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2013年3月 6日 (水)

居所不明児童1000人

先日から騒がれている、大阪府東住吉区で「6歳女児が実は産まれてすぐ亡くなっていた(殺害?)のに、生きているということで児童手当が申請されていた」というニュース。6歳ということで府のほうが小学校への入学手続きに関して調べたところ、実際にはその子がすでに生存していなかった事が発覚した。


と言う事から、文科省が調査したもので昨年度「住民票がありながら1年以上居場所の分からない事から学校へ通えていない小中学生が全国に976人もいる」という事実。
これがニュースとして出回ったんだけど、その事実も酷い話だけど、それに関してネットで「サンデー時報」という記事があまりにも酷いと話題になっていた。
<サンデー時評>居所不明の小中学生千人と「親」

その記事では発端として大阪府の事件を例に挙げ「やはり親子関係がおかしい」と現代の病巣を叩くみたいな論調で文章を書き始めている。
コノ手のオッサン系の文章ではありがち、と言うか、ほぼこんな方向で書けばみんな納得でしょみたいな出だし。
ところがその文章は変な方向に展開していく。
ある高齢者中心の集まりでの逸話を語り出す
幼い娘が病気になった時に観音様が現れ「あなたの五感を捧げるのなら娘は五年命が延びる」と言われ…という、親が自己犠牲で娘を助ける話を語り、それで盛り上がったという話題が展開され、さらに「岸壁の母」がらみの話題で視力を失った復員兵の息子に…という、親は子供のために恥を忘れるほど必死になれるというエピソードを展開させる。
これと、居所不明児童の話はどう繋がるのかよく解らない。ニュースになった大阪府の母親の話題からそこってのも、なんか焦点がズレまくっている気がする。
さらにその文章は、観光地などに行っても、どこに行っても、女性グループが目立つという話題で「子供はどうしているのかな」という話になる。自分の頃は帰宅すれば必ず母親がいたという事で、今の家庭は母親がいない事に子供もなれてしまっているのだろうという事で、恐ろしい変化が起こっていると締めている。
うーん、居所不明児童とはまったく違う着地点だぞ、そこは。

なんか脳内で「子供を顧みない親」というテーマを掲げ、そこから適当に「子供に深い愛情を捧げる親」の逸話を並べたってだけ。読んでみた感想は「下手くそな文章だな、論理的な展開も出来ていないし」という感じだった。
で、この文章を書いたのは誰かと見ると「岩見隆夫」という人。Wikipediaにもあるんだけど『岩見隆夫』サンデー毎日編集長を経験して最近はテレビでコメンテーターとして仕事をしている。顔もなんとなく知っている。でもWikipediaにも少し書かれているけど、それ以外にも悪い評判が山盛りの人なんだよな。しかし評判とは別に、単純に文章がダメでしょ。
同じ事件を扱っているゲンダイネットの文章はまったく違っている。
生死も不明…「居所不明児童」1000人ってニッポンの話!?

ここでは過去の文科省の調査の杜撰さや、子供が居所不明になる理由をいくつかあげている。そこには大阪府の事件とはまったく関係ないケースがあげられている。
単純に「最近の親はなっとらん!それに比べて私が子供の頃の親は!」なんて、ただ上げ下げの比較で論じるだけのパターンに落とし込んでいない。
なんか、毎日新聞社でサンデー毎日で凄く偉そうにして「最近の若い奴はなっとらん!」と自分を納得させるために現状を闇雲に批判していたオッサンという印象しか思い浮かばない。
ハッキリいって「サンデー時報」はこの手の記事を検閲できず掲載した段階でダメだと思うよ。いくら会社の偉いOBだとしても、もう書かせちゃダメな類の人だと思う。

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