2009年12月 2日 (水)

放送事故を起こしてしまったのだ。

本日はテレビのロケの日。


2009120201とりあえず年末を迎え、テレビの「ラブいぜ!しずおか」は来年も続くことが決定なのですが、本日はちょっと今年の総集編的な意味も含めてのテーマを選んでのロケ。
ロケ現場は静岡市内なのでそんなに移動距離はないので、簡単に撮影が終わるかと思っていたのが、諸事情により悩みながらのロケとなった。
前日に小沼さんよりのメールで「明日のロケなんですけど」と相談があったので、急遽原稿を練り直して、さらに「明日のロケの時に、これとこれとこれ、小道具を準備して下さい」などと注文を出す。
毎回そうなんですが、よりよいコーナーを作っていくタメに直前までドタバタしている。

そして、本日は少し早めに局に到着し、ロケ時間まで小沼さんとロケ台本を煮詰める作業。
かなり綱渡りな部分もあるけれど、テレビで放送するという部分ではこっちもプロという責任をズッシリ感じていかなくてはいけない。放送された物に関しては責任を負わなくてはいけないので、とにかく詰めることが出来る部分は詰めて行かなくてはいかないのだ。
もちろん視聴者にはそんな努力は見せずに「おもしろ〜い」と思ってもらいたいワケですが。
そんなドタバタの中で本日のロケが始まった。

2009120202毎回、ロケの時には2時からのラジオ出演は「現場からの携帯電話」あるいは「直接スタジオ」という2パターンになっていて、事前に「今日は1時頃にロケが終わりますので、スタジオで」などと報告をしていく。
今日は2時前に撮影が終わる予定だったので「スタジオに行けると思います」と言っていたのですが、結局、現場でセリフを考え直したり、構成を少し変えたりという作業もあって、時間内に終わることが出来なくなる。ラジオのディレクターに「本日、携帯電話でよろしくお願いします」と連絡を入れる。
そして2時、撮影車の中から携帯電話を使ってのラジオ出演となった。
2時ちょっと前にスタジオから携帯電話に掛かってきて、スタンバイをしての放送なのですが、実はそのスタンバイしている時に聞こえてくる声が少しノイズ混じりだったのでちょっと嫌な予感もあった。しかし携帯電話の受信状況は最良を示していた。

2009120203そして2時5分ぐらいから「2時のうんちく劇場」が始まったのですが、ノイズがさらに酷くなりスタジオでなんか喋っているという感じは解るのですが、徐々にそれも酷くなっていく。それでもなんとかノルマを果たさなくてはと喋り続けていた。おそらく、スタジオの会話とはかみ合っていない部分もあるんじゃないかと思いつつ。
と、そこでノイズがいきなり無くなり、しかも音声がまったく聞こえなくなった。
慌てて携帯電話を見ると「通話終了」の文字。
ゲッ!ついに恐れていた放送事故!マズいマズい、と焦ってしまったワケですが、その時隣に座っていた小沼さんが慌てず騒がず「大丈夫、よくある事」と言い放ち、少し冷静さを取り戻す。さすが色々な意味でドッシリしとります。
で、携帯電話にスタジオから電話が再び掛かってきて、なんとかコーナー再開。本日の雑学は『ヒツジ』というテーマでした。

ラジオの仕事が終わった後、同行していたテレビのディレクター曰く「今日は午後から、土曜日に開催される市町村駅伝の電波チェックやっていて、かなり強力な電波が飛び回っているからそのせいじゃないかな?」との事でした。(静岡県は10年前から市町村対抗駅伝というイベントを静岡新聞・SBS主宰で毎年この時期にやっているのです)
いやはや、こういうアクシデントや、今日の急遽台本改定などで、経験値が上がっていくのかも知れない。
まだまだ勉強になる事は多いなぁ。

2009120204そんなこんなで自宅に帰ってきたのですが、今日はそんなこんなでいつもと違う変な疲れかたをした。
とぼーっとテレビを観ていると、7時から放送していた「ナニコレ珍百景」の中で『静岡県では畑の中で変わった物が採れる!』というネタをやっていた。
その画面に映し出された風景が「あ、これ最近見たことがある風景」と思ったのですが、そのネタは「静岡県の牧ノ原では畑の中から石油が湧き出る」という内容だった。
実はそのネタ、先週の金曜日に「ラブいぜ!しずおか」で放送したばかりのネタだったのです。
うひ〜、これが1週間ズレていたら「全国放送でやったばかりのネタを放送した」って事で、インパクトがかなり弱くなってしまう所だった。

2009120205でも、その「ナニコレ珍百景」のサイトで放送内容が紹介されているのですが、そこにある
>しかし、現在は富田さんが所有するこの畑に石油をくみ上げた跡が1つあるだけなのだとか。
というのは間違いで、畑以外にいくつか採掘跡は残されている。自分たちはその畑じゃない場所でくみ上げた石油に火を点ける実験をしてきた。
でも、ギリギリ助かった!
実は他にも「ラブいぜ!しずおか」で取り上げようと考えているネタは沢山あるのですが、その中のいくつかは「つい最近放送されちゃったから」みたいな理由でボツになっている。

なかなか大変なのだ。

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2009年10月30日 (金)

公開放送の未公開部分

11月3日にまたラジオの公開放送があるので、それを意識して雑学を組み立てる。
去年から今年前半は公開放送が無かったのですが、8月に久々にあり、それから9月に観客動員500〜600人という大盛況公開放送を経験し、またなのだ(さらに12月にも決定しています)。


9月ららぽ〜と磐田の公開放送より2009103001
いつもはなるべく「今日は○○○の記念日なので」とか「本日は○○○さんの誕生日なので」とか、その日に合わせたテーマで雑学を組み立てていくのですが、公開放送の時は「現場で受ける」という部分が重要視されるので、いわゆる鉄板ネタでという事になっている。
しかし「絶対受けるネタ」と言われても、すでに2年半も平日ずっと続けてきて、すでに530回を超えて喋り続けているので、昔から「これ言ったら絶対受けるぜ」なんて言ういわゆる手持ち雑学は使い切っている。
そして「鉄板」というのは通用しないというのも解っている。

とりあえず通常放送の場合、リスナーを喜ばせる驚かせるというのは当然だけど、その前に電話の向こうのパーソナリティを驚かせるというのが1つの基準になっている。
だから、月火の鉄崎さんの場合はこれに食い付いてくるだろうな、水木の杉原さんの場合はこれに食い付いてくるだろうな、と若干ネタのチョイスで内容を変えている。が、思ったほど食い付かずに「ふ〜ん」で終わってしまう事もある。こっちは「これなら鉄板」と思って球を投げているのだが。
だから「誰もが受ける雑学」なんて物の存在を信じないのだ。なんせ一人に向けて投げても鉄板にならないのだから、何人が聞いているか解らないラジオで鉄板もない。

9月ららぽ〜と磐田の公開放送より:みのりん&鉄っちゃん2009103002
そして自分が好きなタイプの雑学というのも一般的な尺度で言ったら「細かすぎてあんまり受けない」というのも認識している。
ラジオのリスナー向けという事で「ゆるく」というワケではなく、より一般的なネタでよりシンプルに説明出来ないといけないのだ。そこで扱うテーマもいかに解りやすい物、いかに生活に密着しているか、という部分にこだわる。
例えばいきなり「今日は中江兆民についてです」とか言って自由民権運動でとか、三酔人経綸問答でとか、言っても、なかなか食い付いてくれないと思う。「今日はカレル・チャペックが」とか「今日はブライアン・ウィルソンが」とか言っても、なかなかラジオ的には難しいのだ。
そういう意味で雑学ネタはまだまだ大量にストックされていて、単純計算では新規に調べ物をしなくてもまだ5年は番組を続けていける程あると思うけど、その中の半分ぐらいがラジオでは難しいネタなのかもしれない。特に、平日昼間の時間帯の番組なのでリスナーの年齢も幅広いので大変なのだ。

9月ららぽ〜と磐田の公開放送より2009103003
実は、今回の公開放送に関して言えば、いつもの2時台に出演してしゃべるコーナー以外に「放送には乗らない部分で雑学を喋る」というコーナーも予定している。
番組内で録音した物を流すコーナーがあって、その間だけ会場ではラジオに流れないような状態でパーソナリティがここだけの話をしたりするのですが、今回そこで「会場に来てくれた方だけにサプライズ雑学」を喋ることになったので、その部分の原稿も用意する事になった。基本的にアドリブっぽい感じでやりたいとは思っているけど、ちゃんと原稿は準備しなくちゃなのです。

