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2009年9月10日 (木)

ロケと電車事故と雑学と私

久々のロケに出かけて来た。


8月は静岡は地震が発生したり色々な特番があったりで「ラブいぜ!しずおか」のコーナーは放送は2回、そしてロケ自体は1回しか無かった。8月初旬に撮影した「ギネスブックに記録されている世界最長の木造歩行橋・蓬莱橋」の放送は8月最終週の放送となってしまった。
自分的にはロケが無くて残念でありつつ、一番暑い時期を避ける事が出来たのでそれはそれでOKなのだ。別の面で言えば「日雇い労働者」なので、おまんまの食い上げってヤツなのだが。
ロケの内容ってのは番組放送が諸事情あって、さ来週の金曜日なのでちょっとここで書くことが出来ないので、言葉を濁して「清水の方の企業に行って、その帰りに日本平に寄って」ぐらいしか言えないのだ。

そのロケが終わった後、ちょっと遅い昼食を食べた処で時間は2時。いつものラジオでの「うんちく劇場」となった。
某所にロケ車を止めて、その中でケータイ電話を使っての出演となった。
で、今回のケータイ中継は今までと違うのが「iPhone」になったという事。とりあえずiPhoneはiPod的に使う事を前提として作られているので、イヤホンを使って音を聞きながらケータイをマイクのような形にしながらの喋りとなった。
しかし、いつもと勝手が違うのと、ケータイがマイクとしてどんな感じに音を拾ってくれているのかが不明なので、なんか変な感じでずっと「今ちゃんと聞こえているのか?」という不安な気持ちで喋り続けた。
とりあえずスタジオのてつさん&玲子さんが何も言っていないので大丈夫だと思うけど。
でもロケが終了した直後という事で、自分では意識していなかったのですが「今日は杉村さん、テンション高いですね」などと言われてしまった。そうなのか、自分ではその辺コントロール出来ていないや。

その電話出演が終わった後、そのまま局へ帰り、スタジオに顔を出す。
といっても別にスタジオに寄っても、そのまま出演って事もないので、すっかり無責任なスタジオ見学者となりダラダラ。番組が終わっても家路を急ぐ事なくダラダラなのだ。
いつもはてつさんも番組が終わった後もダラダラしているのだが、今日に限っては「東京にすぐ戻って、ナレーション取りがある」と言うことで慌てて帰っていった。
てつさんは元「TETSU100%」(管野よう子さんが在籍していた事でも有名な)のボーカルで、現在も歌手活動をしている方ですが、CMなどのナレーションでも活躍中なのだ。
例えばカルピスの「健茶王」のCMでのナレーションとか、最近では高田純次と国分太一、さらに柳原可奈子が出演している「ワンダ」のCMでラストに『ワンダ、モーニングショット!』と叫んでいるのもてつさん。
という事で、自分も「明日があるので」などと言って帰宅する。本当に明日があるのだ。

新幹線と在来線を乗り継いで帰るのだが、在来線に乗って「あと数分で着くな」と思っていた処でいきなりガクンと電車が激しくはない衝撃を受け、少し行った処で急停止した。
客がザワザワしている。しばらくしてアナウンスが「只今、電車が不審な衝撃を関知しましたので、点検いたしますのでしばらくお待ち下さいませ」などと言い出す。
えっと……あの衝撃は、まさか、もしかして、いやいや、ちがうんじゃないか、まちょっと覚悟はしておけ、ませませ。なのではないか? とよくない想像をしてしまった。
で、他の用事もあったので某知人にメールを打ったのだが「メールの送信に失敗いたしました、ただいまこの携帯電話は送着信が出来ない環境にいます」みたいな表示が出る。
え? 今窓の外は真っ暗だけど、まさかここトンネル内?
と思った時、下りの電車がすれ違っていく。という事はそんな大げさな事ではなく、この電車だけの事なのか? 色々な事を考えているが、停止から15分以上経過しても電車が動く気配はない。
次第に乗客がザワついていくる。

