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2013年1月25日 (金)

あけましておめでとう!

と1月もあと1週間なんて所でそんな事を言っております。


実は去年末はクリスマス前後でHIGHSCHOOLSINGERの作詩をやって、12月25日の雑記で「これで今年最後の作詩だぁぁぁあ」とブログに書いております。
でもなんか心にポッカリ穴が開いたような状態になって、翌日に「なんか停滞しているなぁ」とダメな気持ちがダダ漏れするような文章を書いちゃったワケです。
今年(2012年)も自分なりに頑張ったつもりだけど、イマイチ成果が出ずになんだかなぁって感じの年末になっちゃったなぁと、ため息をついていたワケです。
とりあえず26日ぐらいから先送りにしていた年賀状のイラストを書いて、ギリギリに投函すりゃ正月3日ぐらいには届くよなぁと考えていた。
そんなこんなでありつつ、27日(木)28日(金)とラジオの原稿などを書いて、ついでに読売新聞Web用のクイズを考えたりして、29日(土)からイラストを書けばいいや、30日(日)に印刷して投函すれば...とさらに先延ばしにしていた。流石に29日にイラストを書かないと、ギリ31日の投函に間に合わないので、頭の中でスケジュールを切っていた。
が、そこでとんでもない事態になってしまったワケです。
世の中、予想もつかない事ばかり起こる。

-12月29日(土)-
実は29日(土)に「1月6日までに作詩を3本」というデカイ作詞依頼が入ったワケです。
歌うのはハイスクールの高校生ではなく、来春デビュー予定の大手芸能事務所所属の女の子。この子にはこれまで何曲か詩を書いていて、それがどのような形で採用されるかは不明ですが、その流れで3曲の詩を書く依頼がやってきた。
「了解です!」と即決して、イラストなんて書いている場合じゃなくなり、そこから作詩に取りかかる事となった。
12月29日から〆切の1月6日まで9日間ある。
通常の作詩依頼では最短が3日。たとえば火曜日のお昼過ぎの依頼で「金曜日のお昼まで」なんてパターンはこれまで何度か経験している。つまり3曲で9日間というのは最短×3という事になるけど、出来ないスケジュールではない。やるっきゃない!と土井たか子のように(古ッ)ポーズを取って作詩作業に入る。マドンナ旋風なのだ!!

諸事情でこの時点で送られていた曲データは2曲で、もう1曲は明日という事になったので2曲を無限ループして曲のイメージを叩き込み、与えられた「●●な感じで●●を●●って事で」みたいなテーマをそこで展開していく。
とにかくメロディの中に潜んでいる言葉が降りてくるまで延々とループして聞く。
とりあえず最初の曲のイメージが自分の中にジワジワ出来てきたので、その線から色々な言葉を広げていく。
最初は字数などは関係なく、とにかく主人公がどんな場所に立っているか、何を見ているか、と物語を広げて世界を構築していく。とにかく文字をノートに書き散らしていく。
基本パソコンのエディターで詩を構築していくけれど、最初のキッカケはアナログ。
この文字を並べていく作業で、ノート10ページぐらい書き込んで大長編小説でも書くような勢いになってしまう事もあるけど、そんな中からキラリと光る破片が出てくるまでノートの中を闇雲に走り続ける。

-12月30日(日)-
そんなこんなで翌日「なんとか1曲目の形が見えた」という所で、残りの1曲のデータが来る。うむ、これも難敵だな、と思いつつ作業を進める。
と、言う処で夜7時頃に担当のサカタさんから直接電話が掛かってくる。
いつもはメールでの会話ばかりなので珍しい。でも年末30日って所なので「今年もありがとうございました、来年もよろしくおねがいします」の挨拶なんだろうなあ、でも年末30日まで、しかも今日は日曜日なので、こんな時まで仕事なのかあ大変だなぁと思っていた処、予想を遙か彼方に裏切る電話となった。

