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2010年8月16日 (月)

ゆでめん

今から10数年前、某音楽好きの20代と話をしていた時に「そう言えば杉村さんはゆでめんってどう思います」といきなり聞かれた。
さっきまで音楽の話をしていたのにいきなりナンダ? と思ったのだが、とりあえず「あんまり好きとか嫌いとかは……」と曖昧に答えた。
するとその20代は「そうっすか、ゆでめん、あんまり興味無いッスか、俺は最近はじめて聞いたんだけど、あの時代にあんな事やっていたなんてショックだったな」みたいな事を言い始めたのだ。


20100816ん? と思ったところで「ゆでめんとは、はっぴいえんどのファーストアルバムの事か!」と思い立った。
大瀧詠一・細野晴臣・鈴木茂・松本隆が70年代に日本語ロックを本格的に形にしたバンドはっぴいえんどのファーストアルバム『はっぴいえんど』のジャケットが林静一が描いた風景でその中で「ゆでめん」という看板が目立っている。
現在、Wikipediaなんてのを読むと「ジャケットに描かれた看板から、本作は「ゆでめん」という通称で呼ばれている。」と書かれている。
そうだったのか。他にネットなんかを読んでも「ファンの間ではゆでめんと呼ばれる」みたいな事が書かれている。

そんな事言われてもさ、俺、中学時代にはっぴいえんどの存在を知ってファーストをその後捜して聞いていたけど、周囲にファンなんていなかったからアルバムの事を「ゆでめん」なんて呼んでいる人もいなかったもん。
おそらく、はっぴいえんどが再評価されたのは、1980年に大瀧詠一が「A LONG VACTATION」で大ヒットして、細野晴臣がYMOで有名になり、松本隆が作詞家として有名になって、鈴木茂があちこちで編曲とかギターを弾くようになってからだと思うし、音として多くのひとが聞くようになったのは手軽に入手できるようになったCD時代以降だと思う。

ハッキリ言って、70年代後半から80年代前半、はっぴいえんどの音源を手に入れるのはかなり大変だった。小坂忠の参加した「はいからはくち」が収録されたベスト盤『CITY』とかシングルベスト盤とか、中古レコード屋を探し回ったもん。
そんなこんなで、大瀧詠一のアルバム『A LONG VACTATION』なんて吉祥寺のラオックスで予約して買ったクチなのだ。
でも「ゆでめん、あんまり興味無いッスか」と言われてしまったのだ。
だって、本当に周囲にはっぴいえんどが好きだとか(それ以前に名前すら)そんな事言う人どこにもいなかったんだもん。アルバムのタイトルの話なんてしたこと無かったんだもん。

あと、フリッパーズギターもファーストの段階から聞いていたけど「ファンは彼らの事をパーフリと言う」ってのにもショックを受けたなぁ。

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コメント

「ゆでめん」という呼称は、高護・大川俊昭共著『定本 はっぴいえんど』(1986年)あたりから活字で定着したような印象があります。高護や黒澤進ら『季刊リメンバー』(1982~87年)編集者が通称的に使っていたものか、あるいはバンドメンバーが使っていたものをインタビューなどの影響から流用しだしたのかは分かりませんが。
湘南ローカルだと1976年あたりまで「はっぴいえんど」関連は普通に購入できました(但し大瀧詠一エレック盤は別)。「はっぴいえんど」が好きという人間は、「とんぼちゃん」や「ちゃんちゃこ」に比べれば無きに等しかったですが、いるにはいました。

投稿: discussao | 2010年9月11日 (土) 19時08分

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