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2013年3月 9日 (土)

100万枚越えヒットを考える

ということで、昨日は100万枚以上売れた曲を羅列したワケですが、それを年別に並べ替えてみると凄い事になっていることが解る。

【1966年】 01曲
星影のワルツ
【1967年】 01曲
帰って来たヨッパライ
【1968年】■■ 02曲
恋の季節/ブルーライト・ヨコハマ
【1969年】■■■■ 04曲
黒ネコのタンゴ/港町ブルース/池袋の夜/夜明けのスキャット
【1970年】 01曲
知床旅情
【1971年】 01曲
わたしの城下町
【1972年】 01曲
女のみち
【1973年】■■ 02曲
なみだの操/あなた
【1974年】■■■ 03曲
うそ/ふれあい/昭和枯れすゝき
【1975年】■■■ 03曲
およげ!たいやきくん/北の宿から/シクラメンのかほり
【1976年】■■ 02曲
ビューティフル・サンデー/青春時代
【1977年】■■■■ 04曲
UFO/北国の春/ウォンテッド/渚のシンドバッド
【1978年】■■■ 03曲
夢追い酒/サウスポー/モンスター
【1979年】■■■■■ 05曲
異邦人/おもいで酒/魅せられて/関白宣言/大都会
【1980年】■■■■ 04曲
ダンシング・オールナイト/奥飛騨慕情/大阪しぐれ/スニーカーぶる〜す
【1981年】■■ 02曲
ルビーの指環/ハイスクール・ララバイ
【1982年】■■ 02曲
さざんかの宿/待つわ
【1983年】 01曲
矢切の渡し
【1984年】
【1985年】
【1986年】 01曲
クリスマス・イブ
【1987年】
【1988年】 01曲
とんぼ
【1989年】 01曲
Diamonds
【1990年】■■■■■ 05曲
愛は勝つ/おどるポンポコリン/浪漫飛行/会いたい/WON'T BE LONG
【1991年】■■■■■■■■■■■ 11曲
SAY YES/ラブ・ストーリーは突然に/どんなときも。/それが大事/PIECE OF MY WISH/LADY NAVIGATION/はじまりはいつも雨/ALONE/しゃぼん玉/あなたに会えてよかった/Choo Choo TRAIN
【1992年】■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 18曲
君がいるだけで/世界中の誰よりきっと/BLOWIN'/悲しみは雪のように/もっと強く抱きしめたなら/涙のキッス/ガラガラヘビがやってくる/クリスマスキャロルの頃には/もう恋なんてしない/ZERO/サヨナラ/KISS ME/Bye For Now/You're the Only…/if/決戦は金曜日/浅い眠り/DA・KA・RA/
【1993年】■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 18曲
YAH YAH YAH/TRUE LOVE/愛のままにわがままに僕は君だけを傷つけない/ロード/ロマンスの神様/エロティカ・セブン/裸足の女神/負けないで/時の扉/真夏の夜の夢/揺れる想い/このまま君だけを奪い去りたい/CROSS ROAD/あなただけ見つめてる/Get Along Together/夏の日の1993/愛を語るより口づけをかわそう/go for it!
【1994年】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 26曲
Tomorrow never knows/恋しさと せつなさと 心強さと/innocent world/空も飛べるはず/空と君のあいだに/Don't Leave Me/survival dAnce/Hello,my friend/愛が生まれた日/MOTEL/Boy Meets Girl/めぐり逢い/everybody goes/世界が終るまでは…/シングル・ベッド/IT'S ONLY LOVE/春よ、来い/HEART/恋人たちのクリスマス/ゆずれない願い/OH MY LITTLE GIRL/WINTER SONG/愛のために/ただ泣きたくなるの/瞳そらさないで/DA.YO.NE
【1995年】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 27曲
LOVE LOVE LOVE/WOW WAR TONIGHT/HELLO/LOVE PHANTOM/Hello,Again/シーソーゲーム/TOMORROW/奇跡の地球/ロビンソン/CRAZY GONNA CRAZY/[es]〜Theme of es〜/ねがい/ズルい女/love me,I love you/masquerade/Chase the Chance/KNOCKIN' ON YOUR DOOR/ら・ら・ら/TO LOVE YOU MORE/GOING GOING HOME/突然/MAICCA〜まいっか/あなただけを/サンキュ./OVERNIGHT SENSATION/旅人のうた/I BELIEVE
【1996年】■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ 22曲
名もなき詩/DEPARTURES/LA・LA・LA LOVE SONG/PRIDE/チェリー/これが私の生きる道/花-Memento-Mori-/Don't wanna cry/Can't Stop Fallin' in Love/STEADY/ミエナイチカラ/YELLOW YELLOW HAPPY/アジアの純真/Real Thing Shakes/白い雲のように/恋心/あなたに逢いたくて/You're my sunshine/a walk in the park/そばかす/ALICE/マイ フレンズ
【1997年】■■■■■■■■■■■■■■■■■ 17曲
CAN YOU CELEBRATE?/WHITE LOVE/硝子の少年/愛されるより 愛したい/ひだまりの詩/HOWEVER/FACE/YOU ARE THE ONE/Everything(It's you)/snow drop/めざせポケモンマスター/Red Angel/Hate tell a lie/花葬/WHITE BREATH/Glass/Calling
【1998年】■■■■■■■■■■■■■■■ 15曲
Automatic/誘惑/夜空ノムコウ/タイミング/my graduation/SOUL LOVE/HONEY/ALL MY TRUE LOVE/長い間/BE WITH YOU/全部だきしめて/Time goes by/終わりなき旅/ピンクスパイダー/明日が聴こえる
【1999年】■■■■■■■■■■■■■■■ 15曲
だんご3兄弟/Addicted To You/LOVEマシーン/Winter,again/A(4曲A面)/energy flowLove,Day After Tomorrow/Movin'on without you/孫/HEAVEN'S DRIVE/ちょこっとLOVE/フラワー/Boys&Girls/愛の言霊/I'm proud
【2000年】■■■■■■■■■■■■■ 13曲
TSUNAMI/桜坂/Everything/Wait&See〜リスク〜/らいおんハート/SEASONS/M/恋のダンスサイト/今夜月の見える丘に/慎吾ママのおはロック/NEO UNIVERSE/地上の星/とまどい
【2001年】■■■■ 04曲
Can You Keep A Secret?/白い恋人達/PIECES OF A DREAM/波乗りジョニー
【2002年】 01曲
H(3曲A面)
【2003年】■■ 02曲
世界に一つだけの花/さくら(独唱)
【2004年】00曲
【2005年】 01曲
青春アミーゴ
【2006年】■■ 02曲
千の風になって/Real Face
【2007年】00曲
【2008年】00曲
【2009年】00曲
【2010年】 01曲
Beginner
【2011年】■■■■■ 05曲
フライングゲット/Everyday、カチューシャ/風は吹いている/上からマリコ/桜の木になろう
【2012年】■■■■■ 05曲
夏のSounds good!/GIVE ME FIVE!/ギンガムチェック/UZA/永遠プレッシャー