「実はもう1曲、作詞をお願い出来ますか? その〆切も同じ1月6日なんですけど」
うぬぬぬと思ったが、話はさらにとんでもない方向に転がっていく。
「実はその作詞って、ハイスクールでも、●●●ちゃん(来春デビューの子)でもなく、■■■■さんなんです」
なッなんですとぉぉぉ、そこで告げられた名前は誰でも知っているあの超有名歌手!
とりあえず現時点では守秘義務でその名前を書くことは出来ないけど超ビッグネーム。自分もその方のCD何枚も持っているっす!
「やッやります、やらせてもらいます、やりますとも!」とやります五段変格活用(嘘)でうわずった声で即決してしまったのだ。
う〜む、この時点で〆切までの時間は8日。手持ちの曲は4曲で、1曲目のアイディアが浮かんだレベルの状態。行けるのか俺? 行くしかない。今行かないでいつ行くんですか? 今でしょ? とどっかの予備校教師のウザいフレーズが頭の中にこだました。

-12月31日(月)-
大晦日、この日もラジオは通常営業の月曜日。昼1時から今年最後のお勤めを済ませる。
毎年正月は高校サッカーで静岡が勝ち進むと最初の週はラジオのコーナーが無くなり、勝ち進むと次の週も数日無くなるというコース。さらに決勝戦まで勝ち進むと成人の日の振り替え14日(月)までなくなる。
サッカー王国・静岡県民としては勝ち進んで欲しい気持ちがあるけど、日雇いラジオ仕事人なので放送が無いとそれだけ収入も減ってしまうので、気持ちは微妙な感じ。
が、今年はサッカー王国静岡が初戦敗退となった事で、ラジオは正月2日からある。
そんなこんなで大晦日だと言うのに大掃除も何もせずに淡々と作詞をこなし、年賀状の事などとうに忘れ作詩。息抜きとして紅白歌合戦を観る。
MISIA凄ぇ!実はこのMISIAを発掘したプロデューサーが与田さん。今、お仕事を一緒にさせてもらっている方でやんす。凄い人と仕事してんだなあと改めて驚く。

-2013年1月1日(火)-
紅白を見終わって、そのまま自室に籠もり途中まで終わっていた詩にとりかかる。
今年は年が改まったカウントダウンの瞬間に詩を書いていたという事になる。なんか凄い年になりそうな予感(という感じにムリヤリ演出)。
カウントダウンTVの年越しライブを音を消して横目で見つつ、3時ぐらいまで詩を書く。なんとかゴールが見えた感じ。
29-30-31の3日で90%完成。でも〆切まで残り6日で残り3曲、つまりこの先は1曲を2日で書き上げる計算。

翌朝、6時半ぐらいに目を覚まし、雑煮なんぞを食べて、すぐに2曲目の作詞に取りかかる。
とりあえず1曲目の作詞中に煮詰まった時の気分転換で2曲目のアイディアを考え、ノートに文字を羅列していたのである程度方向が見えているので、そこから物語を考えていく。なんとなく2曲目も形になりつつある。
でもとりあえず毎年恒例ということで、友人と三島大社に初詣に出かけてくる。1年の計は元旦にありという事で。
いつもなら、その状態で夕方までダラダラ過ごすんだけど今年はさすがに「作詩せにゃ!」という事で昼3時ぐらいに帰ってきて、そこから再び部屋に閉じこもって作詩ガリガリ。

-1月2日(水)-
朝から何度も曲をリピートし詩を固めていく。
ヨシッと思って進めていっても、途中でうむむとなって一部を変えるとそこから糸がほつれ始め、結果として別の場所も大々的に変えなくてはいけなくなる。
もう淡々と詩を書いていく。それ以外に書くことがない。
とりあえず2曲目は完成したという事にする。
クールダウンしないと見えなくなる部分もあるので、残りの曲をガーッとやって最終日に微調節とかをしていく予定。

-1月3日(木)-
同じく朝から淡々と。
29日から始まった作詩Weekも6日目。全部で4曲の作詩って事で3曲目に取りかかっている。3曲目は12月30日にいきなり追加依頼された■■■■さんの詩。
この曲がまたむずかしい。これまで詩を付けた事がないタイプの曲。情緒とか感情とかを入れにくい。
淡々と続くメロディの中から情感を引き出せるのか。そして歌い出しと歌い終わりで主人公の視線は変わっていくのか、という場面の変化などを詩でどれだけ表現出来るかという実験作のような作詩。

現在の音楽界では基本的にメロディが先にあって、あとから詩をハメていくというパターンが主流なので、提示されたメロディの中から言葉を引きずり出してくるという作業と同時に、そのメロディを邪魔する事無く、自分の世界感で押さえ込むことが出来るかというのが目的となる。
で、夕方にはほぼ完成していた。なんとかやれば出来るジャン俺。
という事で残り4-5-6の3日間で最後の1曲を書く、やっと本来のペースに戻れる!

