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2009年4月 4日 (土)

出版不況、テレビ不況

いやあ見事なほど、笑ってしまうほど不況ですな。


出版不況なんて言葉はもう5年以上前から延々と聞かされてきた言葉なんだけど、それに追い打ちを掛けるような社会不況が押し寄せて来てとてつもないほどの出版不況っす。
収入が減って買い控えの時期「さて何に関する出費を抑えようか」って時に出版ってのは打撃を受けるなぁ。
なんでそんなタイミングで自分は「フリーライターです」みたいな事になっちゃったかなあ。

雑誌関連は現在どこもダメダメ状態で、廃刊も続き、仕事の場も狭くなってどこにも入り込むスキがなく閉塞的でやんす。
ま、端から見ていると「雑誌が売れない」→「スポンサーの要求が厳しい」→「当たるかどうか不明の斬新な企画は出来ない」→「そこそこ話題になる無難な企画でまとまる」→「いまさらそれ?で読者が離れる」の悪循環をしているようにしか見えない部分もある。
こーゆー時に「このたびライター稼業を始めました」なんつー新参者が潜り込める場所はそうないのだ。過去の実績も、元々のコネもないし、田舎に引っ込んでいるという事で活動も難しいって事で。

と言いつつ、雑誌などでのライター活動は「まだネ」という事なんですが、別の方でそれなりに忙しく細かく仕事があるので、ある意味恵まれているとは思っているのですが、やはり子供の頃から雑誌大好きだったので雑誌連載てのは「いつかは!」と思うけど今は実力を積んでいく時期なのだ。いつまでも不況は続かないと願いながら。
と言うことで、現在はラジオやテレビ関係の仕事が中心になっているワケですが、そっち方面にも確実に不況の波が押し寄せている。

この春の番組改編を見てて思うのが、新たな番組はあんまりなく、とりあえず継続という感じが中心になっている。一応そこそこの視聴率が望める番組だったら冒険する必要もないじゃんという感じなんだろうなあ。新しいバラエティ番組を始めるとなると新たにセットを作らなくちゃいけないとか金銭面での支出が増えるし。
現在、スポンサー企業もどんどん減っているという状況。たとえば某番組なんかは半年前に始まった時はたしか7社ぐらいがスポンサーとして入っていたのに、現在は3社程度しかスポンサーの名前が無くなっていたりする。
でも番組内のCM本数とかが決まっているのでどうするのか? というと、その時間に他の番組の告知宣伝が異常に多くなっている。つまり自社製品CMばっかりなのだ。これなら知らないで見ていればCMの数は減っていないように見えるし、他の番組への貢献も出来る。

さらにどの番組も視聴率が欲しいので、バラエティにドラマ出演者が出てきてゲームとかしつつ宣伝をするという構図も異常に多くなっている。ドラマも宣伝出来るし、バラエティも普段出てくれないような役者の素顔を見ることが出来て、相互援助が出来てるのだ。
企業のCMでも、最近始まった春向けコマーシャルも「あれ?これって以前見たことある」という、去年の春に流していた物を再び流すというパターンをいくつか確認している。
少なくなってきているスポンサーからの要求も強くなっているだろうから、現在はとにかく視聴率が安定して取れる番組ばかりになり、それが逆に視聴者の「なんかいつも同じ顔ぶれ」みたいな飽きを呼んでしまうんじゃないかと思うのだ。

そんな中で放送されたTBSの「オールスター感謝祭」も、なんか不況の影響をヒシヒシと感じる番組になっていた。番組内のクイズはいくつかの細かいラウンドになっているんですが、以前は1ラウンドごとに1位に25万円、そしてその後の順位決めクイズでも25万、つまりラウンドごとに50万円が支払われていたのが、今回はいきなり1位に15万円、順位決めクイズに15万円、つまり1ラウンドで30万円って事になっていた。
手元に去年秋の録画(2008年9月27日放送)があるんですが、ラウンド数が今回より多かった。つまり単価を安く、回数も少なく、とかなりその部分で経費節減しているのだ。
ついでに去年秋の放送では何故か、小室哲哉率いるglobeのミニライブが開催されえている。確かその時「なんでいまさらglobe?」と思いつつ「台所事情苦しいのかなぁ」と思った記憶がある。小室哲哉が逮捕されたのが1ヶ月ちょっと先の11月4日だったので、どんなオファーでも受けたんだろうなぁという感じなのかも知れない。