1990年代がかなり異常すぎる。
近年の「CDが売れなくなった」という数字的根拠で出されるのが「90年代に比べて売上げがこれだけ落ちている」という持って生き方は、ちょっとズルイ話って気もする。
自分的にかなり意外だったのが1980年。歌謡曲全盛でザ・ベストテンを初めとしてチャート番組が盛り上がって、ヒット曲連発だったハズの1980年代だったけど100万枚越えヒットが11曲だけ。しかも1986年にリリースされた「クリスマス・イブ」はその年のヒット曲というワケではなく、ジワジワ売れ始めJR東日本の「シンデレラエクスプレス」のCMで使われオリコン1位になったのは1992年だから、実際には90年代のヒット。そう考えると、80年代は1984年から1987年までの4年間は100万枚越えヒットは無かったという事になる。


あの時代、松田聖子なんてムチャ売れていた感覚だけど100万を超えたヒット曲は1996年にリリースした「あなたに逢いたくて」のみ。だから松田聖子の一番の代表曲というと「裸足の季節」でも「風立ちぬ」でもなく「あなたに逢いたくて」という事になる。他には中森明菜はこの中には出てこない。日本歌謡史を語るときにミリオンだけ見ていると80年代の音楽はほぼ無かった事になる。
音楽業界の売上げに関して「80年代と同じ水準になった」という話も時々聞くけれど、これにだって変なバイヤスが掛かりやすい。
例え業界全体の売上げが80年代と同じになったとしても、あの時代と比べて今は圧倒的に新曲のリリース本数が多い。さらに制作会社・音楽配信会社(レコード会社)・アーティストの数も桁違いに多くなっている。業界的な「売れない売れない」というのはそこが大きいと思う。