という所で、メール。
「新年早々ですが実はもう1曲、作詞をお願いできますか?」という事だった、つーか1月3日から仕事してんすかサカタさん!30日も夜まで仕事だったのに!
で、その作詞というのが某アイドルグループの曲で、しかも4月から始まるアニメの主題歌候補曲という事で「は!はいやります」と残り3日で2曲はなんとかいけるんじゃないか!という事で快諾。
アニメ主題歌という事で、そのアニメの内容に即した詩をお願い!と、幾つかのキーワードなどを教えて貰い、それを詩の中に溶け込ませていくという作業になった。
かなり難易度が高いワケですが、そう言う時の方が面白いと思ってしまう、作業M体質なのだ。条件縛りが大きいほど、条件が窮屈な程、面白いと思ってしまう。
とりあえず作詞をしてもそのまま決定ではなく、恐らく何曲も候補作を作ってその中から選ぶというパターンなので、どうなるか不明だが頑張らなくては!
でも普段アニメとか見ていない。というか、自分は漫画は大好きなんだけどアニメに関しては小学生の頃にほとんど卒業してしまい見ていない。昨今のTVアニメ主題歌の傾向とか全然解らない。しかも今回いくつかのキーワードを与えられているけれど、絵柄も不明だし世界観も見えないので、下手に踏み込んだ詩を書けない(具体的な言葉を入れにくい)。
という事で、残り3日で2曲。

という所で重大なミスに気が付いた。
この2〜3日の二日間、通常仕事としてラジオに毎日昼1時から10分ほど電話出演して雑学を語るという仕事も淡々とこなしていた。
そしてすっかり作詞に気を取られ忘れていたのだが、明日の金曜日の12時が翌週のラジオで喋る雑学原稿の〆切だと言うこと。
とりあえず残り2曲をループで流して頭に叩き込みながら、雑学原稿書きに頭をシフトチェンジしていく。

-1月4日(金)-
昨夜、3時近くまで雑学原稿書きをして、朝6時半ぐらいに起きる。
来週何を喋ろうかとテーマを設定して、その後、自分のパソの中にあるデータベースでそれらに関する雑学を引き出し、さらに書籍データベースを使って自宅書庫の関連書籍を大量に読み込み、雑学ネタを羅列しておいた。
そして朝からそれらをまとめていく。もう一心不乱にカリカリと。
ついでに言うと、メルマガ知泉は暮れ正月関係なく月曜日〜金曜日は発行することにしているので、そんな作業も続けてる。
で、なんとか毎週の〆切、金曜日の午前11時までにラジオ原稿を仕上げて送付。

送付スイッチを押した瞬間から残り2曲の作詞に取りかかる。
昨日の段階で作詞の集中力が切れつつあったのですが、ラジオ原稿が間に入ったのと、昨日追加された5曲目のメロディが軽やかでポップだった事から、凄い気分転換となってグイグイと世界観が脳裏に構築されていく。
昨日メロを貰った瞬間からテーマなどを咀嚼して考え、昨夜寝る頃には頭の中でほぼ完成していたので、それをメロディにはめていく感じの作業をして、ほぼ1日で形になった。

-1月5日(土)-
ついに5曲目の作詞に取りかかる。
と言っても最初に貰った時にあった曲だったので、ほぼ頭の中には、どういう内容で、どういう展開で、という図面が出来上がっていたので結構簡単に展開出来ている。
が、2番の歌詞でちょっとつまずいてしまう。
作詞にとって一番の敵「詩が新しい展開をしない」というエアポケットに落ち込んでしまった。

