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2012年1月 7日 (土)

「食べログ」操作

クチコミ投票による飲食店の評価サービス『食べログ』に、情報操作をする業者が出現し、集中的に契約した店の評価を上げていたという事が発覚して騒ぎになっている。


20120107

いつの間にか「クチコミ情報はあてになる」と言うことから万全の信頼を得ているかのように広がっていった『食べログ』なんだけど、どうしてここまでみんなマルッと信じちゃうのかな。
確かにクチコミってのは「実際に行ってみた人の感想」って事で、業者の宣伝とは違う部分なので「なるほどね」という部分で引かれるのかも知れない。
でも昔からアマゾンのレビューなんかで明らかに「そのベタ褒め文章はどうなのよ」的な物があったり、不特定多数が自由に編集出来るWikipediaでも関係者が有利なような文章を改竄していたという件などが発覚していたから、それも想定内だったんじゃないかと。
よく店の開店時にサクラを並ばせて行列が出来た事でさらに行列が出来るという効果を狙うパターンがあるけど、あれと同じ原理だよね。
で、その行列に関しては並んでいる方もイベントの一環として並ぶパターンもある。中には「この行列ってサクラで盛り上げている」という噂を聞いていても、あえて並んでみるというパターンもある。


確かに『食べログ』なんてジャンルのものは「信用第一」だとは思うんだけど、いくらでもデータ操作はできると思う。
たとえば大学のサークルなど複数人の暇な連中が集まる場所で
「あそこのメシ屋、最悪にマズイよな」
「サービスも最低、俺あそこの親父に睨まれてンだよ」
「道理でいつ行っても客がいねえんだな」
という事で、批判するのではなく「逆に盛り上げてアソコの親父をてんてこ舞いさせようぜ」という事で、複数人で「最高の店」という評価を入れる遊びも簡単に出来る。さらに横の繋がりで仲間に声を掛けてどんどん評価を上げてしまうという事がいとも簡単に出来る。実際の仲間じゃなくても、例えば2ちゃんねる辺りで悪ふざけのイベントとして盛り上げる事も出来る。

それのもっとも有名な例では2001年にアメリカの雑誌『TIME』での今年の顔として田代まさしをみんなで一斉に投票するという遊び。いわゆる「田代砲」と呼ばれるヤツで、この時異常なほど投票があった事から「TIME」は一時的にシステムダウンを余儀なくされ、ちょっとした社会現象になった。(結局、田代まさしへの投票は無かった事にされた)
同じようなパターンでは2003年のプロ野球オールスターゲームへのネット投票で、当時年俸は2億円のわりにまったく活躍しなかった中日の川崎憲次郎を「晒し者にする」という意図でセリーグ先発投手部門で1位にした「川崎祭り」というのも行われている。
そんな事で、ネットでの投票なんて組織票でいくらでも操作出来るという事を、利用者も頭の片隅に置かないといけないんじゃないかと思う。最終的に『食べログ』の結果を見て店に行ったのは本人の意思なので「騙された!」とは思ってしまうかも知れないけど、単純に信じちゃダメっすよという教訓になるんじゃないかな。
そもそも、食べ物の美味しいマズイなんて人それぞれなんだし。

どのジャンルでも何か新しいモノが始まると、話題になると、それに便乗して何とか金儲けしようと考える人がいるワケで、それが『食べログ』にも登場したという話なんだと思う。
もっともテレビのニュースでコレを扱っているのを見ていて「ネットはやっぱ信用できねえよな」と優位に立とうとしている視線も感じないワケではないけど。

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