それにしても、とにかく1990年代が異常すぎる。
色々な要因はあると思うけど、1990年からCD時代になっている。そしてバブルの余波の時代ということ。
バブル崩壊が1992年と言われているので、それ以降が異常な事になっているというのは、バブル期のムチャ景気の良いときはお金は派手な遊びに使われていて、崩壊以降は身近に楽しめる音楽などに金を使うようになったのではと言われている。同時にこの時期というのは雑誌や出版も軒並み売上げを伸ばしている。
1970年代を見ると売れているのは演歌系か童謡系が中心。これは当時のレコードはかなりの高級品で子供の小遣いで買うのがかなり大変だった事も影響していて、キャンディーズとか山口百恵とか郷ひろみとか西城秀樹とか、一世を風靡していたハズの歌手は100万枚を超えるヒットを出していないし、オリコン1位もほとんど獲得していない。

その中でピンク・レディーが100万枚越えヒットを連発しているのは幼稚園児を巻き込んだブームになり、親が買い与えたという事が大きい。
童謡がビッグヒットになるのも親が購入するから。
オリコンが記録する前の時代にリリースされた「オバQ音頭」も200万枚のヒットとなっている。本来ならば歴代24位ぐらいに入っていてもおかしくない。(さらに当時、不二家がオマケソノシートを200万枚ほど無料配布しているので、実質的には400万枚ほどの「オバQ音頭」がチマタに出回っている)
90年代に入ってCD時代になって音楽を取り巻く環境がガラっと変わった。
というのもレコードプレイヤーというのは場所も取ることから、1家庭1個が当然だったが、CDプレイヤーというコンパクトで子供が個人で所有出来るようになったという理由もあるのではないかと。
子供達がお小遣いを自由に出来る時代になり、物価上昇のわりにシングル1000円でキープし、CDプレイヤーで聞くことが出来る。さらにCDというソフトのサイズの小ささも。様々な要因が売上げに貢献している。

それが2000年代に入ってガクッと売上げを落としているのは、この時期から若い子たちがケータイを持つようになって、お小遣いをそっちに使うようになったからなのでは無いかと。
実はこの時期にエンタメ系雑誌では「カラオケ店から若者の足が遠ざかっている」と書かれていた。今でもカラオケはそこそこ流行っていると思うけど、90年代はとにかく凄く、深夜のカラオケボックスでも部屋の空き待ちで並ばされていたりした。それがいきなり客が減ってしまったのだが、それに対して当時の雑誌などでは「若い子がケータイに金を使って」などと書かれていた。
それと同時に2000年代に入ってインターネットが一般的になっていき、情報も音楽も何もかもネットでという時代になっていった事も影響しているんじゃないかと。

で、これらの売上げ数ですが、あくまでもCDの売上げカウントでの話で、ここにはiTunesなどでのダウンロードや、着メロなどの数はカウントされていない。だから2000年以降の音楽売上げの数値は単純な事は言えなくなってきている。
ちなみに2010年代はAKB48の曲しかカウントされていないけれど、これに関しては「握手券」があるから実際には全然支持されていないんだろ、という批判がある。ある意味それは正しい意見なんだけど、実際にはちょっとそのまま終わらない話だと思う。
例えば2011年にリリースした「風は吹いている」は2011年の集計では141万枚で、歴代92位だったんだけど、2012年の集計では売上げを145万枚まで伸ばして歴代87位まで上がってる。
つまりCDリリースしたばかりの初動での握手券とかと関係なく、その後もゆっくりとプラス4万枚を売り上げているという事になる。

ハッキリいって今の時代4万枚って、その数字だけでもヨッシャッという枚数。100万枚越えヒットが上げ底だとしても100万枚売れた後のプラス4万枚は凄い数字。
もちろんTVにやたらと出演するチャンスがあって何度も歌っているという背景もあって売れているんだけど、それでも凄い事だとおもう。
ついでに券なんかまったく関係ない、iTunes配信でもチャート上位にいるという事実。
やはり前回書いたように、人の耳に触れているというのは売上げに着実に作用する。
だから音楽番組「火曜曲」にレギュラー出演して、番組内で毎回のように歌っているのは売れて当然の地盤を作っている。
音楽業界が「今は売れないんですよ」と言っている裏には、やはりテレビなどで音楽を流していない、というのが大きく影響しているんじゃないかと思うのでやんす。

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