さてはて、どうしようかというワケですが、先日テレビのロケに出た時に小沼さんと色々話をしている中で「通常番組ではとうていラジオに乗せられないネタ」という事で、ちょっとシモネタ系はどうだ? と言うことになって、記憶しているそっち系をいくつか披露した所、結構受けが良かったので「よし、そっちでまとめてみるか」と考えたです。
とりあえず昼間の公開放送なのでどぎついネタや不謹慎なネタは出来ないのでその辺はバランス感覚で「クスリと笑えるシモネタ」という事でまとめて原稿を完成させた。
が、その原稿をディレクターに送った所「やはり祭日の昼間、子供連れのお客さんも多いので」という事で全面却下になってしまった。
なかなか難しいのだ。

9月ららぽ〜と磐田の公開放送より2009103004
そうなるとこの手のネタは、以前から小沼さんなどと話をしている「夜の特別版」としてどこかで特番を組んで貰ってやるしか無いのだな。
そんな事を考えながら、公開放送のラジオで放送されない部分の原稿を考えなくちゃいけない。なかなか色々な縛りがあって難しいけれど、それも勉強なのだ。

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2009年9月11日 (金)

テレビ生出演デビュー

(前日の日記から長く長く続いています)


テレビに関しては、今年の2月にまるでカメラテストのような形で雑学を言う人としてテレビ初出演をしている。
その時は、ラジオに出演していて「たまたまスタジオにいた」という設定で、疑問をぶつけられその場で答えるという設定だったのですが(そういうネタ晴らしはOKですよね?)、当然の事ながらそれを答えるために自分の知っている知識だけじゃなく、もう一度調べ倒して、その中で面白そうな物をピックアップして喋った。
目の前にカメラがあって、その無機質な視線に耐えながらの喋りはかなりキツかったのを覚えている。
その後、現在放送中の「ラブいぜ!しずおか」というコーナーへのレギュラー出演となった。毎回ロケで何度もNGを出して共演者の小沼さんにも多大なる迷惑を掛けているワケですが、徐々に慣れてきている。
しかし今回は「スタジオで生放送」という事なので、なんだか自分が異常に緊張しているのを感じる。
あれ?何これ?という感じで、まだ電車に乗っている段階からノドが乾いているのだ。
マズイ、非常にマズイという気持ちで「人」という文字を手のひらに書いて飲み込んでみる。でもこれは「人を呑む」という舞台でのオマジナイだよなぁ。

2009091101実際リハーサルが始まるのは3時台なのですが、それより前の1時台に局へ到着し、ラジオの方へ顔を出す。自分が出演しているのは月〜木曜日なのですが、金曜日は局アナの大御所・國本さんが出演している。
実はこの國本さんの招き入れで現在のような仕事をしているので、現状報告などのご挨拶を兼ねて顔を出したワケです。
と、いきなり「じゃスタジオに入ってよ」などと言われて、全然心の準備が出来ていない段階でラジオの生放送に出演する事となってしまった。ラジオの方も、いつも電話出演でスタジオで喋るというのもそんなに無いので緊張するワケですが、その前からのテレビ生出演の緊張と2乗になって、なんか「何言ってるんだ俺?」という感じ。
しかも、雑学的な事を聞かれるのならなんとかネタ的に拡げられるぞと思っていたのに「え〜今日の募集テーマは『怖い話』です、杉村さんは何か怖い話はあります?」などと、まったく準備していない事を聞かれてしまったのだ。
とりあえず「自分は基本的に霊感は無いのですが」と前フリをして、でも実際に経験した不可思議な話をムリヤリ記憶から絞り出して話す。ちょっと焦ってしまったのでディテールが違ってしまった事もあり、イマイチ怖くない話になってしまった。う〜む、修行が足りない……、というか自分はライターを目指しているハズなので、なんかどんどん違う方向に追い込まれているような気がするのだ。

2009091102そのラジオ生出演が終わって、ドッと疲れてしまう。今朝、3時に起きてそのまんまなので疲れが出ているのかもしれない。けれど、お陰で少しは緊張状態がほぐれた気もする。そこには國本さん感謝なのです。
その後はただのラジオ放送見学者になってぼーっと時間を過ごす。
リハの予定時間になったら、1階ロビーでスタッフと落ち合いTVスタジオに入る事になっている。
そう思い出して、また胸がドキドキしてくる。うわぁかなりマズい状態になっているというのを自分でも感じて、よけいマズイ「緊張のスパイラル」にはまっていくのだ。基本的にそんなにあがり症ではないハズで公開放送でもそんなに緊張はしないのに何故だぁ。
3時を過ぎてもう少しで……というタイミングでいきなり背後から「杉村さん」と声を掛けられビクッとする。自分がここに来ているという事は知らせてあるので、まさかスタッフが? と思ったワケですが、それはキャスタードライバーの菅原さんで「先日はどうも」という感じで声を掛けられたのでした。
相変わらずかわゆすなぁと思いつつ、別の方向でドギマギしながら会話をする。もう精神状態すべてマックスで何を喋ったのか記憶からスッポリ現在抜け落ちている。もうダメじゃん俺。いやぁトテカワトテカワ。

2009091103そして3時半に小沼さんから電話があり、リハーサルへ向かう。
TVスタジオ脇の控え室で本日の原稿と流れをチェック。本日のネタに関しての原稿は前もって渡してあるのですが、時間的な問題や後ろのモニターに色々画像を出す予定などがあって、直前までどうなるか解らない状態だったことで「えっとですね、本日はこれとこれとこれを喋るだけで時間が来ると思いますので」と予定していた原稿の半分がバッサリとカットされる。ラジオで喋る量の約半分という感じ。
それでも密度は凄く濃い。画像込みというのはやはり強みだよねぇ。
で、そこで原稿チェックを含めての読み合わせの軽いリハをして、スタジオ入り。
あぁテレビとかで見たことがあるスタジオ風景だ。天井に沢山のライトがつり下げられていて、正面のセットとは逆側には別の午前中に放送しているあの番組のセットが暗闇の中にポツネンと置かれていたり、うわぁなんか知ってる知ってる。とすっかり夏休みの放送局見学会って感じであちこちを見回す。これが出演者ってことじゃ無かったらミーハー気分炸裂させて写真とか撮りまくってしまうんだろうけど、そこは我慢。
そんなこんなでカメラリハーサル。

2009091104あ、と思ったのが隣に坐った小沼さんがいつもの小沼さんではなく、しっかりとキャスターモードに入っているという事なのだ。
基本的に女性は演技派なので信じちゃいけないぞ!と亡くなったパパに教えられているけれど(嘘)、小沼さんはある意味一番信用しちゃいけないな。本当に切り替えスイッチが凄い精度で出来ている。
という事でオープニングはクレーンカメラで。CM明けはセットに座り、小沼さんと岡村久則さん(通称、岡ちゃん)とシリスギ仙人で、静岡県に関係する雑学を展開していく。
生本番ということでトチッちゃいけないという意識で自分がピリピリしているのが解る。なんだろうこの胃がキューーーーーッと痛くなるような感じは。こんなにプレッシャーに弱かったのか俺。
でもリハが終わった処で小沼さんに「杉村さんちゃんと出来てましたよ、本番これで大丈夫ですよ」と声を掛けて貰う。いや小沼さんは信用しちゃいけないとさっき誓ったじゃないか、もっとガンバレって事なのだ。
という事で、本番直前に控え室に戻り、それだけでグッタリする。大丈夫か。

2009091105そこに天気予報士の岡村真美子ちゃんがいたので「初めまして」などと挨拶をする。真美子ちゃんはちっちゃくて(152cmだそうで)周囲の野郎共にはファンが多いのだ。なるほどなるほど、守ってあげたいってタイプなのか。そうかそうか。
「実は以前、ラジオが終わって局を出る時にちょうど5時前で、玄関脇で準備をしている処に遭遇した事があるんだよね。とりあえず自分も『イブニングeye』の出演者の一人として挨拶でもしようかな? と考えたんだけど、その時、シリスギ仙人のカッコしてなかったから誰か解らないんじゃないかとか、もしかしたらいきなり近づいてきた危ないファンと思われたらどうしようと考えて、その時は声を掛けずに帰ったンすよ」「声かけてくださいよぉ、シリスギ仙人って言ってくれればちゃんと解りましたから」などと会話を交わす。
そして真美子ちゃんは、5時から放送する局の玄関先からの天気コーナーのために部屋を出て行く。
とりあえず原稿を読んだりしている間に気が付くと、4時43分を過ぎて番組がスタートしていた。控え室のテレビに番組が映し出されていてビックリしてしまった。え?もう始まってるの?
自分が出るコーナーは5時20分前後からなので、まだ時間がある。ドキドキドキドキ。

