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2009年5月15日 (金)

ラブいぜ!シズオカ・ロケ日記3(静岡駅)

ということで「続きは放送後に書きます」と書いておきながら、その日記さえアップしないで早幾日。
現在、5月31日です。と言うことで2週間前の日記を思い出しながら書いていきます。
もうすでに放送済みなのでいくら書いてもかまわないのだ。


その日のロケ先は、静岡駅とそんなに離れてはいない東海軒という静岡県人なら誰でも知っている弁当屋さん。
実は静岡駅に8時30分に集合し、そのまま9時には東海軒(駿河区登呂)に伺うという事になっていたので、流石に取材先に遅れていくわけにはいかないという事で、撮影隊とみのりんは予定通りに東海軒へ。自分は別スタッフの車が時間をズラして出発してくれるというので8時26分発の新幹線で8時54分に静岡駅へ到着する。
そして「スイマセンスイマセン」と100遍言いながら東海軒へと辿り着くのだ。
応接室に通されると、すでにみのりんと撮影隊が色々な話を聞いて打合せをしている。
スイマセンスイマセン。

その後、簡単な打合せを交わし社長室で撮影を開始する。東海軒の課長代理さんにインタビューをするというシーンなのだが、応接セットに課長代理さん、シリスギ仙人、みのりんの順で座っている場面なのだが、ここではシリスギ仙人はただ二人のやりとりを聞いているだけ。
ハッキリ言ってここから見た人は、極々普通のインタビューなのに間に変なコスプレをした人がぼーっと座っているだけにしか見えない。ある意味シュールなコントとなってしまっていたかもしれない。
ここで東海軒さんが、駅弁を売り始めた当初の豪華な駅弁をこのロケのために再現してくれて感謝です。
その後、玄関先でちゃんとセリフ入りのシーンを撮影。

さらに順番は逆になってしまうけれど、シリスギ仙人がみのりんに引っ張られて東海軒に入っていく(連れ込まれる?)場面を撮影。この辺の動きがあるシーンで一番問題になってしまうのが、現時点ではまだ仮のシリスギ仙人パネル仕様なので後ろ姿を見せることが出来ないので、みのりんに引っ張られて行くシーンはシリスギ仙人はカメラ方向を見たまま、しかもシリスギ仙人は足許が見えないというハンディもあるのだ。
で、そんな事を知ってか知らずか、みのりんが思いっきり腕をつかんでズンズンと歩いていくのだ。激しくアタフタした状態でバタバタと歩いていく。(実際に放送された画面ではなんかニヤけていて、ダメじゃんって感じだったのですが)
でも撮影の現場では「それイケル」「いいじゃん」との声あり。なるほど、こうやって芸人を乗せて煽てて行くのだな。
その場面で東海軒の撮影は終了。今度は静岡駅へと移動する。

さて、今度は初の街中ロケ。平日の昼間だがやはり駅は人間が多い。
静岡駅での撮影許可を取ってあるのですが、撮影には常に広報の方も立ち会うことになっている。
これこれこういう趣旨の番組で、こんな撮影をします。という説明をして先方にも理解して貰っているハズだが、新幹線ホームで「じゃスタンバイしてください」の声で自分がシリスギ仙人に変身すると、広報の女性がちょっとあっけにとられた表情をし、その直後クスッと笑った。
これにこの先も耐えて行かなくてはいけないのだ。
漫画「ドラえもん」では最初の頃は、異世界の物体である猫型ロボットに遭遇した人々は驚いていたけれど、いつの間にか連載が続くと初めて逢った人も猫型ロボットの存在を当たり前のように受け入れて、その存在が当たり前のようになっていったけれど(あれはもしもボックスとか使ったのか?)、この先、シリスギ仙人のコスプレで街を歩いていても誰も反応しなくなる時が来るのだろうか?(来ないと思う)

新幹線ホームでは冒頭の東海軒へいくキッカケのシーンを撮影する。そこでアドリブ的アイディアとして「みのりんがそれじゃ東海軒へ行きましょう!とシリスギ仙人の腕を掴み画面から消える」というカットも撮影する。結局そこは放送では削られましたが。
その後「やっぱり駅弁と言えばセットでお茶ですよね」というインタビューを撮影。ここはシリスギ仙人は絡まずみのりん単独で。
ちょうど駅弁を購入したオバサンを発見し早速インタビュー。ここでアナウンサー力というのを見せつけられる。「やっぱりお茶」という流れがあるので、上手に上手に話をそっちへ持っていく。いや、別にヤラセとかではありませんよ。まっとうなインタビューですよ、誘導尋問じゃないっすよ。
という事で「一人じゃなくてもう一人ほど…」と話をしていると、その視線の先に「いた!」
今日のテーマ「駅弁とお茶」にピッタリなオジさんがホームのベンチで弁当を食べていたのです。しかもそのかたわらにはお茶もセットされている。至り尽くせりの人物なのだ。
そこで早速インタビューをして「駅弁を食べる時はやっぱりお茶です」という意見を引き出す。
撮影後「なんか出来すぎじゃない?」「まさか仕込み?」「でもテレビを観ている人は絶対にヤラセだと思うよね、あんなホームで駅弁を食べている人なんている?」「普通、駅弁を買って食べるってのは新幹線とかに乗ってからだよね」「もしかしたら、あのオジサンは妖精なのかも知れない」という話になった。
妖精ありがとう。

