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2009年4月30日 (木)

ザ・ブルーベル・シンガーズ『昭和ブルース』

ザ・ブルーベル・シンガーズ『昭和ブルース』
作詞.山上路夫/作曲.佐藤勝/編曲.佐藤勝
1969年09月/¥400
日本グラモフォン/SDP-2043


2009043001昨日29日は「昭和の日」というワケの解らない祝日になっていまして、とりあえずどっかで昭和を祝ったんでしょうか?もう祝日ではなくとりあえず休み増やしちゃえって感じの日ですよね。
その前の「みどりの日」ってのもよく解らない名称だったけど、とりあえず「昭和天皇の誕生日」っす。
という事で、その昭和がタイトルに付けられた曲ってことで選んだのがこのザ・ブルーベル・シンガーズ『昭和ブルース』
いやぁ天気の良い祝日に相応しくないどんよりした曲です。
この曲は天地茂が「非常のライセンス」の主題歌として1974年にカバーしたバージョンの方が有名ですが、こっちがオリジナルバージョン。

2009043002いきなり「♪生まれた時が悪いのか、それとも俺が悪いのか♪」ですから。もうね、歌詞を読み込めば読み込むほどどんよりとしちゃいます。基本的には「何かをしなくちゃ生まれてきた意味がないんだ」と言っている歌詞なんですが、なんか結末は悲惨なモノが待っているかのような曲調で。
でも、昭和がタイトルに入った曲という事で思いついた『昭和枯れすすき』よりは前向きって事で。
このジャケットに写っているのは歌っているザ・ブルーベル・シンガーズではなく、この曲を主題歌として使った俳優座制作の映画『若者はゆく』の出演者。
左から佐藤オリエ、田中邦衛、山本圭、橋本功、松山省二の五人。
映画『若者たち』の続編として自主上映作品として1969年に作られた映画(ストーリーはここで)高度経済成長期の中でもみくちゃにされる名も無き労働者たちの苦悩を描いた作品。
なんか昨日の「昭和の日」ではなく、明日の「メーデー」に相応しい曲なのか?

2009043003しかし、この曲を今の若い人々が聞くと「演歌じゃん」と思ってしまうのかもしれないけれど、この時代は演歌的な物がジャンルとしてカッチリとしていなかったので、どの世代も普通にこういう曲を聞いていたのだ。
って、自分にとっては全然リアルタイムではないんだけど。
このザ・ブルーベル・シンガーズって、基本的にカレッジフォークのグループで元々は明治学院大学の軽音サークルが出発点で、岩崎稔・福家暢夫・関本裕司・笹島良一・林健一・井野信義という六人がオリジナルメンバーらしい。
B面の「杉の木の下で」は可もなく不可もなしの爽やかなカレッジフォーク。海が恋しちゃったり、青い海原群れ飛ぶカモメな感じの曲。それの作詞作曲が岩崎稔となっている事から、本来はこっちがやりたかった曲で、「昭和ブルース」のようなどんよりした感じの曲はお仕事として押しつけられたんだろうなぁ。

2009043004他にはヒットと呼べる曲はなく、末期に3人組になって、なぜか「月光仮面の歌」をカバーしている。
実はモップスが歌ったカバー曲「月光仮面の歌」が話題になった影響で、その後シャープファイブや寺内タケシとブルージーンズもカバーしている。その流れでのリリースなのかもしれないけれど。
そんなこんなで、この曲を聞きながら、先日まで放送されていたドラマ『銭ゲバ』のエンディング曲「さよなら」を思い出してしまった。あれが後々現在の大不況時代を思い起こさせる『平成ブルース』になるのかなぁ。

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