20090911065時からの天気コーナーが始まり、真美子ちゃんが明日の天気を喋っている。それをモニターでぼーっと見ている。さっきまで話をしている人がこうやってテレビで喋っているってのも変な話だよなぁ。とか考えているその間もずっとドキドキしている。
天気コーナーが終わり真美子ちゃんが控え室に帰って来て「杉村さんって毎回静岡の雑学凄いですね、そうやって静岡の事を調べている方なんですか?」などと声を掛けてくるのだ。
「いやいや、元々は何でもありで雑学を扱っていたんですけどね、ひょんな事からSBSさんにお世話になる事が多くなって…」などと語って、毎日ラジオで語っている話になった時に、ふと「えっと、昨日はラジオでイワシについて語ったんだけどさ」などと言いだしたのだ。もうテレビ出演直前でテンションが変な状態になっている。
「イワシ雲ってあるでしょ、あれの事を英語ではマーカレルスカイって言うんだけど、「mackerel」はサバの事だから、英語ではイワシ雲はサバ雲なんだよね」(サバ雲という日本語も昔からありますが一般的にはいわし雲)という事を言い始めた処で、はたと気が付いた。今、目の前にいるのは天気のプロじゃん、なに雲の話なんて自慢げに喋ってるんだ? が、言い始めた言葉は止まらない。それに即答のように真美子ちゃんも「日本語でもサバ雲って言いますよね」と答える。
マズイマズイ、次に続けるなんか雑学は無いか? と焦っている処で「杉村さん、スタンバイお願いします」という声が掛かって、何も発言のフォロー出来ないままスタジオに招き入れられる。

2009091107スタジオでは小沼さんが中継先とやりとりを軽快にこなしている。
「杉村さんの出番まで5分ぐらいありますので、こちらにお座りになってお待ち下さい」などと椅子を差し出されるのだが、頭の中では「なんか凄く薄い雑学を自慢げにプロに向かって語ってしまった。しかも最後はなんかグズグズだったし、あぁあぁ俺は俺は俺は」といきなり本番直前なのに脳内反省会が始まってしまったのだ。
その上、本番直前のドキドキ感も全然薄れていない。
そんな、すでに本日の消費カロリーを使い果たしてしまったような状態で本番が始まった。

2009091108「おつかれさまでした」とCMに入った処で小沼さんに言われて、反射的に「どうもありがとうございました」と返事はするのだが、もう自分の中では敗戦投手のような疲労感でグズグズになってしまっていた。シリスギ仙人の被り物をスタジオセットの隅で外し、汗でぐしょぐしょになった髪の毛を整えつつ、CM明けの小沼さんと真美子ちゃんがモニターを挟んで軽快に会話をしているのをぼーっと見た。
そんな形に自分にとっての、テレビ生出演デビューは終わったのだ。
番組終了後に、ラジオ室を通過し、キャスタードライバーの女子数名とも挨拶。敗戦投手の自分にはみんなの笑顔が眩し過ぎるっす。このみんなは毎日中継で静岡県内を飛び回っていて、しかも中継先の素人様を上手にコントロールしてアドリブの連続で中継をこなしていくプロなのだ。あぁ俺ってヤツは!とマジに自分の色々なスキルの低さに打ちのめされてしまうのだ。

2009091109國本アナと再び合ってなんとか形だけは無事に終了した事を報告。
「でも、なんか自分が求めているライターって仕事と果てしなく違う方向に流されている気がするんですが」と言うと「いや、仕事が来る、それを求められるってのは普通じゃないんだから、出来る仕事を出来る時にしちゃった方がいいんじゃないかな? 自ずと色々な物を経験すれば、力も付いていくんだから」などと言われる。有り難いっす。
そして2日間のあれやこれやで精神も肉体もボロボロになって帰宅の途につく。

2009091110帰りの電車の中から小沼さんに「細かいフォローありがとうございました」とメールをし、それに対し「今日めちゃ良かったと思いますよ。番組終了後の反省会でもこれからもこのパターンもありでやって行こうって意見もありましたよ」という返信を貰う。
普段はドSプロデューサーと言われているOさんからも「タレントになんてならなくていいんですよ、杉村さんは雑学に関して誰にも負けない人って事でいればいいんですよ」と暖かいメールを頂く。
あぁ私はこうやってみんなに生かされているのだなぁ となんか人生って素晴らしいと思いながら、その日を終えるのであった。

普段が、何もなく地味に文章打ちなので、この2日は濃厚だったなぁ。

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2009年9月10日 (木)

ロケと電車事故と雑学と私

久々のロケに出かけて来た。


8月は静岡は地震が発生したり色々な特番があったりで「ラブいぜ!しずおか」のコーナーは放送は2回、そしてロケ自体は1回しか無かった。8月初旬に撮影した「ギネスブックに記録されている世界最長の木造歩行橋・蓬莱橋」の放送は8月最終週の放送となってしまった。
自分的にはロケが無くて残念でありつつ、一番暑い時期を避ける事が出来たのでそれはそれでOKなのだ。別の面で言えば「日雇い労働者」なので、おまんまの食い上げってヤツなのだが。
ロケの内容ってのは番組放送が諸事情あって、さ来週の金曜日なのでちょっとここで書くことが出来ないので、言葉を濁して「清水の方の企業に行って、その帰りに日本平に寄って」ぐらいしか言えないのだ。

そのロケが終わった後、ちょっと遅い昼食を食べた処で時間は2時。いつものラジオでの「うんちく劇場」となった。
某所にロケ車を止めて、その中でケータイ電話を使っての出演となった。
で、今回のケータイ中継は今までと違うのが「iPhone」になったという事。とりあえずiPhoneはiPod的に使う事を前提として作られているので、イヤホンを使って音を聞きながらケータイをマイクのような形にしながらの喋りとなった。
しかし、いつもと勝手が違うのと、ケータイがマイクとしてどんな感じに音を拾ってくれているのかが不明なので、なんか変な感じでずっと「今ちゃんと聞こえているのか?」という不安な気持ちで喋り続けた。
とりあえずスタジオのてつさん&玲子さんが何も言っていないので大丈夫だと思うけど。
でもロケが終了した直後という事で、自分では意識していなかったのですが「今日は杉村さん、テンション高いですね」などと言われてしまった。そうなのか、自分ではその辺コントロール出来ていないや。

その電話出演が終わった後、そのまま局へ帰り、スタジオに顔を出す。
といっても別にスタジオに寄っても、そのまま出演って事もないので、すっかり無責任なスタジオ見学者となりダラダラ。番組が終わっても家路を急ぐ事なくダラダラなのだ。
いつもはてつさんも番組が終わった後もダラダラしているのだが、今日に限っては「東京にすぐ戻って、ナレーション取りがある」と言うことで慌てて帰っていった。
てつさんは元「TETSU100%」(管野よう子さんが在籍していた事でも有名な)のボーカルで、現在も歌手活動をしている方ですが、CMなどのナレーションでも活躍中なのだ。
例えばカルピスの「健茶王」のCMでのナレーションとか、最近では高田純次と国分太一、さらに柳原可奈子が出演している「ワンダ」のCMでラストに『ワンダ、モーニングショット!』と叫んでいるのもてつさん。
という事で、自分も「明日があるので」などと言って帰宅する。本当に明日があるのだ。

新幹線と在来線を乗り継いで帰るのだが、在来線に乗って「あと数分で着くな」と思っていた処でいきなりガクンと電車が激しくはない衝撃を受け、少し行った処で急停止した。
客がザワザワしている。しばらくしてアナウンスが「只今、電車が不審な衝撃を関知しましたので、点検いたしますのでしばらくお待ち下さいませ」などと言い出す。
えっと……あの衝撃は、まさか、もしかして、いやいや、ちがうんじゃないか、まちょっと覚悟はしておけ、ませませ。なのではないか? とよくない想像をしてしまった。
で、他の用事もあったので某知人にメールを打ったのだが「メールの送信に失敗いたしました、ただいまこの携帯電話は送着信が出来ない環境にいます」みたいな表示が出る。
え? 今窓の外は真っ暗だけど、まさかここトンネル内?
と思った時、下りの電車がすれ違っていく。という事はそんな大げさな事ではなく、この電車だけの事なのか? 色々な事を考えているが、停止から15分以上経過しても電車が動く気配はない。
次第に乗客がザワついていくる。

そんな中「やっぱこうやって出歩くようになると色々な事件に遭遇するのだな」とちょっと無責任にワクワクしていた。
そういえば少し前も新幹線に乗っている時にいきなりアナウンスで「お客様にお願いがあります、お客様の中にお医者様がいらっしゃいませんでしょうか」というのを聞いたことがある。
「こ!これは」とこれまた不謹慎ながらワクワクしてしまったのだ。そのアナウンスが流れた後に新幹線内を歩いている人を見ると「あ、あの人は医者なのか?」と思ってしまう単純な自分もいたりして。
そんな事を思い出しながらぼーっとしていると、停車から20分ほど経った処でぼぅぅんと低いうなり音が聞こえて動力が戻ってきた。しばらくして「ただいま乗務員が線路に降り点検致しました処、問題点はありませんでしたので運転を再開いたします」というアナウンスが流れる。
うむ、問題点が見つからない方が問題点のような気もするけれど、とりあえずは大丈夫なのだ。
そして通常5分で通過する区間を30分掛かって到着したのだ。おそらくニュースなんかでは報道されない(その後、何かがみつからない限り)ような事件が起こったワケで、それもそれで日々のアクセントなのだ。

