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2013年2月24日 (日)

音楽をみんなで聴こうよ

先週「ネット音楽配信売り上げ ピーク時の6割」という記事が出た。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130223/k10015725571000.html
ネットやケータイでの音楽配信、去年は540億円で4年前に比べて60%に落ち込んでいるとの事。
で、この記事では業界団体曰く「海賊版を無料で配信する違法なサイトの利用者が後を絶たないため」と分析していると書いているけれど、その業界団体ってのは何という名前の団体で、本当にそんな下らない事を言っているのか?と首を傾げる。
だとすると、4年前の2009年に音楽配信を利用していた人の40%が、現在は違法ダウンロードを利用しているって事?
それは無理すぎる妄想。
単純に「音楽ダウンロードが減った」という事と、去年はCDの売上げが前年より上がったという事が影響してんじゃないかと。

とりあえず売れて欲しい〈東京女子流「ヒマワリと星屑」〉

その音楽ダウンロードが減ったという部分なんだけど、去年もその前の年もオリコン年間チャートを見るとAKBグループとジャニーズ事務所とEXILE(一昨年はそれにK-POP)が独占している状況で、それ以外はポツポツとしかランキングに入っていない。
これに対して「AKB商法のせいだ!」と憤る人もいるけど、じゃその憤っている人がどれだけ音楽にお金を落としているかって話もある。
去年のレコード大賞は2年連続でAKBだったことで、審査員の服部克久も「これが日本の音楽の現状です」と含みのあるイヤミを述べていた。
でも、去年の音楽を振り返った時に他に印象に残った曲や、売れたよね〜という曲がどれだけあるかという気がする。
ネットで違法にダウンロードされたとかの問題じゃない。
趣味の多様化からヒット曲が生まれない現状はあるとしても、この数年の音楽界の閉塞感は異常。

で、その理由の一因に「テレビでの音楽番組の閉塞性」がかなり影響しているのではないかと思っている。
自分は子供の頃からテレビ番組の中で何が好きかと言ったら音楽番組で、30年前にまだ高価だったビデオデッキを購入したのは音楽番組を録画するためだったし、今でも地上波で放送されるほとんどの音楽番組を録画して、インデックスを作ってDVD保存している。
去年1年間でもそのDVDは250枚を超えている。かなり音楽バカ一代なのだ。
で、レギュラー音楽番組、昨年末に終了した「HEY! HEY! HEY!」を初めとして「MUSIC JAPAN」「ハッピーMUSIC」「MUSIC STATION」「僕らの音楽」「火曜曲!」「Music Lovers」「SONGS」「MUSIC FAIR」などなどをチェックしていて思うのは、ほとんどの番組に出てくるアーティストが同じと言うこと。
NHKの「SONGS」や「僕らの音楽」「Music Lovers」などは1回で1アーティストを特集するので微妙に違うのですが、他の番組はほとんど常連アーティストで回しているだけという感じ。

とりあえず売れて欲しい〈東京女子流「鼓動の秘密」〉

例えばAというアーティストが新曲を出して金曜日に「MUSIC STATION」に出演すると、その日の深夜に「ハッピーMUSIC」に出演し、土曜日に「MUSIC FAIR」、日曜日に「MUSIC JAPAN」、月曜日に「HEY! HEY! HEY!」、火曜日に「火曜曲」一通り出演して終わる。ついでに水曜日に「1番ソングSHOW」にも出演してお勤めを完了するという状態。本当に何人かのアーティストで廻っている感じ。
これが何かというと、新しいアーティストが出てくるチャンスがほとんど無い。音楽番組の現状では各放送局に1つぐらいでなので、どの局の音楽番組も出演アーティストがほとんど同じという事。
その狭い枠を常連が占めている事から、番組独自に面白いと思って出演させるアーティストがない。と言うことで、それは音楽業界も沈滞するさって感じ。

あと、視聴率の問題でいくと「音楽番組はトークの時は視聴率いいけど、歌になるとガクッと落ちる」というのは実際に出ている数字なんだけど、それに制作側が踊らされて視聴率メインで番組を構成しすぎて、音楽番組なのに音楽がおろそかになっているという事。
本当に今のテレビ業界は「時代を作る」という意識「新しい物を作る」という意識が無くなって、すべてがスポンサー様の顔色を伺っての制作になっているのでしょうがない部分なのかも知れないけど、それが音楽業界には良い事ではないと思う。
スポンサーもそんな細かい数字を気にせず、文化事業的にいけないかねえとは思う(凄く希望的観測が大きくて夢見がちな話かもしれないけど)。
でもその手のトーク中心にして、芸人&番宣の俳優を雛壇に並べて、歌は二の次だった「HEY! HEY! HEY!」は見事に低視聴率で終了した(イントロが始まった所でCMに入り、CM後に再びイントロからなんて最低の演出もあり)。

とりあえず売れて欲しい〈東京女子流「Bad Flower」〉

もう現状を逆手に取って「この番組は歌をメインにします、売れていなくてもディレクターがこの先売れると思う歌手を事務所や制作会社のコネ抜きでピックアップします!」みたいな事を宣伝文句にした音楽番組を作って欲しい。スポンサーも文化を創るという意識のある会社を集めて。
それが視聴者に受け入れられるのかどうかは不明だけど「音楽を大切にする音楽番組」という当たり前のコンセプトを掲げる番組は支持されると思うんだけどなあ。
もう夢想家の戯言になってしまうけど、マジに音楽番組好きな自分でさえ「またこいつら?」的に早送りするような番組ばかりでウンザリしているので、本当に新しい音楽を発掘するような音楽番組を作って欲しいと思う。
前に吉川友の話で書いた、バラエティ番組でも出演した歌手がちょこっとでも歌う、昔のドリフの番組とかのようなパターン、あるいは「俺達ひょうきん族」のピヨコ隊のような歌手が歌う事で番組がコーナーとして成り立たせる企画とかあるべきだと思う。

それがイコール音楽配信が上昇する、CD売上げが上昇するというキッカケなんじゃないかと。年始に紅白歌合戦に出場した歌手の曲が売れるなんて現象は、それなんだと思う。だから大手音楽事務所が手を組んでその手の番組のスポンサードして、自分の処だけじゃない様々な歌手を出演させ、音楽業界を下支えするような事をして欲しい。
そんでもってTV局が裏スローガンで「AKBの牙城を崩す」というコンセプトをかかげるような番組を作って欲しいと説に願うのでやんす。
僕を夢想家だと思うかい、You may say I'm a dreamer.

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