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2009年9月11日 (金)

テレビ生出演デビュー

(前日の日記から長く長く続いています)


テレビに関しては、今年の2月にまるでカメラテストのような形で雑学を言う人としてテレビ初出演をしている。
その時は、ラジオに出演していて「たまたまスタジオにいた」という設定で、疑問をぶつけられその場で答えるという設定だったのですが(そういうネタ晴らしはOKですよね?)、当然の事ながらそれを答えるために自分の知っている知識だけじゃなく、もう一度調べ倒して、その中で面白そうな物をピックアップして喋った。
目の前にカメラがあって、その無機質な視線に耐えながらの喋りはかなりキツかったのを覚えている。
その後、現在放送中の「ラブいぜ!しずおか」というコーナーへのレギュラー出演となった。毎回ロケで何度もNGを出して共演者の小沼さんにも多大なる迷惑を掛けているワケですが、徐々に慣れてきている。
しかし今回は「スタジオで生放送」という事なので、なんだか自分が異常に緊張しているのを感じる。
あれ?何これ?という感じで、まだ電車に乗っている段階からノドが乾いているのだ。
マズイ、非常にマズイという気持ちで「人」という文字を手のひらに書いて飲み込んでみる。でもこれは「人を呑む」という舞台でのオマジナイだよなぁ。

2009091101実際リハーサルが始まるのは3時台なのですが、それより前の1時台に局へ到着し、ラジオの方へ顔を出す。自分が出演しているのは月〜木曜日なのですが、金曜日は局アナの大御所・國本さんが出演している。
実はこの國本さんの招き入れで現在のような仕事をしているので、現状報告などのご挨拶を兼ねて顔を出したワケです。
と、いきなり「じゃスタジオに入ってよ」などと言われて、全然心の準備が出来ていない段階でラジオの生放送に出演する事となってしまった。ラジオの方も、いつも電話出演でスタジオで喋るというのもそんなに無いので緊張するワケですが、その前からのテレビ生出演の緊張と2乗になって、なんか「何言ってるんだ俺?」という感じ。
しかも、雑学的な事を聞かれるのならなんとかネタ的に拡げられるぞと思っていたのに「え〜今日の募集テーマは『怖い話』です、杉村さんは何か怖い話はあります?」などと、まったく準備していない事を聞かれてしまったのだ。
とりあえず「自分は基本的に霊感は無いのですが」と前フリをして、でも実際に経験した不可思議な話をムリヤリ記憶から絞り出して話す。ちょっと焦ってしまったのでディテールが違ってしまった事もあり、イマイチ怖くない話になってしまった。う〜む、修行が足りない……、というか自分はライターを目指しているハズなので、なんかどんどん違う方向に追い込まれているような気がするのだ。

2009091102そのラジオ生出演が終わって、ドッと疲れてしまう。今朝、3時に起きてそのまんまなので疲れが出ているのかもしれない。けれど、お陰で少しは緊張状態がほぐれた気もする。そこには國本さん感謝なのです。
その後はただのラジオ放送見学者になってぼーっと時間を過ごす。
リハの予定時間になったら、1階ロビーでスタッフと落ち合いTVスタジオに入る事になっている。
そう思い出して、また胸がドキドキしてくる。うわぁかなりマズい状態になっているというのを自分でも感じて、よけいマズイ「緊張のスパイラル」にはまっていくのだ。基本的にそんなにあがり症ではないハズで公開放送でもそんなに緊張はしないのに何故だぁ。
3時を過ぎてもう少しで……というタイミングでいきなり背後から「杉村さん」と声を掛けられビクッとする。自分がここに来ているという事は知らせてあるので、まさかスタッフが? と思ったワケですが、それはキャスタードライバーの菅原さんで「先日はどうも」という感じで声を掛けられたのでした。
相変わらずかわゆすなぁと思いつつ、別の方向でドギマギしながら会話をする。もう精神状態すべてマックスで何を喋ったのか記憶からスッポリ現在抜け落ちている。もうダメじゃん俺。いやぁトテカワトテカワ。