てな事で、ホッとしながら帰宅しても実はホッと出来ない。
以前から書いているように、今日は木曜日だが、ラジオの原稿の〆切が金曜日の午前中となっているので、明日の午前中までにストーリー的にまとめ上げなくてはいけない。
すでに昨日の段階でだいたい原稿のベースは完成しているが、それをちゃんとした文章にまとめて、最後にちゃんとオチが来るように雑学を組み立てていくのだ。あんまりキレイに収まる事は少ないかも知れないけど。
でもって、これまでも木曜日にロケに出かけ、疲れて帰って金曜日の午前中までに原稿を、という流れは何度もあった。というか、ロケがある時は基本的にそうだった。
しかし今回が大きく違うのが、今週は生まれて初めて金曜日放送の『ラブいぜ!しずおか』に生出演するって事なのだ。つまり、金曜日の早い時間に原稿を仕上げて送り、慌てて自分自身を局の方へ送らなければいけないのだ。
とりあえず自分の予定では朝10時までに仕上げ、直ぐに家を出るという事になっていた。
ということで、家に帰ってから原稿を仕上げる作業に取りかかる。しかし、ロケの疲れが出て睡魔がジワジワと体全体を包み込み精神を蝕み、気が付くとベッドに横になっていた。

ハッと目が覚めて飛び起きたのが真夜中の3時。確か、報道ステーションが始まったのは記憶しているので5時間ほど眠ってしまっていた計算になる。いつベッドに?
原稿は自分の目測では「朝7時台に起きて仕上げても10時には送ることが出来ない」という状態。こりゃマズイという事で、寝ぼけた頭をシャキッとさせるために真夜中3時だがシャワーを浴びて、完全に早朝モードにして仕事に取りかかる。
1回放送分の原稿というのは単純計算で原稿用紙4枚という処で、それを4日分。都合16枚という感じなのだ。たった16枚の原稿だが、それをチャチャっと1〜2時間で書き上げる事は出来ない。
実際には放送でしゃべる分より多くの、へタすりゃ倍以上の雑学を準備してある。まるで米を精製して、磨いて磨いて白米にしている様な感じで「磨いたカスの米ぬかにも栄養あるのに〜」と言う状態で作業をしている。
実際、用意した原稿をスタジオのパーソナリティとやりとりする部分もあり、いきなり何か関連した話を振られる事もある。そう言う時に、ボツにした知識が役に立つこともあるのだ。

平日昼間のラジオで喋るという事は意外と制約が多い。別に堅苦しい制約というワケではなく、昼間に農家のおじちゃんおばちゃんが、昼間に運転手の皆さんが、仕事の片手間に聞いていたり、休憩中に聞いていたりするという前提があるので、自ずとユーザーの好みという物があるし、ラジオという制約も出てくる。
例えば、今回送った原稿で最初から「これは無理だろうな」と思って、案の定カットされたネタにこんな物がある。(この日記は土曜日に書いているので、金曜に送った原稿がチェックされて戻った後です)
☆イタリアのメーカーにブルガリってありますよね。100年以上の歴史があり、元々は宝石関係だったのですが、近年は腕時計からバッグ・香水なども扱っています。
あのブルガリのスペルは「BVLGARI」なので、「BVL」は「ブル」とは読めないですよね。ところが、創業者の名前はUを使った「BULGARI」なのです。
1905年にローマで店を開いた時に、古臭い表記にしたいという事から、古代ギリシャ文字を使う事を考えたのです。ところが、アルファベットの原形には「U」の文字が存在せず「V」が使われていた事からそのスペルを考案したのです。

この流れでアルファベットには昔こんな文字は使われていなかったという方向に話を流しても言い訳ですが、自分にとって面白いネタでも多くのひとが「興味ない」という方向になってしまう。

それ以前に「ブルガリ」に関して興味を引くかという問題もある。例えば、若い女子がいる時に話す分には「へぇ」と思われる可能性があるけれど。
この原稿は前半は「エルメス」に関しての話があるのですが、そっちは一般的に知られているような話題に組み立てているのでOKだと思うけれど。
ちなみに、その中の一つはそのラジオ番組「らぶらじ」が始まった時の前夜祭イベントの打ち上げ宴会でキャスタードライバーという番組内でレポートをするかわいい女子数名に囲まれて、いきなり「じゃ何かファッションとかブランドの雑学教えて!」とムチャ振りされた時に喋って「そうなの?知らなかったぁ」と大絶賛の嵐、受けた受けたというネタなのです。

あと、こんなスペルがどうしたというネタはラジオをぼーっと聞いている人にはワケ解らない話になっちゃう可能性がある。
同じように漢字が絡んでくるような、文字ネタもラジオでは難しい。
☆狼狽という言葉、ココに出てくるのは架空の動物で、「狼」がオス、「狽」がメス
☆同じように伝説の生き物「麒麟」も、「麒」がオス、「麟」がメス
☆同じように伝説の生き物「鳳凰」も、「鳳」がオス、「凰」がメス
☆クジラを表す漢字には♂♀の違いがある、一般的な「鯨」はオス、「鯢」がメス
☆宝石のヒスイを表す「翡翠」という漢字は「カワセミ」を表していて、「翡」がオス、「翠」がメス
☆同じく鳥でオシドリを意味する「鴛鴦」も、「鴛」がオス、「鴦」がメス
☆カを意味する「蚊」という文字はオスの蚊を表す言葉で、メスはすでに漢字が無いが「虫武」という文字
☆空にかかるニジも「虹霓:こうげい」と呼び、「虹」がオス、「霓」がメスの事(主虹と副虹)

他にいくつかあったと思うけど、これらは必死に頑張ってラジオで語っても絶対無理。面白いネタなので、何かラジオではない講演会みたいな物があったら出来るかも知れない。フリップ芸人として。

それ故に、テレビで「ラブいぜ!しずおか」をやった時、いきなりサクラエビを扱った初回放送で
☆エビを意味する2つの漢字、「蝦」と「海老」の違い解りますか?
なんてネタを入れてしまったのだ。そういう意味でラジオというのはメディア的な限界がある。
そんなこんなで、頭をぐわんぐわんとかき回しながら原稿を書き進めていく。そしてなんとか予定通りに10時前に原稿をメールで送る。
こっちが時間的に切迫しているなんて事は先方には関係無いし、来週のラジオで放送する時はもう完璧に関係ない話になっているのだ。とにかく自分なりのベストを尽くす!尽くしたから許して!ではなく、常に一定のレベルを保った状態で「今週も相変わらず」でなくてはいけない。その辺は2年半、これをやっていて常に自分に課している。
チャッチャと書き上げて、それでも内容のレベルをキープ出来る才能があればそれに越した事はないんだけど、自分はどうやら凡人らしいという事を日々痛感する。
1回数分の番組だけど、それを調べるために図書館に通って、ある時は企業に電話したり、公共機関に電話したり、そのせいで「その話題はラジオで喋らないで下さい」とダメ出しをされて、面白かった部分が放送出来なくなったり……。
そんなこんなを考えながら、今度は自分がSBSに向かって出発する。
(もう11日金曜日の話だけど、金曜日の日記に続く)

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2009年7月17日 (金)

注文の取れない料理店

15日、柿田川のロケが2時直前に終了した。(ロケ日記11:柿田川は後で書きます)


ロケに集中していたので、すっかり2時からラジオの中継が入るって事を忘れていて「とりあえずどこかの駐車場で」という事で、柿田川公園の近くにあるサントムーン駐車場へ移動。
と、まだ駐車スペースを発見出来ないでウロウロしている状態で携帯電話が鳴り始める。
とりあえず、無難な所で車を仮停めして電話に出る「今、車を停めようとしている所なので、ちょっとスタジオの話を引き延ばして下さい」と頼み込んで、なんとか駐車する。
なんか毎回ロケの時にこの2時のラジオ出演は苦労するなぁと思いつつ、それも毎回面白い記憶として残るのでいいかぁなどと思ったりもするのだ。
てなワケでラジオ中継が終わったのが2時15分。小沼みのりんに電話をすると近くにある某食事処に入ったという事で、そこへ向かう。

