イメージキャラクター
古くからお世話になっている静岡県東部、駿東郡清水町堂庭にある「杉山バラ園」の中にあるスリランカ・カレーのお店が色々な業務展開をするという事で、そのパッケージを含めた場所に使用するイメージキャラクターの依頼があり作成中。

結局、イメージキャラというのは他との差別化を図るために存在している物なので、そのキャラを浸透させて、一目見た時に「あそこのキャラ」と認識させないといけないというのが最前提。
だから、無理矢理にでもどこか特徴的な部分を作らなくてはいけない。そういう意味では自分は昔から「自分の絵って凄く没個性だよな」という部分を感じていた。やはり自分にとって漫画の先生が手塚治虫だというのは「教科書的」になってしまうのかも知れない。
手塚治虫の絵は戦後日本では「最先端」で「スマートで都会的」という事で、それ以前から活躍していた漫画家からはあまり評判がよくなったぐらいに、最初は突出していた。
それに当時の少年、石森章太郎や藤子不二雄や赤塚不二夫などが飛びついて模写から独自の絵柄を作り上げていった。
それが結果として日本マンガのお手本となってしまって「教科書的で個性がない」という感じになってしまったのかもしれない。
そんな手塚タッチから上手に脱却出来なかった自分は、突出した絵柄を作り上げることも出来ずにいるのだ。

以前、某所で嘉門達夫さんに自分の絵を見られた時に「この絵は一般受け絶対するよ」という言葉をいただいた事もあるんですが、それが長所でもあり短所でもあるワケです。
でも「一般ウケするハズ」という部分で、この手のイメージキャラはジャストな仕事かも知れないと、自分を納得させて書くしかないのだ。
といっても、アンパンマンのやなせたかしさんみたいな計算尽くされた無自覚なキャラは作れない。以前、浜名湖にある「遊園地パルパル」のキャラを見た時に「うわぁ普遍的で完成度高いキャラ」と感動したようなキャラはそう簡単に作れない。
そんなこんなで試行錯誤しつつ、とりあえず第一案として3つキャラを書き上げて提出。
1つ目は誰にでも受けるような女の子キャラ(可愛い系)。
2つ目はスリランカということで象を擬人化したキャラ(おまぬけ系)。
3つ目はスリランカのお祭りなどで使われるお面をモチーフにしたキャラ(キモかわ系)。
宗教的な部分でその手の物をキャラ扱いして良いのか不明なんですがとりあえず。

あとはパッケージや袋などに関するデザインもやらなくちゃイケナイので、それを含めた展開を考えている。自分がやるという理由付けとして、パッケージなどに雑学的要素を含ませたり、パッケージをコンプリートするとスリランカ雑学ノートが完成するような形にするとか、色々なギミックを仕込んでいく。
亀田の柿の種の小分けパッケージの裏面にシリーズでエッセイみたいなものが書かれているんだけど、一時期ソレをコツコツと集めていた事がある。集めたからってどうって事ではないんだけど、世間から背を向けたコレクター趣味(自慢できない、価値がつかない)としては大いにくすぐられる仕掛けだったのだ。
そんなこんなで、色々なアイディアを提案していくのだ。
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