2009091103そして3時半に小沼さんから電話があり、リハーサルへ向かう。
TVスタジオ脇の控え室で本日の原稿と流れをチェック。本日のネタに関しての原稿は前もって渡してあるのですが、時間的な問題や後ろのモニターに色々画像を出す予定などがあって、直前までどうなるか解らない状態だったことで「えっとですね、本日はこれとこれとこれを喋るだけで時間が来ると思いますので」と予定していた原稿の半分がバッサリとカットされる。ラジオで喋る量の約半分という感じ。
それでも密度は凄く濃い。画像込みというのはやはり強みだよねぇ。
で、そこで原稿チェックを含めての読み合わせの軽いリハをして、スタジオ入り。
あぁテレビとかで見たことがあるスタジオ風景だ。天井に沢山のライトがつり下げられていて、正面のセットとは逆側には別の午前中に放送しているあの番組のセットが暗闇の中にポツネンと置かれていたり、うわぁなんか知ってる知ってる。とすっかり夏休みの放送局見学会って感じであちこちを見回す。これが出演者ってことじゃ無かったらミーハー気分炸裂させて写真とか撮りまくってしまうんだろうけど、そこは我慢。
そんなこんなでカメラリハーサル。

2009091104あ、と思ったのが隣に坐った小沼さんがいつもの小沼さんではなく、しっかりとキャスターモードに入っているという事なのだ。
基本的に女性は演技派なので信じちゃいけないぞ!と亡くなったパパに教えられているけれど(嘘)、小沼さんはある意味一番信用しちゃいけないな。本当に切り替えスイッチが凄い精度で出来ている。
という事でオープニングはクレーンカメラで。CM明けはセットに座り、小沼さんと岡村久則さん(通称、岡ちゃん)とシリスギ仙人で、静岡県に関係する雑学を展開していく。
生本番ということでトチッちゃいけないという意識で自分がピリピリしているのが解る。なんだろうこの胃がキューーーーーッと痛くなるような感じは。こんなにプレッシャーに弱かったのか俺。
でもリハが終わった処で小沼さんに「杉村さんちゃんと出来てましたよ、本番これで大丈夫ですよ」と声を掛けて貰う。いや小沼さんは信用しちゃいけないとさっき誓ったじゃないか、もっとガンバレって事なのだ。
という事で、本番直前に控え室に戻り、それだけでグッタリする。大丈夫か。

2009091105そこに天気予報士の岡村真美子ちゃんがいたので「初めまして」などと挨拶をする。真美子ちゃんはちっちゃくて(152cmだそうで)周囲の野郎共にはファンが多いのだ。なるほどなるほど、守ってあげたいってタイプなのか。そうかそうか。
「実は以前、ラジオが終わって局を出る時にちょうど5時前で、玄関脇で準備をしている処に遭遇した事があるんだよね。とりあえず自分も『イブニングeye』の出演者の一人として挨拶でもしようかな? と考えたんだけど、その時、シリスギ仙人のカッコしてなかったから誰か解らないんじゃないかとか、もしかしたらいきなり近づいてきた危ないファンと思われたらどうしようと考えて、その時は声を掛けずに帰ったンすよ」「声かけてくださいよぉ、シリスギ仙人って言ってくれればちゃんと解りましたから」などと会話を交わす。
そして真美子ちゃんは、5時から放送する局の玄関先からの天気コーナーのために部屋を出て行く。
とりあえず原稿を読んだりしている間に気が付くと、4時43分を過ぎて番組がスタートしていた。控え室のテレビに番組が映し出されていてビックリしてしまった。え?もう始まってるの?
自分が出るコーナーは5時20分前後からなので、まだ時間がある。ドキドキドキドキ。