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2時20分より少し前に合流したのだが、昼時が終わった時間なので店内には自分たち4人(自分・小沼みのりん・カメラマン・カメラマンアシスタント)以外に、奥の方に先に来て食事が終わりそうな二人組がいるだけだった。
暑い日だったので何か涼しげなメニューという事で、ちょうど『冷やしうどんフェア開催中』だったのでそこからチョイスする事となった。
単独メニューもあるが、A・Bセットというドリンク&デザートが付く物もある。
みのりんとカメラマン氏はサラダうどんの単品を注文。カメアシ君は「Bセットのイタリアンうどん」を頼み、自分は「Bセットのマヨ明太子うどん」という不思議なメニューを頼んだ。

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と言う処で、注文を取っていた20歳前後の女性店員がいきなり「えっと.....サラダうどんですか.....これはセットは付かないんですよねぇ」などと言い出すのだ。
「ええ解ってますよ、単品でいいです」と返すと「はぁ....単品でいいんですか.....はい単品ですね」などとぼーっと応えるのだ。
なんか「シャキシャキせぇ!」と渇を入れたくなってしまうような反応。まるでマイナスターズのモミアゲの無い店員みたいなのだ(って解る人が極々少ないネタで御免)。
と、注文を取り終わった所でみのりんが気が付いた「あれ? 今ふたりBセットを頼んだんでしょ、飲み物の種類とか聞いたっけ?」確かに。
という事でレジ付近に先ほど注文を取りに来た女性店員がいたので「あのぉBセットってドリンク付くんですよね」と訪ねると、「え、セットですか?」などと言い出すのだ。
う〜む、さっきの「単品でいいです」ってのを全注文に対しての事だと思いこんでいたのか?
という事で、ドリンクを新たに注文する。なんか嫌な予感がザワザワと沸き起こってくるのだ。

20090717003
という事で現在時間は2時25分。みのりんは夕方の番組の関係で最悪でも4時に局へ戻らなくてはいけないので「でも3時にはここを出れば、1時間も掛からないのでOK」という事で安心していた。
この先のロケの予定の話とか、現在アポ取りで保留になっている場所の話など、軽い打合せとなった。
が、気が付くと時間は2時45分。まだ料理が来ていないのだ。
サラダうどんとか、そんなに時間が掛かるメニューなのか?
さっきも書いたように、店内は全然混んでいない。どう考えても現在注文を出しているのはこの4人だけなのだ。
「あのー、注文してから随分時間が掛かっているんですけどぉ」
まさに悪い予感があたったかのようにマイナスターズのモミアゲの無い店員状態なのだ。まさか「え? その注文入ってませんけどぉ」ではないだろうな。
とりあえず厨房方面から「はい今すぐ」などと声がした。

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と、さほど待つこともなく注文した「イタリアンうどん」「マヨ明太うどん」「サラダうどん」そしてドリンク2がやってくる。
まさか、注文してから今まで20分間、催促されるまで何もしなかった? というぐらいのタイミングなのだ。いや、そんな事は無いと信じたい。
「とりあえずこれを急いで食べれば3時にはここを出られる。そうすればギリだね」という事で、黙々と食べる。味は可もなく不可も無しという「これと言って特筆すべき点無し」というレポートとしてはよろしくない状態だった。
とりあえず黙々と食べる。
デザートとしてアイスケーキが来たので、それをみのりんにあげる。
という所で3時直前。なんとか車を飛ばせば大丈夫でしょう。
という事で「それぞれが自分の食べた分を払う」という事になってレジで「えっと自分はBセットのマヨ明太うどんを」とレシートを差し出す。
と、さっきの女性店員が「え? それぞれが別ですかぁ?」などといきなり挙動不審になってしまうのだ。
何度かカチャカチャとレジを操作するが、どうにもならなくなったようで「す、すいませんお待ち下さい」などと言って奥に別の人を呼びにいってしまう。
なんだよぉと思いつつ待っていると、女性店員とさほど年齢が変わらないような若い男性店員が出てきて「すいません」などと言うのだ。

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で、その男性店員が慌ててレジを打ち始めるかと思ったら、レジの入力の仕方を女性店員にレクチャーし始め、それに合わせてたどたどしく女性店員がキーを打ち始めるのだ。
カシャ....カシャ.....「あれ?」「違う違う、ここをこうやって」
「あの....急いでるんですけど」
結局レジだけで10分近く掛かってしまったのだ。時刻は3時10分、そこで自分は別れたのですが、みのりん達が局に戻ったのはマジに4時直前でギリギリ。
まったくもぉ! と思わずその店の名前をここに公表しちゃいたくなるような、柿田川のロケだけでドロドロに疲れたのに、その後もそんな精神的にドロドロになる事件があったのだ。

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2009年7月 9日 (木)

スケジュールが大混乱中

以前にも書きましたが『ラブいぜ!しずおか』のロケ予定は最初に一通り季節的な物などを考慮して立て、それを基準に動いている。
秋以降はまだゆるく作ってあるのでどうなるか解らないのですが、7月8月ロケ分はもうカッチリと決めてあって、それに向かって雑学原稿やその裏取りなどをガシガシ進めている。
もうバッチリなのだ、あとはロケに行くだけなのだ! という事になっている。
当然、ロケ先には事前に了解を取ってあるのでその辺も大丈夫。


が、世の中はそんなに甘くないと言うことをこの数週間痛感しまくっているのだ。
6月10日の日記では、ロケ前日にロケ先が「えぇ?来てくれなくてもいいよぉ」的な感じになってしまい、急遽ロケ先を変更し、その日の内に別のロケ予定地にアポを取り、原稿をまとめるという無茶な事も経験したと書いている。
急遽とはいえ、そこはプロの仕事なので視聴者にはそんな舞台裏を晒さないようなガッチリしっかりの内容になっている。
で、それ以降なんですが、ちょっとスケジュールがどんどん変更になり「どうすりゃいいの?」状態になっている。

『ラブいぜ!しずおか』は基本的に、木曜日に撮影して翌週の金曜日放送となっている。つまり7月2日にロケをして放送は翌週の金曜10日。だから1つのロケをしてそれを放送する前に次のロケの収録が終わっているという事。
小沼みのりんが月曜・火曜は1時からのラジオ「らぶらじ」があるのでロケに行けず、金曜日は4時台からテレビがあるのでロケに行けず、ロケに行けるのは水曜日か木曜日となっている。
だから木曜日にロケに行けない場合は、最悪のケースとして水曜日にロケして2日後の金曜日に放送となる。そんな場合は編集も大変なのだ。
でもって、水曜にロケして金曜に放送の時は、その週の木曜には次の週の分のロケもしなくてはいけない。つまり2日連続でのロケなのだ。5月27-28日の掛川加茂花菖蒲園〜舘山寺ですでに経験済みなのだが、これは体力的にキツイ(って自分が体力無さ過ぎなのですが)

という事で、7月2日ロケ(10日放送予定)の某所に関しての原稿はほぼ決定で「あとはロケ日が雨じゃないことを祈るだけ」となっていたのですが、その前日にみのりんから電話。
「実は先方へ先週ロケの伺いを立てた時にはOKだったんですが、さっき明日はよろしくお願いしますと直前確認の電話をいれたら「今、ちょっと事情があってロケは今月末にして貰えないかな」と言われちゃったんですけど、どうしましょうか?」
というまさかの展開になってしまったのだ。という事は7月末にその予定をズラして他のものを前倒しにしなくてはいけない。
実はその翌週分というのがスケジュールを立てた時から「映像にしにくい」というのが問題になっていて実際に撮影出来るかな? と悩んでいたものだったのだ。

基本的に雑学の現場に出かけそれに関する雑学を語る番組ですが、歴史物の場合、遺跡などがあればなんとか映像になるのですが、何もない場合はセリフやイラストで処理しなくてはいけない。
以前、舘山寺でロケした時「実はここには日本一小さい県『堀江県』があった!」というネタをやったのですが、この堀江県というのは明治政府によってそれに関する物がすべて撤去され地名すら変えられてしまったので(存在を完全抹消)何も残っていないのです。
そこでとりあえず「だいたいこの場所」という映像と、静岡市にある資料室へ出かけてそれが記載されている書籍を撮影して処理をした。
そんな風に映像にしにくいネタは、ネタ的におもしろくても却下なのだ。突然の展開に「とりあえずそこは保留」となった。

