅湯(ジンゴウチータン)

その辺の結論は大昔にメーテルリンクが「幸せの青い鳥は、じつは自分の家の中にいました」って結論だしているんじゃないかと。
ついでに、「馬鹿の壁」の養老孟司氏も言っている「個性なんて物はもともと存在しない。個性は他人が存在する前提があって存在する物。個性を伸ばすのではなく「他人を見る目を養う」べきだ」
確かに、個性を異常に主張するって、ただの押しつけになってしまうかも知れない。
自分の場合、メインで書いている雑学なんて物は「自分」を挟み込む余地がない物だと思っている。だからこそ自分が一番の読者で面白がって延々と続けているわけですが、それでも一部の方には「他の雑学をやっている処とは密度が違う」とか「語る文体にリズムがあってサクサク時間を忘れて読める」とありがたい感想も貰ったりするワケです。
それらは先日おこなったメルマガ懸賞のアンケートに書かれていたんですが、ありがたい事です。
中国宮廷料理:脆皮焼乳鴿(ツイピーシャオルーグー)

それでも中には「メルマガの大ファンですけど、ブログとかには一切興味ありません。というか、他のブログと称した日記サイトには一切興味ありません」と書いている方もいました。
ま、確かに「ブログ=日記」ってイメージもあります。一般素人が日々どうしたこうしたという日常を書いた物を読んでどーするって感じもありますが、元々ブログってのは「Web log」の略称なのでネット上のサイトに書かれた物がすべて総称されるんですけどね。
今みたいに、毎日書いてそれが他のブログとリンク貼られたり感想を書かれたりというコミニュケーションツールになった状態が本来のブログではなかったワケで、メルマガもネット上で読める状態ならそれも含めてって事になっちゃうワケでやんす。
マスコミ的にもそろそろ「ブログ」ってのも手垢が付き始めた感もある。
ブログ熱ももう特殊ではなくなった現状、ブログに対する過度な期待ではなく、日常ツールとしてどんな事が出来るかって事なんだと思うのだ。
と言いつつ、10年前とほとんど変わらない気分で日々文章を垂れ流している私が居る。
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