その後、まとめシーンを撮影する事になったのだが、タイミング悪く「5番線に東京行き新幹線こだま号が入ります」のアナウンス。乗降客のジャマになるといけないという事でカメラさん達は少し離れた処に待機。その時自分はというと、シリスギ仙人のコスプレのまま駅のベンチに座って待機。気が付くとみのりんも絶妙な距離を置いて「私は関係ありません」とベンチに座っている。
新幹線から降りてきた人々は、ベンチに座っている異形の物体を「なんじゃありゃ?」という表情をしたり、見なかった事にしていたりと様々な反応をしながら通り過ぎていく。実際の自分の姿が自分では見えないという事もあるけれど、少しその人々の反応が楽しくなってきた感じもある。
それはある意味人間としてはマズイ心情の変化なのかも知れないけれど、寓話「王様と乞食」における変身願望とか姿によって人間の態度が変化するとかの貴重な体験なのだ。良くも悪くもテレビの撮影じゃなくちゃこんな経験は出来ない。(と前向きな気持ちになる事にした)

そして、やはり話は前後するが「駅弁にはお茶です」と駅売りのお茶に関する雑学を語るシーンを撮影し、ホームでの撮影は終了となった。
その後、静岡駅の全景が見える場所に移動して、そこで「本日のまとめ」を撮影する。
とりあえずこれで本編部分の撮影は終了....なのですが、もう一つ。毎回頭を悩ませるシーンの撮影。
番組で毎回、本編が始まるCM直前のカットがあり、そこではみのりんが「シリスギ仙人、今日のラブいぜは?」と聞き、自分が「今日は○○○のラブいぜです」と答える場面があるんですが、なるべく毎回パターンを変えるという、スタッフのお遊び部分になっている。
第1回目の由比漁港での「サクラエビ」は、由比漁港名物のサクラエビのかき揚げを食べるための行列の中にぼーっと並んでいるという登場。
第2回目の伊豆韮山の「反射炉」は、反射炉にやってきたみのりんが「それじゃ入場券を」とチケット売り場に行くと、販売所ブースにシリスギ仙人が座っている。
という事で第3回目は場所柄、人も多いのであんまり変わった事も出来ないという事で静岡駅を少し見下ろすような場所での撮影となった。今回は最初からシリスギ仙人がいるという、さほど笑える登場ではなかったのが残念。
と言うことで、撮影の順番と編集後の順番はけっこう入れ替えているのだ。

1時30分頃に撮影が終わって、SBS本社に戻り2時から「らぶらじ」に生出演をして、それが終わった後、本社17階のスカイラウンジでこの先の「ラブいぜ!シズオカ」の打合せ。
基本的に、このコーナーの企画が立ち上がったのが放送直前ということで、とりあえず半年ほどの撮影スケジュールは立ててはいるが、あくまでも雑学ネタを書く自分の独断によるスケジュールなので「実際に放送出来るか?」という会議もしていない状態なのだ。どんだけ切羽詰まってスタートしたか解るでしょ。
たとえば、文章で書いて「へぇ面白い!」「それ知らなかった」と驚いて貰える雑学だとしても、例えば歴史絡みのテーマだと「その現物がないよね」とか「現物あったとしても、それで5分を保たせることは出来ないよね」となってしまうのだ。
例えば、本日撮影した雑学の一つ「駅弁とセットでお茶を販売したのは静岡駅が元祖」という物なんですが、その元祖は「汽車土瓶」という物にお茶を注いで販売、その後、飲み終わると駅ごとにお茶をついでくれるというシステムが誕生した、という話なんですが「汽車土瓶」は実際にあったとしても、それを見せるだけじゃ時間が保たない。昔の場面の再現はちょっと難しい。解説だけで番組を構成するのは面白くない。などなどの理由で、今回のように静岡駅の駅弁雑学とセットでの紹介となってしまった。
テレビって難しい。
いや、ずっとメルマガや単行本で雑学を書いていた時はすごく自由度が高かったんだけど、ラジオを始めた時も縛りが幾つもあって「難しい」と感じていた。それも次第にコツを掴んで来たので、テレビもその内にコツを掴んでいくのかもしれない。
というかコツを掴めるほど長く続いてくれればいいなぁ。と思うのであった。

ただのロケ日記なので、これといったオチが無くて御免。

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