という事で、今週ロケ分と来週ロケ分がいきなり白紙になってしまった。
こうなったらしょうがない「今週はロケ無しで、来週を水木2日連続ロケにしましょう」という事で、その来週2本文の原稿を書く作業が始まった。
とりあえず1つは2週間先に予定していた「浴衣」というテーマ。静岡県は浴衣反物の取扱が日本一という事で7月中旬じゃなくてもいいよね、と言うことで2週間前倒しにした。(放送予定日が7月10日、その3日前の七夕の日は「浴衣の日」でもある)
そしてもう一つは、夏って事で海に関する雑学を新たに持ってきてそれを扱う事にした。静岡県は日本一深い湾「駿河湾」を抱えているのでそれに関する雑学なのだ。
という事で、水曜7月8日→10日放送「浴衣」、木曜7月9日→17日放送「駿河湾」という事で原稿を書き進める。
ただ浴衣というテーマ。静岡県と関わりがあるのは「取扱量日本一」という部分だけでなかなか広がっていかない。確かに、浴衣というもので雑学は「由来」や「歴史」なんか話す事は色々あるんですが、静岡関係ないじゃん!となってしまう。
そこで別の日に予定していた「花火」をセットで紹介する事になった。こっちも日本国内で夏の花火大会の回数日本一というのがある(るるぶ調べ)のと、日本初の花火大会は駿府城で家康が観覧したというネタを入れ込むことにした。ネタ的には充分でしょう。

それでなんとか形になった....と思った処で、月曜日になってふたたび問題勃発。
木曜日ロケ予定だったロケ先が「先日からの天候不良でしばらく漁に出られないので、船を修理に出しちゃった」との事で今週のロケは中止。
うぬぬ!と言いつつ、今週水曜日8日に収録したものは10日に放送出来るので、浴衣が撮影できれば急場を凌ぐことは出来る。
つまり今週は水曜日ロケだけで、その翌週が水木(15-16日)2日連続ロケになったのだ。
で、翌週の木曜日は、浴衣が前にズレ込んだ事で本来は23日ロケ31日放送予定だった雑学を1週前倒しにして考えてみる。
という事で、水曜日に浴衣&花火のロケをして来た。こっちは順調にかなりスピーディに終わった。

で、ロケの翌日再びみのりんから電話があった。
「来週の水曜ロケ予定の「駿河湾」の話なんですけど、網をしかけるのが水曜の夜らしいのでロケには木曜日に来て欲しいとの事です」
うぬぬ!つまり水曜日がダメって事は本来、木曜日にロケするハズだった場所を1日前にズラすという事か!しかも駿河湾に関しては木曜日がロケ予定ですが、もし時化たりして漁に出られない場合は当然ロケ中止。そうなると翌週の水曜日にって事になる可能性もあるのだ。
そんでもって、一番最初に「今月末にして貰えないかな」と言われた処からまだ明確な返事が貰えていないらしい。
もしそれが7月いっぱいダメな場合は8月中旬に予定している別のネタをそこに持ってこなくてはいけない。

これを書いていても、どういう順番でスケジュールが変わっていったのかよく把握出来ていない。
ちゃんと説明できているのは解らない。もう何がなんやらなのだ。

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2009年7月 8日 (水)

ラブいぜ!しずおか・ロケ日記10:浴衣&花火

本日は静岡市内でのロケなので、そんなに大変ではない。と思っていたのですが、色々と大変でした。


20090708001前回の富士山関係のインタビューでフルフェイス版シリスギ仙人は稼働したワケですが、今回がちゃんとしたロケでのデビューとなる。
まずは静岡駅に近いマルサ呉服店でのロケ。本日は休業日だったのですが、ロケのためにお店を開けて頂きまして、営業しているかのように商品をディスプレイしていただきました。
今日は「浴衣」というテーマ、そして「花火」というテーマを被せて「夏なのだ!」という感じで攻めることになっているのでやんす。

本当はみのりんも浴衣を着て出たかったらしいのですが、時間的な余裕が無かったり、さらに静岡放送的に難しい事があって、いつも通りの服での出演になりました。
現在、みのりんはSBS静岡放送の毎日夕方帯で放送している報道番組の看板キャスターで、言ってみれば局の看板を背負っているという事なので「キャスターのイメージを死守せよ」というお達しがあり、普通の服以外は着てテレビに出てはいけないという事が言われているそうです。
だから、この『ラブいぜ!しずおか』のコーナーも最初はシリスギ仙人までは行かないとしても「ミノリン」というキャラに変身する企画だったのですが「小沼さんは色を付けちゃダメ」という事になった。
その代わりシリスギ仙人はどうイジってもかまわないって事らしいですが。
という事で、浴衣もダメなのだ。(実際には浴衣は何着も所有しているそうです)

20090708002で、呉服店の中で撮影開始。
反物などに関しての細かい用語のチェックなどがあり、セリフを修正して撮影が進むのですが、前回のスタジオで感じた事がさらにハッキリしてくる。
フルフェイスなので周囲の声があまり聞こえない。
だからカメラマンはあまり大きな声ではなく「では、カメラ....3...2....」という声が聞きづらく、ちょっと出遅れてしまう事もしばしば。
暑いのには慣れなくちゃいかんなと思うのだが、とにかく髪の毛が凄く面倒な事になってしまう。面倒なのでいっその事、短髪にしちゃおうかなどと思ったりもする。

とりあえず今回のラブい所としては「静岡県は浴衣の反物の取扱量が日本一」という事なのだ。これが色々難しい所で、取扱量ってのは生産量ではないし、浴衣の販売量でもないしという部分。生産も販売も多いんですが。
浜松地域は自動車メーカートヨタの創始、豊田佐吉さんの出身地で、明治時代に自動紡績機の発明により布の大量生産が始まった土地。その事もあって、現在でも反物生産は多いワケです。
が、浴衣の販売などに関しては現在はユニクロなどに大量に下ろしていたりするので「どこが販売量日本一」ってのが無くなっちゃったんです。
でも、浴衣の反物の取扱量は現在でも日本一なのです。

20090708003今までロケの最中にみのりんがシリスギ仙人のボードから顔を出す写真を撮影していたのですが、今回からはそれも出来なくなってしまいました。
というのもシリスギ仙人が杉村の汗臭くて...というワケでなく、フルフェイスなので髪の毛がグシャグシャになってしまうからです。とりあえず杉村は普段あまり肉類を食べない人なので体臭はあまり無いはずですので(と思ってるけどね)。
で、ここの撮影が終わった後は駿府城へと向かう。

今回のロケのもう一つのテーマ「花火」が駿府城に関係しているのです。
駿府城内にある徳川家康の像を見上げながら撮影開始
「実は花火大会が日本で初めて開催されたのは、ここ駿府城! それは徳川家康の前で行われた物なのです」
戦国時代が終わり、徳川の世となった1613年、徳川家康はすでに将軍の座を息子に譲り、駿府城で隠居生活をしていました。と言っても家康がすべてを仕切っていたような物で、貿易関係は家康の許可が無いと出来ない状態だったそうです。
その事もあって、その時代の駿府周辺は貿易許可を得ようと色々な国から来た人がウロウロしている国際都市だったそうです。ウィリアム・アダムス(三浦按針)やヤン・ヨーステン(八重洲の名前の由来)も家康の補佐として活動していたそうです。

でもって1613(慶長18)年8月にイギリスからジェイムズ 1世の国書をたずさえた使者がやって来て、徳川家康に見せるため、中国人の職人の手によって駿府城で花火を打ち上げさせた。という事が 『武徳編年集成』『駿府政治録』『宮中秘策』 などの記録に残っていますが、これが日本で初めて開催された花火大会だとされています。
別の記録では、戦国時代の1589年7月に伊達正宗が使用した物だという事も書かれていますが、こっちは
花火という感じではないので、自分的には駿府城での物が「元祖花火大会」としています。
ついでに言うと、この時の花火は筒から火の粉が吹き出すというもので、打ち上げ花火ではなく、ドラゴンみたいな物だったそうです。

戦国時代に火縄銃の重要性を知った家康は、各地に火縄銃のための火薬倉庫・火薬製造所を設置していたのですが、戦乱も無くなったという事からその施設を持てあましていたのです。
そこに「花火」という平和利用を知った事から、さっそく安倍川上流・安倍郡井川村にあった火薬製造所で花火を作らせはじめ、さらに出身地の三河にあった火薬製造所でも花火を作らせ始めたのです。(他に花火製造で有名な新潟県も家康がらみで製造が始まったそうです)
その事から現在も有名な三河の天筒花火や静岡県各地の花火大会が始まったのです。
静岡県内では草薙にある「草薙神社龍勢花火」は江戸時代元禄年間(1688年〜1703年)頃に始まり、遠州新居の「手筒花火」が江戸時代享保年間(1716年〜1735年)頃にはじまっています。
江戸花火の元祖といわれる「隅田川花火」が始まったのは1733年からなのでそれより古いという事になります。
そして、るるぶなどの雑誌調べで「静岡県は大規模な花火大会がもっとも多い県」という事にもなっているので、その辺にも触れる。

花火大会ってのは基本的に海や川など、水のある所で開催される事もあり、比較的大都市近郊に水辺、そして観光地が点在している静岡県(東は伊豆、中部は富士川・安部川・大井川、東は浜名湖)は花火大会が多くなるのだそうです。
そんな事を細かく調べたけれど、実際テレビでは「駿府城で花火大会が始まり、静岡県では花火大会が日本一多い」という事をサラッと説明。短い時間のコーナーだけど、その裏には詳しい詳しい説明があるのです。
その積み重ねなんだよなぁとこのコーナーをやっていて感じています。