そして賞金もドンッと下がっている。
10位〜6位10万円、5位20万円、4位30万円、というのは前回も今回も同じだが、2008年秋は3位50万円、2位100万円、1位500万円+日産MURANOだったのに対し、今回2009年春は3位40万円、2位50万円、1位ビックカメラ300万円分の商品券となっている。
ビックカメラの300万円の商品券って…。
もうそんな部分からも厳しいんだなぁというのが透けて見えちゃうのだ。

そんな金銭的にきつくなり保守的になっているテレビ業界ですが、今一番革新的で面白いのはNHKなのかも知れない。昔からNHKは保守的で地味で面白くないみたいな事を言われ続けているんですが、実際にはNHKは昔から革新的な局なのだ。
なんせスポンサー様のご機嫌を取らなくてもいい。今、受信料を払っていない人も多いそうなんですが、それでもスポンサー頼りではない分、民放が出来ない番組を作る事が出来る。地味な印象の番組だってちゃんと見ると凄く丁寧に作ってあるし面白い。(出演料が基本的に安いというのもあるけど)
それ以外に面白いのは、地デジを初めとする最新技術をいかに番組に反映されるかという部分での実験放送が進んでいるという事。もちろんそこで試された技術はのちに民放にも浸透していくんだと思うけど、面白いのだ。

テレビ離れが進んでいる若い層を取り込む実験として、ケータイ寄席という物もある。ラジオの投稿コーナーをそのまんまリアルタイムで「お題拝借」とやって携帯電話のメールで応募して、その場で読み判定するというこれ以上のインタラクティブな番組はないんじゃないかと思う反面、全国から大量に寄せられるメールの中から面白い投稿をより分けるのは待機している20人ぐらいのスタッフというアナログ人海戦術ってのも面白い。スタッフが面白いと思った投稿はスタジオで待機している千原ジュニアのパソコンに送られ、そこでさらに面白いと思われる投稿が番組で紹介され、今田耕司やゲストが判定するという仕組み。
NHKという日本の隅々まで電波が届けられているメディアでこれをやるのには凄い決断があったと思うけれど、GOサインを出したNHKに拍手!なのだ。


あとこの春から始まったドラマで「ケータイ小説連動ドラマ」もある。

最近の小説離れ、テレビ離れ、に反して若い世代にはケータイで読む小説がヒットしているという事から、NHKのHPに無料で登録すると、ドラマの放送1週間前からケータイ推理小説が6日間連続で配信される。その小説の中で事件が起き、ヒントが全て紹介される、でその解決はドラマで。という仕組み。
ドラマのほうは当然、6日分のケータイ小説部分から始まっているのでただドラマだけ見ている人にも謎解きドラマとして楽しむことが出来る。これって頑張った企画だなぁと思ってしまう。
しかもそのドラマを執筆するのが辻真先、白峰良介、黒崎緑、山口雅也、霞流一、井上夢人、芦辺拓、折原一という豪華な8人。このメンツのケータイ小説が毎日読めるってだけで凄いっす。
ケータイ小説連動ドラマ「探偵Xからの挑戦状」毎週水曜日深夜0時10分から(正しくは木曜日だけど)


そんなワケで、確かに今はテレビも出版も世界不況の煽りを受けてキビしいけれど、そんな時こそ金ではなくアイディアで勝負するという企画がガシガシ立ち上がって欲しいと思うのだ。

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コメント

>新参者が潜り込める場所はそうないのだ。

自称雑学王のガセパクリ野郎こと唐沢某のやってる連載仕事が知泉サンのところに廻りますようにw

投稿: っp | 2009年4月 6日 (月) 17時19分

俺も願ってます。

投稿: ムサカ | 2009年4月 6日 (月) 22時52分

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