無言電話:解答編
18日の「無言電話」で書いたように突然電話がウンともスンともピーともガーとも言わなくなったオハナシ。

ルーターが二階の書斎(と言っていいのか)にあるので、大慌てで片づけた部屋に案内して作業をしてもらったのだが、作業直前に「えっと杉村喜光さんですよね……、あのいつもラジオに出ている杉村さんです……か?」などと切り出されてしまったのだ。
なんつーか、自分的にはなるべくコッソリとやっているのでこういう形で自分の仕事を知っている方と遭遇してしまうとあがってしまう。
「は、はい、らぶらじで雑学なんかを」
「い、いつも聞いてます、凄いですよねえ」
「あ、ど、どうもありがとうございます」
とまるで初めてのお見合いみたいな感じでお互いにシドロモドロの会話をするのだ。こういう時はもっとエラソーに対応しなくちゃいけないのかなぁ。「私があの杉村だと判明した瞬間、彼の表情が何か眩しいモノを見たかのような喜びに溢れた笑顔に変わったのである。所詮ラジオで雑学を語っているだけなのだがこんな風に喜ばれると、まんざら自分も世の役に立っていないワケでもないなと実感するのであった」なんて、思ってもいないので書けないけど。

そのルーターが設置されている本棚の上の棚には運悪い事に単行本『アイドル探偵団』の1988年版から2004年までがフルコンプされ、さらに同趣向の『女性CMタレント名鑑』とかも大量にあり、さらにその下にはマニアックな雑誌『CMナウ』が1987年頃から全巻揃って棚に収まっているのだ。
とりあえず「ラジオで色々な事を喋っている」という事を知られている前提なので大丈夫だと思うが、それが無かったらただの「古参アイドルマニア」って事になってしまうのだ。
「い、いや、これはネット上で誕生日データサイトを運営していて、それの資料集っすから」
「ほら、他の棚を見てよ。こっちはビートルズ関連の書籍が大量にあって、こっちは昭和史とか、こっちは言語関係、こっちは……」
などと聞かれてもいない事を言い訳してしまいそうな自分がそこにいた。基本的にオタクと称される人々を80年代から嫌って逃げて来たけど、色々な意味でオタクなんだろうなぁ。
そんなこんなを考えている間に電話線のチェックが終わっていた。
「このルーターにまで電話は通じていますね」という事だが、階下にあるコネクターにまでは何故か電話が通じていないらしい。
とりあえず、これまで1階に置いていた親機をこの部屋に持ってきて、子機を1階に置けばとりあえずは使用可能なのだ。
という事は、ルーターまで来た電話線がどこかで断線しているという事なのか……。つまり、それを直すのはかなり大事になりそうな気がする。まさか家の壁を壊してその中にある線を繋ぐなんて事はないよなぁ。いったいいくら掛かるんだ?
その後、表に回って色々チェックして貰った所、アッサリと今回の電話不通の理由が判明した。
「最近、ガスメーターの検針とか来ましたか?」
「えっと、確か先週の金曜だったか土曜だったかに、ガスメーターの電池を交換するとかって来た様な気がします」
「じゃその時ですね」
そこで聞いた話は、現在ガスの使用量及びガス漏れなどの警報機セキュリティを光ケーブル回線で管理していて、一旦2階にあるルーターに引き込まれた光ケーブルが表にあるガスメーターを経由して1階の親機の所へ繋がっているという話だったのだ。
光ケーブルとガスメーターが繋がっているなんて初耳だったので(もしかしたら、かつて説明があったかもしれないけど)この結末はあまりにも意外だった。
「で、そこを繋ぎ直したので今、1階で親機は使えると思いますよ」という事で、現在は何事も無かったかのように電話が出来ているのです。

前々から、ラジオに電話出演していた関係から「デジタル電話のほうがノイズが入りにくいので、出来る事なら買い換えた方がいい」みたいな話があったのでコレがいいキッカケとは思っていた。
だから今回の騒動は「デジタル電話導入のキッカケ」という事だったのです。
写真は「無実の罪で引退を余儀なくされた旧電話」です。
2010年1月21日の日常的な富士山

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