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2011年3月25日 (金)

『ツルモク独身寮』勝手に解説(1)

Turumoku01コンビニコミックスで窪之内英策『ツルモク独身寮』がリリースされはじめた。
雑誌連載は「ビッグコミックスピリット」で1988年16号から1991年21-22合併号まで。
思いっきりバブル期の一番良い時代で、バブル崩壊が本質的に深刻になる直前で物語は終わっている。ある意味、若者達が現実の深刻さに目を向けずに青春なんてヤツを謳歌出来た時代なのかもしれない。
この作品の単行本は全巻初版で買っているハズだけど、書庫のどこに紛れ込んだのか不明で、ついつい今回買い直してしまった。作者の書き下ろしの漫画も付いているのでお得です(若かりしエイサク格好いいぜ!)。
という事で「よき時代」をボーッと読んでいたんだけど、流石に時代は変化しちゃって、今高校生とかが読むとよく解らない部分も出てきているような気がする。
20年も経つとプチ時代劇に入っていくのかもしれない。それだけ時代の変化は早いのだ。


今回発売されたコンビニコミック1巻から勝手に時代ネタを解説

P10「エアコン」
主人公の正太が会社の独身寮に入る所から物語が始まるのだが、そこは3人部屋。で外が見える窓ぎわにはエアコンがない。壁取り付け型も窓取り付け型も。寮の外観が出るときも室外機などが書かれている様子もない。
http://www.garbagenews.net/archives/863271.html
を見ると、連載開始当時(1988年)の内閣府調査のルームエアコン普及率は55%という感じなので、まだ会社の寮には無かったのかもしれないし、若い連中はそんな贅沢はしていなかったのかも知れない。
たった20年そこらの間に常識になってしまったという事なのだ。

P10「ブラウン管テレビ」
3人がすむ部屋にはブラウン管テレビがある(これはまだ液晶という時代では無かったので当然)同時代のもっとオシャレを煮詰めたような漫画、上條淳士『TO-Y』なんかではでかいブラウン管テレビを床置きにするなんてライフスタイルになっていたけれど、ここではぐっと庶民的に普通のブラウン管テレビ。

P12「レコードプレーヤー」
別に物語には関係なく背景に書かれているコンポーネント・ステレオ。そして最上部にはレコードプレーヤーが置かれている。
日本でレコードとCDの売上げが逆転したのは1989年なので、この時点ではギリという事にもなるけれどこの時代まだCDプレイヤーが機能は少ないし、音もイマイチなのに異常に高かった記憶があるので、普通に寮生活をしている人にとってはレコードプレイヤーが当たり前だった。
が、これが数年であっという間に逆転現象を起こし、1990年にはレコードを製作しないメーカーまで登場するほど急速に変化していく事となる。現在「ツルモク独身寮」の先の巻を読まない状態でこれを書いているのですが、連載終了時の1991年にはその辺の変化は登場するのか?


そんな感じにダラダラと1988年頃の解説を勝手に書いていきます。


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