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2010年1月29日 (金)

『ラブロマ』とよ田みのる

どうやら漫画を読むのが異常に遅いのかも知れない。


2010012901_2だから単行本を1冊読むと体力を消耗してゼーゼーとなってしまう事もある。
というのは、どうも1つのコマを背景からコマ割アングル、セリフ回しなどまでジックリ鑑賞してしまうからかも知れない。
さらに短編漫画の場合、1話を読むとしばらく次へ進めずに「う〜むそうかそうか」と咀嚼をしてしまうために異常に時間が掛かってしまう。と言うことに最近気が付いた。
だから漫画喫茶なんかに行ったとしても例えば1時間400〜500円だとかだと(実際に行った事無いのでネットでチェックした値段)すると「普通に新刊買った方が安いじゃん」とか考えてしまうのだ。
という事で、去年末にブックオフ(新刊書店じゃなくて御免なさい)でとよ田みのる『ラブロマ』全5巻を購入して、トイレに配置した。我が家のトイレには普通のスチール製の本箱がドンッと置いてあってそこに大量の本が置かれているのだ。
そして1日1話ずつ、ゆっくり読み進め、やっと全32話を読み終えた。

2010012902物語は平凡な高校生カップルの恋愛を中心に、平凡な友人達とひたすら大きな事件も起きない日常を卒業まで描いた物で、あらすじを紹介する場合にとにかく困ってしまうほど「日常」を扱っている。
エキセントリックでありながら非常に常識人である男子高校生が、極々一般的な常識を兼ね備えている女子高生に恋をして、告白して、その関係性を深めていく中で2人が抱えるささやかな問題を一つずつ解決したり、解決出来なかったり。
絵柄はどちらかというと古いタイプに属するんだと思うけど、その絵柄からも誠実さを感じる取ることが出来る。
本当に健全な恋愛ドラマで、と言っても文科省推薦的な健全ではなく、至って健康な高校男子の性欲も持ち合わせた状態の健全さで「エッチな事もしたい」と思っているワケですが、登場人物のあまりにも真っ当すぎるモラルによって物語が緩やかな高揚感によって「慌てない慌てない」とゆったり進んでいく。
とかくリアル高校男子は荒ぶる情熱や猛る性欲で突き進みがちなんですが、この物語ではその1点が結論ではないとして清く話が進んでいく。

20100129032人が出会い、親しくなり、キスをして、仲違いしたり、乳もんだり、色々な経験を一つずつ積み重ねていく中で
「色んなコトが普通になっていきますよね こんなにドキドキすることも いつか普通のコトになっていくんでしょうか」
「なるよ 私はそれが嬉しい」
というセリフが交わされる。
確かに恋愛にしても何にしても、最初のドキドキ感や新鮮な気持ちはいつしか薄れて行ってしまう物なのかも知れない。でもそれが日常になっていくと言うコトも幸せなコトなんだろうね。
つい人間は刺激のある物を求めてしまいがちですが、日常であるコトを幸せだと思う気持ちを忘れちゃいけない。

2010012904自分は高校時代にかなりマニアックな趣味趣味人生を選択してしまい「いや、今は恋愛している時間ないっす」と、ギターをかき鳴らし、同時にアニメ製作&漫画書きで寝る時間を削る毎日で、女性からのアプローチを断ってしまった事があるほど、修行僧のような日々を過ごしてしまった。
今思うと「何ふざけた事言ってんだよオマエ」「オマエ、その人生の選択肢は後の人生に大きく大きく影を落とすぞ」と思ってしまうワケで、こういうまっとうな恋愛が生活にある高校時代を送っておけば良かったなぁと、反省しても今さらな反省をしてしまうワケです。
もっとまっすぐに生きなくちゃいけないよなあと、自分の胸に手を置きながら読んでしまいました。

2010012905とよ田みのるサンは他には『FLIP-FLAP』全1巻、『友達100人できるかな』現在2巻という作品もあるので、今度はちゃんと新刊書店で買います。すみません。

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