そして、その後は「水辺が多いので花火大会が」というセリフを言うために、ロケに相応しい川を求めて移動。
何カ所か候補のポイントがあったのですが、なんかどこもイマイチ。そこを探している内に段々と空模様が怪しくなってきた。
最終的に海岸まで出て駿河湾沿いで「静岡県には水辺の観光地が多いので…」という一言を慌てて撮影する。雨がポツポツ降り始めた海岸で慌てて撮影し、即撤収で車に駆け込む。
まるでゲリラ撮影隊みたいな感じなのだ。
で、実際にそれが放送された番組では、一番最悪なコンディションだった海岸で雨粒を感じながら一発で撮影した場面から始まっていた。
「本日は浴衣と花火について」という夏っぽいテーマで始まったコーナーが、いきなりどんよりと曇った雨模様の中、風に少し歪んだ顔で「静岡県には水辺の観光地が多いので…」と語り始める。なんだかなぁという感じだったのだ。

静岡市内での撮影だったので「これは楽勝」と思っていたのですが、以外と時間が掛かってしまったのだ。
しかも今回「浴衣」単独で原稿を書き初めて、それでは少ないので「花火」を加え、でも浴衣の雑学を入れるとなんか1回でやってしまうのモッタイナイよね、と「花火」を外して再構成。でもなんか足りないよねと最終的に「浴衣&花火」になったりと、紆余曲折が長かった。
実際の番組放送時間の裏でかなり凄い時間が経過している。そんな日々がまだまだ続く。

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2009年6月25日 (木)

ラブいぜ!しずおか・ロケ日記9:富士山

という事で、今回のロケでシリスギ仙人が完全体となって登場なのです。そして今回のテーマは静岡と言ったら「富士山」でやんす。


24日撮影ということで、放送は来週の金曜日。つまり放送日は7月2日、山開きの翌日ということなのです。
と言ってもこの時期の富士山は天候不順が当たり前で、遠くから綺麗に見える富士山ってのは望めそうにない。しかもいつもロケの縛りとして登場する「みのりんは最悪4時までに社に戻らなくてはいけない」という部分で、富士山の車で行ける5合目へ行って戻ってくるというのは無理、という結論が出ているのだ。
と言うことで、今回初のクロマキー合成をする事となった。
これまで何度もSBSへお邪魔しているのですが、テレビの方のスタジオは今回が初めてでチョイ緊張。しかも今回が初のフルフェイスシリスギ仙人なのだ。

目の前のモニターに合成された画像が映し出されていて、それを見ながらセリフを語る事になっているのですが、色々と難しい。
ちょっと言い訳をさせてもらうと、今回のセリフは年数や標高など数字が複数登場して面倒臭い。そしてフルフェイスを実際に装着して判明した事が「周囲の音があまり聞こえない」そして「自分の声が異常に大きく反響する」という事なのだ。さらに視野が凄く狭い。
かなり集中力が必要なのだ。しかも今までのロケは1台のカメラで撮影だったのですが、今回は引きの絵とアップの絵を撮る2台のカメラがこっちを見ている。
説明文を語っている最中、目の前のモニターに映っている自分の顔がいきなりアップになる。なるべくカメラ目線という事でアップになった時には顔の角度を5度ほど右に移動する。それが上手く出来ないと、視線が定まらない挙動不審の男になってしまう。
シリスギ仙人の被り物をして視線が泳いでいたら、本気で挙動不審ですよ。
それと、解説に合わせて合成の映像が切り替わるタイミングも合わず何度もNGを出してしまう。
ダメな俺なのだぁ。

そのスタジオ収録部分を撮影後、次回撮影分の打合せをして、2時になった所でラジオのスタジオで「うんちく劇場・生出演」となった。
実はこの日のロケはこれで終わりではなく、今度は沼津に住んでいる「富士山に年間数百回登っている」という方の所へのインタビューに出かける事になっている。
みのりんは時間的な都合もあって、今回初の杉村単独インタビュー、単独ロケなのだ。
という事で、その方「実川さん」のお宅にお邪魔したのですが、普通の家の普通の部屋でデカイ頭のシリスギ仙人と実川さんが正座して対面している図を客観的に「あ、これって実相寺っぽいよね」と心の中で思ってしまった。

実川さんは喋り慣れている方で、インタビューもかなりスムーズに進んでいく。
事前にみのりんから「ここと、ここと、こういう事を聞き出して下さい」という感じで指示をされていた部分はクリア出来ていると思うけれど、どんどん話題が広がっていく。
そのインタビューは1時間以上になったと思うけれど、その時自分の中で問題発生していたのだ。
シリスギ仙人がインタビューという事で、最初からフルフェイスシリスギ仙人を被っていたのですが、だんだんと中が熱くなっていき、ほおを汗が伝わるのを感じるようになっていくのと同時に、意識がだんだんとぼんやりしてきたのだ。こりゃやばい。
という事で、自分も話が上手にまとめられない感じになってきた所で「ありがとうございました」とインタビューを終わりにした。
やはり、このシリスギ仙人完全体は夏場にデビューするべき物ではないよなぁと痛感。

でも、実川さん、軽快なインタビューありがとうございました。
という事で、本日のロケは最初から最後まで初めてづくしで終わったのでありました。

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2009年6月24日 (水)

シリスギ仙人リニューアル

と言うわけで、今年の5月初旬に登場した「シリスギ仙人」というコスプレキャラなのですが、とにかく欠点が多かった。
風にも雨にも弱い。装着するのに一苦労。撮影時にちょっとでも横を向くと舞台裏がシッカリ見えてしまい悲惨なことになる。さらに常に両手を棒で支えているので何も出来ない。ついでに道行く人々に笑われる。
という事なのだが「これもひとときの辛抱、今ちゃんとしたのを制作中だから」と言われ、待つこと2ヶ月。
ついに本仕様のシリスギ仙人が登場なのだ。


こんな感じで緑色です
2009062401って、今まで基本的に「自分は裏方なのだ」という思いがあった、かつては「会社員のかたわら」という事もあって、自分を晒す事はしていなかったけれど、今は毎週テレビに出てしまっているし(毎回コスプレですが)それ以外の所でも露出があるので、いまさら顔を隠しても意味無いジャンという事で、顔出しです。
制作中から「毛がいっぱい」とかの話は聞いていた訳ですが、まさかここまで毛がいっぱいだとは思わなかった。
シリスギ仙人1号機と比べると格段に自由度が効く。それと以前の物と比べると肌に当たる部分の柔らかさが段違いなのだ。
以前のはオデコとアゴで支えるようになっていたんですが、オデコの部分は撮影が終わると真っ赤になっていたし、一度は傷が出来ていた。アゴの部分もここでお面の重さを支えていたので、クチが思うように開かないという最大の欠点があった。そのために、いつも両手でこっそりと持ち上げていた。
それに比べて今回はなんとソフティな事。
そして最大の欠点だった「横を向いてはイケナイ」という部分が解消されているのだ。これは素晴らしい。
お陰でこのシリスギ仙人での初めての撮影では、画面の横からゆっくりと登場(別にオードリー春日のマネをしているワケではない)という芸当も出来るようになったのだ。
ついでにグシャグシャになった髪の毛を見られる事もない。

自画撮りすると頭まで全部映すことが出来ない
2009062402と良いことずくめのような事を書いていますが、欠点もたくさんある。
まずスッポリとフルフェイス的にかぶってしまうため、外の音があまり聞こえない。
さらに自分の声が中でうわんと反響して、さらに外の声が聞こえなくなっている。
自分の声の大きさの加減が出来ずに、はたしてこんな声の大きさでいいのか? 状態なのだ。
これはかなりの欠点だと思うのだが、基本的に撮影はある程度決まった台本を読むという事になっているので、相手の声が聞こえなくても大体は勘で乗り切る事が出来る。
もっとも、このうわんの為なのかバッチリ頭に入っているハズのセリフを何度も失敗する。なんてこった! なのだ。
そしてもう一つの欠点。それが異常に暑いという事。
一番最初の撮影はスタジオでの収録だったのですが、撮影が進むと徐々に被り物の中が熱くなっていき、次第にボーッとしてきてセリフが解っているのに出てこなくなる。自分がしゃべっているのはOKなのか? これはかなりキツイ。
しかもこれから最大限に暑い季節がやってくるワケで、当然の事ながら8月には灼熱の太陽の下でのロケってのもあるだろう。
というか、この先の年間スケジュール暫定版はすでに提出済み(自分作成)で、その中に灼熱の太陽の下でのロケってのもあったような気がする。

どーも、杉村です。顔出しちゃいました。
2009062403でもって今回の撮影では、ある事情があって自分が単独で(カメラマンは同行)とある凄い人にインタビューをするというシーンがあった。当然、新シリスギ仙人のコスプレで。
最初の方は結構順調にインタビューが始まり、その相手も喋り慣れている方だったので思った以上に話が弾む。こりゃ良い調子だ、こんな感じで色々なエピソードを聞き出せるぞ、と思っていたのだが段々と被り物の中が熱を持ってきて「あれ? 何か考えがまとまらないぞ」と感じ始めた。
完全に、被り物で熱中症に近い状態なのだ。と、いう所でカメラマン氏に目配せをしてインタビュー終了。
気が付くとおよそ1時間が経過していた。
そうかこれが意識朦朧というヤツか。
この先、どんどん暑くなる毎日。
シリスギ仙人の運命やいかに!

