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2011年3月26日 (土)

『ツルモク独身寮』勝手に解説(2)

Turumoku01コンビニコミックスで窪之内英策『ツルモク独身寮』がリリースされはじめた。
雑誌連載は「ビッグコミックスピリット」で1988年16号から1991年21-22合併号まで。
と言うことで、あの時代の解説を自分自身のためにメモ書きとして。


P23「公衆電話」
寮の入口付近に3台の公衆電話があり、そこで主人公の正太が田舎に残してきた彼女に電話を掛けている。
3台ある内の真ん中だけがダイヤル式電話で、両サイドのはプッシュフォン式。
プッシュフォン式の電話は1970年頃に誕生しているけれど、一般的になってきたのは1980年代中頃だったような気がする。
この辺は記憶が曖昧な部分もありますが、1980年東京吉祥寺付近ではプッシュ式の公衆電話はまだ見かけなかった。やはり、この漫画のように1990年ぐらいで入れ替わって言ったのかもしれない。
SBS静岡放送のアナウンサー小沼みのりサンは「110番はなぜその番号なのか」というロケの時に「実は生まれて初めてダイヤル式電話って触るんですよ」と言っていた。1981年生まれなので、この漫画の時には7歳。
漫画の中ではハッキリ書かれていないけれど、まだこの公衆電話はカード式ではないように見える。
が、すでにテレフォンカードはコレクションのブームになりかけている時代で、もう少したったバブル最高潮の頃は何かというとテレフォンカードが配られていた。実際には500円や1000円の金券みたいな状態だけど、何かというと配られていた記憶がある。

P30「ティモテカット」
同僚が女子社員を指して「オレはやっぱ右はじのティモテカットの娘やね」と語っている。
自分はこの「ティモテカット」というのは『タカラバービー』から出ているティモテという女の子の髪型と認識していたんだけど、今調べてみるとティモテは1990年に発売されたという事になっている。漫画掲載は1988年。
そうなると日本リーバから出ていたシャンプーの「ティモテ」に関係したカットなのかも知れない。こちらは1984年に発売されていて、当時、テレビCMが大量に「ティモテティモテー♪」と流されていたような気がする。その時に小川で髪の毛を洗う女性が登場していた。今だったら「環境汚染!」という事で一気につるし上げを食らいそうなCMなんだけど、それの女性って……金髪でロングという印象しかない。
ここで同僚が指しているのは2歳先輩女子社員の姫野みゆきサンの事なのかもしれない。だとすると、そのロングって事なのか?

P31「新人類」
工場内でボーッとしてミスをした正太が上司に怒られている際に言われる言葉。
と言ってもこの言葉は1984年に登場した言葉で、パルコ出版の雑誌『アクロス』で使われ始めた言葉で筑紫哲也の「新人類の旗手たち」という対談企画で知られるようになり、1986年に流行語大賞になっている言葉。
ゆえにここで上司が正太を叱る時にこの言葉を出しているというのは「いまさらその言葉かよ」という意味になっているんじゃないかと。

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コメント

ティモテ、おいらの学生寮の先輩が長髪だったのでそういわれていたことも。自分はシャンプーの宣伝が真っ先に浮かんできました。
プッシュホンの緑色のカードありの公衆電話1990年位には寮にありました。(信州です)
公衆電話と言えば、赤色がダイヤルで、ピンクがプッシュホンでしたっけ
そういえば、おいらの職場にも一台黒色ダイヤル電話が生き残ってます。

投稿: とりとり | 2011年3月30日 (水) 00時04分

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