そんな中「やっぱこうやって出歩くようになると色々な事件に遭遇するのだな」とちょっと無責任にワクワクしていた。
そういえば少し前も新幹線に乗っている時にいきなりアナウンスで「お客様にお願いがあります、お客様の中にお医者様がいらっしゃいませんでしょうか」というのを聞いたことがある。
「こ!これは」とこれまた不謹慎ながらワクワクしてしまったのだ。そのアナウンスが流れた後に新幹線内を歩いている人を見ると「あ、あの人は医者なのか?」と思ってしまう単純な自分もいたりして。
そんな事を思い出しながらぼーっとしていると、停車から20分ほど経った処でぼぅぅんと低いうなり音が聞こえて動力が戻ってきた。しばらくして「ただいま乗務員が線路に降り点検致しました処、問題点はありませんでしたので運転を再開いたします」というアナウンスが流れる。
うむ、問題点が見つからない方が問題点のような気もするけれど、とりあえずは大丈夫なのだ。
そして通常5分で通過する区間を30分掛かって到着したのだ。おそらくニュースなんかでは報道されない(その後、何かがみつからない限り)ような事件が起こったワケで、それもそれで日々のアクセントなのだ。

てな事で、ホッとしながら帰宅しても実はホッと出来ない。
以前から書いているように、今日は木曜日だが、ラジオの原稿の〆切が金曜日の午前中となっているので、明日の午前中までにストーリー的にまとめ上げなくてはいけない。
すでに昨日の段階でだいたい原稿のベースは完成しているが、それをちゃんとした文章にまとめて、最後にちゃんとオチが来るように雑学を組み立てていくのだ。あんまりキレイに収まる事は少ないかも知れないけど。
でもって、これまでも木曜日にロケに出かけ、疲れて帰って金曜日の午前中までに原稿を、という流れは何度もあった。というか、ロケがある時は基本的にそうだった。
しかし今回が大きく違うのが、今週は生まれて初めて金曜日放送の『ラブいぜ!しずおか』に生出演するって事なのだ。つまり、金曜日の早い時間に原稿を仕上げて送り、慌てて自分自身を局の方へ送らなければいけないのだ。
とりあえず自分の予定では朝10時までに仕上げ、直ぐに家を出るという事になっていた。
ということで、家に帰ってから原稿を仕上げる作業に取りかかる。しかし、ロケの疲れが出て睡魔がジワジワと体全体を包み込み精神を蝕み、気が付くとベッドに横になっていた。

ハッと目が覚めて飛び起きたのが真夜中の3時。確か、報道ステーションが始まったのは記憶しているので5時間ほど眠ってしまっていた計算になる。いつベッドに?
原稿は自分の目測では「朝7時台に起きて仕上げても10時には送ることが出来ない」という状態。こりゃマズイという事で、寝ぼけた頭をシャキッとさせるために真夜中3時だがシャワーを浴びて、完全に早朝モードにして仕事に取りかかる。
1回放送分の原稿というのは単純計算で原稿用紙4枚という処で、それを4日分。都合16枚という感じなのだ。たった16枚の原稿だが、それをチャチャっと1〜2時間で書き上げる事は出来ない。
実際には放送でしゃべる分より多くの、へタすりゃ倍以上の雑学を準備してある。まるで米を精製して、磨いて磨いて白米にしている様な感じで「磨いたカスの米ぬかにも栄養あるのに〜」と言う状態で作業をしている。
実際、用意した原稿をスタジオのパーソナリティとやりとりする部分もあり、いきなり何か関連した話を振られる事もある。そう言う時に、ボツにした知識が役に立つこともあるのだ。

平日昼間のラジオで喋るという事は意外と制約が多い。別に堅苦しい制約というワケではなく、昼間に農家のおじちゃんおばちゃんが、昼間に運転手の皆さんが、仕事の片手間に聞いていたり、休憩中に聞いていたりするという前提があるので、自ずとユーザーの好みという物があるし、ラジオという制約も出てくる。
例えば、今回送った原稿で最初から「これは無理だろうな」と思って、案の定カットされたネタにこんな物がある。(この日記は土曜日に書いているので、金曜に送った原稿がチェックされて戻った後です)
☆イタリアのメーカーにブルガリってありますよね。100年以上の歴史があり、元々は宝石関係だったのですが、近年は腕時計からバッグ・香水なども扱っています。
あのブルガリのスペルは「BVLGARI」なので、「BVL」は「ブル」とは読めないですよね。ところが、創業者の名前はUを使った「BULGARI」なのです。
1905年にローマで店を開いた時に、古臭い表記にしたいという事から、古代ギリシャ文字を使う事を考えたのです。ところが、アルファベットの原形には「U」の文字が存在せず「V」が使われていた事からそのスペルを考案したのです。