20090911065時からの天気コーナーが始まり、真美子ちゃんが明日の天気を喋っている。それをモニターでぼーっと見ている。さっきまで話をしている人がこうやってテレビで喋っているってのも変な話だよなぁ。とか考えているその間もずっとドキドキしている。
天気コーナーが終わり真美子ちゃんが控え室に帰って来て「杉村さんって毎回静岡の雑学凄いですね、そうやって静岡の事を調べている方なんですか?」などと声を掛けてくるのだ。
「いやいや、元々は何でもありで雑学を扱っていたんですけどね、ひょんな事からSBSさんにお世話になる事が多くなって…」などと語って、毎日ラジオで語っている話になった時に、ふと「えっと、昨日はラジオでイワシについて語ったんだけどさ」などと言いだしたのだ。もうテレビ出演直前でテンションが変な状態になっている。
「イワシ雲ってあるでしょ、あれの事を英語ではマーカレルスカイって言うんだけど、「mackerel」はサバの事だから、英語ではイワシ雲はサバ雲なんだよね」(サバ雲という日本語も昔からありますが一般的にはいわし雲)という事を言い始めた処で、はたと気が付いた。今、目の前にいるのは天気のプロじゃん、なに雲の話なんて自慢げに喋ってるんだ? が、言い始めた言葉は止まらない。それに即答のように真美子ちゃんも「日本語でもサバ雲って言いますよね」と答える。
マズイマズイ、次に続けるなんか雑学は無いか? と焦っている処で「杉村さん、スタンバイお願いします」という声が掛かって、何も発言のフォロー出来ないままスタジオに招き入れられる。

2009091107スタジオでは小沼さんが中継先とやりとりを軽快にこなしている。
「杉村さんの出番まで5分ぐらいありますので、こちらにお座りになってお待ち下さい」などと椅子を差し出されるのだが、頭の中では「なんか凄く薄い雑学を自慢げにプロに向かって語ってしまった。しかも最後はなんかグズグズだったし、あぁあぁ俺は俺は俺は」といきなり本番直前なのに脳内反省会が始まってしまったのだ。
その上、本番直前のドキドキ感も全然薄れていない。
そんな、すでに本日の消費カロリーを使い果たしてしまったような状態で本番が始まった。

2009091108「おつかれさまでした」とCMに入った処で小沼さんに言われて、反射的に「どうもありがとうございました」と返事はするのだが、もう自分の中では敗戦投手のような疲労感でグズグズになってしまっていた。シリスギ仙人の被り物をスタジオセットの隅で外し、汗でぐしょぐしょになった髪の毛を整えつつ、CM明けの小沼さんと真美子ちゃんがモニターを挟んで軽快に会話をしているのをぼーっと見た。
そんな形に自分にとっての、テレビ生出演デビューは終わったのだ。
番組終了後に、ラジオ室を通過し、キャスタードライバーの女子数名とも挨拶。敗戦投手の自分にはみんなの笑顔が眩し過ぎるっす。このみんなは毎日中継で静岡県内を飛び回っていて、しかも中継先の素人様を上手にコントロールしてアドリブの連続で中継をこなしていくプロなのだ。あぁ俺ってヤツは!とマジに自分の色々なスキルの低さに打ちのめされてしまうのだ。

2009091109國本アナと再び合ってなんとか形だけは無事に終了した事を報告。
「でも、なんか自分が求めているライターって仕事と果てしなく違う方向に流されている気がするんですが」と言うと「いや、仕事が来る、それを求められるってのは普通じゃないんだから、出来る仕事を出来る時にしちゃった方がいいんじゃないかな? 自ずと色々な物を経験すれば、力も付いていくんだから」などと言われる。有り難いっす。
そして2日間のあれやこれやで精神も肉体もボロボロになって帰宅の途につく。

2009091110帰りの電車の中から小沼さんに「細かいフォローありがとうございました」とメールをし、それに対し「今日めちゃ良かったと思いますよ。番組終了後の反省会でもこれからもこのパターンもありでやって行こうって意見もありましたよ」という返信を貰う。
普段はドSプロデューサーと言われているOさんからも「タレントになんてならなくていいんですよ、杉村さんは雑学に関して誰にも負けない人って事でいればいいんですよ」と暖かいメールを頂く。
あぁ私はこうやってみんなに生かされているのだなぁ となんか人生って素晴らしいと思いながら、その日を終えるのであった。

普段が、何もなく地味に文章打ちなので、この2日は濃厚だったなぁ。

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コメント

いつの間にかイラスト付きに!
いいねぇ。岡田史子風?

投稿: おおつぼ | 2009年9月20日 (日) 09時29分

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