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2013年2月25日 (月)

なんでもクレームはつく

先日「笑っていいとも」で隕石の専門家とかが出て面白おかしく話を展開していた。


実はその瞬間、twitterで「先日ロシアで隕石事件があって多くのひとが怪我をしたのに不謹慎だ」と憤っている人がいて、ちょいとビックリした。そこにクレーム?
今、どの団体も何もかもクレーム対策でびくびくしているので、何もかもが小さくまとまってつまらない方向に進んでいくとしか思えない。
テレビ番組だって、いかに面白い物を企画するかの前に、いかにクレームが入らないかの会議時間の方が長いんじゃないかと。そりゃ面白い物なんてできっこないさ。
昔のテレビでも、例えばドリフの「8時だヨ!全員集合」とかでも「食べ物を粗末に扱った」などのクレーム、「言葉遣いが荒いので子供が真似して困る」から「カラス何故鳴くのカラスの勝手でしょ♪なんてデタラメの歌を子供が間違って憶える」などのクレームは付きまくった。

〈CM「ハウスシャンメン」〉

だけど親達がカッカする物の方が子供は大喜びする物。それは昔からの常識的な事。
でもこの手のクレームがテレビ業界を蝕み始めたのは70年代半ばから。
有名な物では1975年に即席ラーメン『ハウスシャンメン』のCMのコピー「私作る人、僕食べる人」が女性差別だとクレームにより放送中止となっている。料理を作る人が女性という思い込みを助長する悪質なCMという事らしい。もっとも、当時は「中ピ連」という威圧的な女性団体がこの手の騒ぎをアチコチで起こしていた時代なので、その流れでの事件となっている。
それが80年代になりクレーム事件が頻出する。「カルピスマークは黒人をバカにしている」とかもあった。色々な団体があちこちで活動していて「え?そこ」という部分にクレームをつけている。

〈きゃりーぱみゅぱみゅ「ふりそでーしょん」〉

最近あったのでは、きゃりーぱみゅぱみゅの「ふりそでーしょん」のPVで、ハタチになったというテーマなのでアルコールを飲む場面が出てくるのですが、そこに関して「一気のみを助長する映像だ、削除せよ」と飲酒事故などで子供を失った遺族らで作られた「イッキ飲み防止連絡協議会」という団体が物言いをつけた。
これに関してネット内では「アホかと」という類のコメントが大量に書き込まれている。自分もその映像でそこまで考えるのって凄いなあと思ってしまった。
それに対し、制作会社のワーナーは削除はせず、そのPVの所に『イッキ飲みは絶対にやめましょう!お酒は20歳を過ぎてから!(未成年者の飲酒は法律で禁じられています。)』と書き添える事で話を終わらせている。
でも実際の事を言えば、この手の団体にとってはニュースになる事、団体の名前や活動を広く知らしめる事である程度の成果を得たという事になる。今回の団体はそれなりに深刻な問題からスタートしている団体だとは思うけれど、きゃりーのPVにクレームを入れるみたいな活動はちょっと行きすぎ感もある。

今、どの業界もクレーム対象になる内容の怖さではなく、クレームが付いた後の対応など経済的なマイナス効果を怖れている。そして内容がどうあれ、イメージ低下も怖れている。そのためにクレームを受け入れやすくなってしまっているのも事実。
公共事業で始めた物を、たった数名のクレームだけで中止してしまった例もある。
なんにだってクレームをつけようと思えばクレームをつける事は出来る。物を制作する人にとっては受難の時代なのだ。

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