この流れでアルファベットには昔こんな文字は使われていなかったという方向に話を流しても言い訳ですが、自分にとって面白いネタでも多くのひとが「興味ない」という方向になってしまう。

それ以前に「ブルガリ」に関して興味を引くかという問題もある。例えば、若い女子がいる時に話す分には「へぇ」と思われる可能性があるけれど。
この原稿は前半は「エルメス」に関しての話があるのですが、そっちは一般的に知られているような話題に組み立てているのでOKだと思うけれど。
ちなみに、その中の一つはそのラジオ番組「らぶらじ」が始まった時の前夜祭イベントの打ち上げ宴会でキャスタードライバーという番組内でレポートをするかわいい女子数名に囲まれて、いきなり「じゃ何かファッションとかブランドの雑学教えて!」とムチャ振りされた時に喋って「そうなの?知らなかったぁ」と大絶賛の嵐、受けた受けたというネタなのです。

あと、こんなスペルがどうしたというネタはラジオをぼーっと聞いている人にはワケ解らない話になっちゃう可能性がある。
同じように漢字が絡んでくるような、文字ネタもラジオでは難しい。
☆狼狽という言葉、ココに出てくるのは架空の動物で、「狼」がオス、「狽」がメス
☆同じように伝説の生き物「麒麟」も、「麒」がオス、「麟」がメス
☆同じように伝説の生き物「鳳凰」も、「鳳」がオス、「凰」がメス
☆クジラを表す漢字には♂♀の違いがある、一般的な「鯨」はオス、「鯢」がメス
☆宝石のヒスイを表す「翡翠」という漢字は「カワセミ」を表していて、「翡」がオス、「翠」がメス
☆同じく鳥でオシドリを意味する「鴛鴦」も、「鴛」がオス、「鴦」がメス
☆カを意味する「蚊」という文字はオスの蚊を表す言葉で、メスはすでに漢字が無いが「虫武」という文字
☆空にかかるニジも「虹霓:こうげい」と呼び、「虹」がオス、「霓」がメスの事(主虹と副虹)

他にいくつかあったと思うけど、これらは必死に頑張ってラジオで語っても絶対無理。面白いネタなので、何かラジオではない講演会みたいな物があったら出来るかも知れない。フリップ芸人として。

それ故に、テレビで「ラブいぜ!しずおか」をやった時、いきなりサクラエビを扱った初回放送で
☆エビを意味する2つの漢字、「蝦」と「海老」の違い解りますか?
なんてネタを入れてしまったのだ。そういう意味でラジオというのはメディア的な限界がある。
そんなこんなで、頭をぐわんぐわんとかき回しながら原稿を書き進めていく。そしてなんとか予定通りに10時前に原稿をメールで送る。
こっちが時間的に切迫しているなんて事は先方には関係無いし、来週のラジオで放送する時はもう完璧に関係ない話になっているのだ。とにかく自分なりのベストを尽くす!尽くしたから許して!ではなく、常に一定のレベルを保った状態で「今週も相変わらず」でなくてはいけない。その辺は2年半、これをやっていて常に自分に課している。
チャッチャと書き上げて、それでも内容のレベルをキープ出来る才能があればそれに越した事はないんだけど、自分はどうやら凡人らしいという事を日々痛感する。
1回数分の番組だけど、それを調べるために図書館に通って、ある時は企業に電話したり、公共機関に電話したり、そのせいで「その話題はラジオで喋らないで下さい」とダメ出しをされて、面白かった部分が放送出来なくなったり……。
そんなこんなを考えながら、今度は自分がSBSに向かって出発する。
(もう11日金曜日の話だけど、金曜日の日記に続く)

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