というのは、詩というのは出だしの掴みとして、たとえば「恋しちゃったんです、切ないんです」という状況説明的な部分がある。ここで曲を聞いている人に「あぁそういう内容ね」と解らせる。
曲の構成によっては違うのですが、よくあるのは最初のAメロとサビの間にあるブリッジ的なBメロ。ここではサビにいく前のタメとして「でも気持ち伝えるの下手だもん、トラウマあるんだもん」的にちょっと感情の深い部分、歌ならではの感情の揺れに落とし込む。
そしてサビのメロディではテーマとなる部分。自分が相手に対してどんな行動を起こしたいのか。どんな決意をしたのかを「当たって砕けろ!つーけど砕けたくない!絶対に気持ち伝えるぞ!今年中に!ってあと12ヶ月も悶々とすンのかよ!」的なキャッチーでありつつ明確な感情宣言をする。
そんな流れを作って1番が完成する。

で、困ってしまうのが1番の歌詞でテーマを言い切ってしまった後の2番。という事なのです。
感情をもう一回最初の所に戻す事が不可能な場合、どんな内容でAメロに詩を付けていくのかというのが結構引っかかってしまう。
まさに現在その状態でストップしてしまったのだ。でもまだ2日ある。そして正確には7日(月曜)の朝までなので、2日半あるような状態なのだ。冷静になれ!
って、ラストの端数までスケジュールに入れ始めた段階で余裕がないって事なのですが。

-1月6日(日)-
昨夜も結局3時ぐらいまで「あーでもこーでも」と詩を書いていた。
というか、もうほとんど作詩ではなくパズルのような状態。
自分の中で「この曲ではこんな事を言いたい」というあらすじは出来上がっているのに、そこにあるメロディでは与えられている文字数が少なすぎる事に気が付き愕然とするという事がよくある。
「君は僕の事好きなのかな、そんな事を毎日悶々として勉強が手に付かないんだよ、もう何をやってんだ俺!って感じに七転八倒しちゃうんだ、七転び八起きだったら最後は起きあがる事も出来るのに、七転八倒って全部転んで倒れてんじゃん、駄目じゃん俺!」みたいな感情の揺れを書こうと思って、ふとメロディを聴いてみるとたった6文字しかない!みたいな状態が結構ある。
それのどこを斬り捨てていくかという作業をしていると、6文字の中で自分の感情を表す言葉が無いかというジグソーパズルが始まる。正解がどこにもないジグソーパズル。
そして最終的に「だけど」と「しかし」と「でもね」と3音に入る否定の言葉、いったいどれが正解なんだ? と何度も何度もそこをリピートして、そこだけで1時間2時間ぐらい悩み続ける事がある。
そんなこんなの5曲連続荒修業を続けていく。

-1月7日(月)-
昨年の暮れ、12月29日から始まった怒濤の日々が終わろうとしている。
昨晩、日付が変わった真夜中に後ろを振り返る事も出来ずに5曲の作詞を完成させ、自分に言い聞かせるようにこんなツイートをした。
>杉村喜光(知泉) @tisen_sugi
>暮れから続いた宿題が今完成した!たぶん完成した!俺は天才だ凄い才能だ!と暗示を掛けて寝ることにした。明日の朝、見直してドンッと送る。天才だと思いこまないとやっていけない。とりあえずおつかれちゃん、俺様!
そしたら直後それにサカタさんからのありがとリツイートもあった。

という事で、朝あまり眠れない状態で目を覚まし、そこから微調節。
ちょっとした「てにをは」の直しなどや、言葉としては同じだけど漢字表記などの変更、などなどをくわえ、先方が出社する前の朝9時台に全5曲をメール送信。
気が付くと今年は正月番組と言われるモノをまったく見なかったなぁ。正月らしい事は三島大社に行ったのと、お雑煮を食べたダケだったなぁ、6日間で家から出たの3回だけだったな、しかも近所に。と思いつつも充実感に浸りながら疲れたまま眠りに.....
と思っていたのだが、ハッと気が付いたのはすでに月曜日なので通常営業の昼1時からのラジオ出演があるのだ!
それが終わった後はさっき送った詩が気になって、もしかしたらと何度もリピートしてチェックする。そして他の通常作業も始まり、正月は終了していった。
そんな新年、あけましておめでとうございます。今年こそヨロシクお願いします。

(という長い文章を書いて25日にアップしようとしていたが、気が付いたら色々な事に押され、アップしたのが2月6日になってしまったという最低のオチ)

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