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2013年3月23日 (土)

10年

なんとか単行本の編集が一段落。という事で、なんとなく去年から続いていた怒濤の日々に一段落付いた感じ。


文章と関係なく〈さよならポニーテール『無気力スイッチ』〉

昨年末から新年に掛けて作詩5連発という感じでワッセワッセ!と大掃除も年賀状書きもせずに作業を続けて「ヨッシャ終了!」と安堵したタイミングで、静岡新聞社出版から「雑学単行本を出しませんか?」というオファーがあり、企画出しから編集からイラスト描きまで一気に走り抜けて、気が付いたら3月もラスト1週間という事になっていた。
その間に他の仕事もガンガンあったので、もう生活は二の次。
この3ヶ月の記憶、仕事をしていた事以外にほとんど無い状態。

という事で、今さらながら昨年末にやらなければいけないと思っていた大掃除を「小掃除」程度にちょろちょろとやっている。
掃除と言っても、部屋の中にあるモノの絶対量が多いのでどんな頑張ってもサッパリ綺麗な部屋にはならないとは思う。
でも、基本的にオタク部屋的なモノを大量にディスプレイしてその中に埋没するというタイプの部屋は大嫌いなので、実際にあるモノの量が感じないような収納を心がけている。
心がけていると言っても、目に見えないようなクローゼットの中はトンデモない事になっているけど。

で、色々と片付けている内に本棚に差してあった2003年の雑誌「non-no」を発見した。実はこの「non-no」に原稿を書いている。初めて出版社から依頼されて原稿を書いた物がこれに掲載されている文章で、ちょうどトリビアのブームの真っ最中で、それに合わせて「non-no」でオシャレな東京デートスポットを紹介するついでに「東京トリビアスポット」と称して雑学を羅列するって事で原稿を依頼されたモノ。
そうかここからすでに10年かあ、と思ったんだけど、その10年前に最初の単行本『知泉(二見書房)』が出ている。なんだかんだあって10年でここまで来ました。

この10年前というのは自分にとって、どうしょうもないほどのドツボにはまって「俺はダメだ、このままじゃダメだ」と生活も精神も袋小路に落ち込んでいた時だった。
そこから脱却しなくちゃ!とあがいて「まず行動だ!」と、仕事的にもかなりハードな時期だったのに無理して「似顔絵展を開催する!」と宣言して、半年ほど前からブログで連日似顔絵を発表して、それを大きなサイズに出力して100枚以上をずらっと展示するイベントを企画した。
この似顔絵展は静岡新聞にも取り上げられたけど、成果としてはイマイチで自分的にはダメだなあと肩を落とすような状態で幕を閉じた。

が、この自ら動くという事が空気を動かしたのか、そのイベントが終了した直後、いきなりメールで「単行本を出しませんか?」という話が出てきて、色々な事が転がり始めた。
実はその単行本の依頼があった瞬間はまだトリビアブームが起こっていなかったけど、編集を始めたタイミングで番組がゴールデンで始まり、あれよあれよと視聴率30%越えで話題になり、9月に「知泉」単行本が発行された時にはブームが最高潮となっていた。
で、同じタイミングでテレビ「虎ノ門」での蘊蓄王選手権で某タレントさんが雑学を丸暗記してどーこーという話題に巻き込まれ……。

1つの動きが無関係なハズの色々と関連づけられて転がっていくという経験をしたのが、もう10年前。ここから「とりあえず自ら動かないと何も動かない」と痛感しました。と言いつつ、今やっている作詩も、単行本も、さらにラジオで喋るのも自分発案ではなく流されて今に至っている気もしますが。
10年前には想像も付かない場所に立っています。と言っても未だに「どうだ!」という結果は出せていないけれど、なんとか積み重ねてきたモノが意味を持ってきたと言う感じです。
という事で、今年がまさに正念場。暑苦しいぐらいに前向きで行きます。

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