今日、2時にスタジオに伺う事が出来たので、ラジオに生出演したのですが、そこで「何か前向きな事してる?」と本日のテーマを振られた事から「以前、自分は基本的に裏方の人で前に出るつもりは毛頭無かったんだけど、なんだかんだ御指名を受けてラジオやテレビに出演する事になった。そこで最近は何でも仕事を受けるという事で、基本姿勢は前向きにするようになった」という話をした。
だから、顔だって出しちゃうのだ。
そのラジオでは「以前は黒い服が好きで、常に真っ黒だったけど、今は意識的に明るい色の服を着るようにしている」という話もした。そこで着てた上着はピンクだし、靴下はイエローだった。てつさんにコーディネート的にはどーなの? と突っ込まれていたけど。
前向きな姿勢が何か別の良い事も引き寄せて来るんじゃないかって事で、別段スピリチュアルだとかそーゆー超科学的な事は一切言うつもりは無いけど、前向きな部分は自分の肉体面も精神面にも良い影響を与えてくれるんじゃいかと思っている。

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2009年6月18日 (木)

ラブいぜ!しずおか・ロケ日記8:用宗漁港・しらす

静岡に生まれ、静岡に暮らしていると意外な事実に気が付かない事もある。
というお話から今回の」「ラブいぜ!」は始まりました。


20090618001駿河湾を抱えている静岡県は海産物にも恵まれていて、第1回にロケをしたサクラエビなんてのも静岡県100%の名産です。
同じように100%ではないんですが、日本一の漁獲量を誇っている物に「しらす」という物があります。
おそらく世間一般では「干しシラス」として「ちりめんじゃこ」として、御茶漬けに入れたりすることで食されているんだと思いますが、静岡県での食べ方は基本的に「釜揚げしらす」という物です。
採ってきたしらすをいきなりザザッと熱湯を潜らせる。それに大根下ろしを加えて醤油をチャッと掛けた物を、炊きたて御飯の上に乗せてはぐはぐはぐはぐと勢いを付けて食べるのだ。
それが静岡県人の心意気なのだ!とか熱くなるわけでもなく、生まれた頃からの当たり前の食べ方なのだ。

だから、干しシラスなどになっている物を見ると「なんでワザワザ干しちゃって食感を悪くしちゃうの?」と思っていた。
「いや、それは保存食としてね」とか言われても「でもシラスなんて一年中採れるジャン、保存しなくてもいいジャン」なのだ。実際、しらすは暮れから3月ぐらいまでの時期以外、通年採れる。
東京から静岡に通っている杉原徹さんは「そう言えば釜揚げしらすって静岡に来て初めて食べたかな」と言っていた。
静岡の人にとってはそれが意外すぎて「マジっすか?」という感じなのだ。

20090618003という事で、今回はそのしらすにスポットを当てたロケ。
まずは用宗漁港近くにある「しらすの平安さん」にお邪魔して、今朝採ってきたばかりのシラスをガンガンと釜揚げにしていく様子を撮影。
毎日60〜100kgのしらすを買い付け、それを釜揚げにしていく。作業場にはほくほくとした揚げあがったばかりの空気が充満している。ああぁぁ今すぐここに炊きたて御飯を持ってきて醤油を掛けたい!
これがパック分けされて、静岡県内のスーパーなどに卸されていくのだ。
実は静岡県というのは「家庭での平均シラス購入量が断トツ日本一!」と言う事になっている。年間4446gのしらすを食べているというのだ。
これは前述の「釜揚げシラス」を購入しているというのがその数字に繋がっているのだ。
とりあえず「日本一」ということで何でも自慢しちゃうのだ。

20090618007テレビ的には順番が逆になるのですが、その後、しらす漁を終えて港に入ってくる船を求めて、用宗漁港へ移動。
ちょうど漁港に着いた時は船もなく、手持ちぶさたの漁師さんが10数名ほどタバコなんかを吸いながら休憩中。とりあえずそこで冒頭の「駿河湾ではしらすが大量に採れ…」などという解説のシーンを撮影。
流石にロケも8回目となると、NGもあまりなくチャッチャと撮影が進んでいく。
ついでに番組冒頭のシリスギ仙人登場のシーンも急遽考えて撮影。古い映画のマドロス物の定番、港にある船を固定するボラートに足を乗せて「やあ」と決めて見せる。あまりにもチンプで安っぽいポーズなのだが、全員一致で「それでいきましょう」となる。なんかいいように弄ばれているだけのような気がする。
という事で、みのりん&シリスギ仙人の出演シーンを撮影した後は、カメラマンが港の風景などを撮影。

20090618006と、そこに船が入ってきた。
するとさっきまで手持ちぶさたにぼーっとタバコなんか吸っていた漁師さんがいっせいに動きだし、その船からしらすの入った箱を手際よく運び上げる。
いきなり漁港が活気づいていくのだ。
という所で、さっき撮影したシーンの背景が淋しかったと言うことで「後ろで漁師さん達がワッセワッセと作業をしている」という場面の前で、もう一度さっきの「駿河湾ではしらすが大量に採れ…」などと言うシーンを取り直し、という事になり慌ててセッティング。
さっき覚えたセリフもなんとか記憶に残っていたので、NGなしで収録。
でも、慌ててシリスギ仙人のパネルを被ったせいで、ちょっとオデコを引っ掻いてしまった。もっともシリスギ仙人のパネルは今回の撮影でお別れなのだ。次回からはキチッと作られた完全型被り物となってリニューアルする事になっているのです。色々厳しいシリスギ仙人のパネルですが、今日を乗り越えれば…なのだ。

20090618010とりあえず港のシーンを撮影した所で、今度は静岡市内へと戻りインタビューを収録。
静岡に住んでいて、しらすも日常的に食べていても「ではしらすって大きくなると何になる?」というのを知らない人が多い、ということの収録なのだ。答は「イワシ」、実際にはウナギなどのしらすもあるけれど一般的なのがイワシ。
基本的に「知らない人が多い」という前提でインタビューをするというのは情報操作ではないか?と思ってしまうワケですが(ロケ前に周囲の人に聞き回り、知らない人が多いという確証はあった)、最初に声を掛けた青年二人の一人が知っていて、一人が知らない状態という「あまりにも期待通り」の解答が出てしまった。ということで妙齢のご婦人二人組にも...、とここでも一人が知っていて、一人が知らないという「期待通り」になってしまった。これはマジにヤラセ臭くないか? という事で、今度はお孫さんと歩いている60歳前後のおじいちゃんに、と「もちろん知ってますよ、イワシですね、静岡県人だった当然でしょ」という解答。
う〜ん、これもなんかハマりすぎてていてヤラセっぽいかも知れない。なかなか街頭インタビューというのは難しいのだ。
以前も、静岡駅で幕の内弁当&お茶のロケをした時も、偶然に「ホームで幕の内弁当を拡げて、お茶を飲んでいるオジサン」が目の前に居て、撮影スタッフ一同「これは仕込みにしか見えないよなぁ」と、有り難いのかどうなのかという事も経験している。短時間で撮影が終わるので感謝なのですが。

20090618008という事で、ここで昼食を取り、ふたたび用宗へ戻る。
そこには「シラスを使ったラーメン」を出してくれるラーメン屋さんがあるという事で、最後の撮影。
釜揚げシラスを作る時の煮汁というのが、実はシラスのエキスがたっぷり含まれているという事で、それを釜揚げをしているお店から仕入れて、それをスープベースにしているというお店。
と、その撮影のタイミングで時間が2時になってしまったので、ロケ車の中にひとり籠もってラジオ「らぶらじ」へ携帯電話で出演。
その後、ラストのラーメンを食べるシーンを撮影してすべてが終了。
ラーメンはアッサリしつつコクがあって塩ラーメン好きな人にはたまらない味かもしれません。
そんなこんなで問題もなくシラスのロケは終了するのであった。

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