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2009年3月 4日 (水)

不適切な発言

本日の『笑っていいとも』で、テレフォンショッキング開けにいきなり女子アナウンサーが「先ほど不適切な発言がありました事をお詫び致します」と謝罪して、微妙な空気の中、千原Jr.が「クイズメイクダウトぉぉぉ!」と叫んでコーナーが始まった。


というのも、本日のテレフォンショッキングのゲスト「毬谷友子」が5月から始まる蜷川幸雄演出の舞台の話をしている際に「自宅でニナ・ハーゲンの唄を練習している」という話になり、そこでテンション上げて毎日練習している事から「もう、今はウチでキチガ.....(ゴニョゴニョ)みたいで」と途中まで言った言葉を濁した事から悪夢が始まった。
彼女も30年近く芸能人をやっているので(前回のテレフォン出演は1986年)、それらの言葉がテレビ的にはアウトだというのを知っているのだろう。途中で言葉を濁らせたのだが、なんとなく小さな声で最後の「イ」も言っていたように聞こえた。

タモリも「笑っていいとも」という生番組を27年もやっているワケで、あまりトークに慣れていない人を迎え撃つ事も多く、その辺は手慣れた感じでサラッとそこを流した。
今までも、会話に熱くなってしまい「キチガイに刃物」を連発する人や「最近ボケちゃってアルツハイマーかと」とか、もう数え切れない程の失言を「笑っていいとも」は生み出してきた。もっともこれらは年末特番などでも特集するわけにもいかないので、闇に封印されてしまう裏歴史なのだ。
以前はゲストが「もうね、釣りキチガイでね」と発言した瞬間にタモリが「放送禁止用語ありがとうございます」とネタにして流した事もあった。
今はそんな事をすると、もっと抗議電話が掛かってくるんだろうなぁ、ってその抗議ってのは何に対しての抗議なんだろうか?

で、タモリは話題をムリヤリにペット方面に誘導する。この当たり障り無い感は素晴らしい。でもなんか上の空っぽい展開だった。
という所で事なきを得てCMに入り、CM開けに「会場の100人の女性がスイッチを持っています」というコーナーになった。
そこで何のキッカケだったか不明だが年齢の話になった。そこで毬谷友子が自分の事を「みんなのお母さんぐらいの年齢ですよ」とか言いだし、お決まりの「え〜見えない〜」という会場参加ノリになり、彼女が手をバタバタして喜んで見せ「(宝塚出身者では)黒木瞳さんの1個上ですよ」などと言いだした。なんか個人的にこの人の変なテンションは苦手だなあと思っていたたのだが、そこでタモリが「若いですよね」と〆の言葉を言って、100人に1人コーナーに行こうとした瞬間、「はいキチガイです」と彼女が言い切ってしまったのだ。
タモリは苦笑いをしながら「またそう言うことを」と言って流した。

ま、番組じゃない所で「キチガイ」という言葉は別段問題のある言葉じゃないし、いわゆる精神病を指す言葉ではなく「度が過ぎている」という意味で「キチガイじみている」とか使う言葉でもあるのだ。もっとも2度目の年齢についての話題における「キチガイ」はかなり変な印象を受ける。
「またそう言うことを」というタモリの発言にあるように、おそらくCM中にその話題も出ていたんじゃないかと思うのだけれど、それを言っちゃイケナイ言っちゃイケナイという事が頭にあったために逆に口から出てしまったのかなぁ(と少し好意的な解釈)。

自分なんかも現在、平日に毎日のように電話出演だがラジオで喋っている。その喋っている内容自体は事前に自分が書いた原稿を元に喋っているために問題は起こらない(おそらく)。
というか、生放送の昼間の番組ということで制限は多い。
夏8月の終戦記念日なんかに、戦争中の雑学と称して展開しようとした時も「ラジオを聞いているお年寄りの方には戦争で苦労なさった方も多いので」と全部ボツになった原稿もある。

昨日も3月3日ということで「ひな祭り」の話題を語った時に喋ることが出来ないネタがあった。
サトウハチロー作詞・河村光陽作曲の「うれしいひなまつり」という曲の話題で
「60年代にメキシコのトリオ・ロス・パンチョスがこの曲をカバーしてスペイン語でまったく違う内容の歌詞でヒットをさせた事があり、アメリカ人の中にはこの曲をメキシコ民謡だと思っている人も多い」
という話をしたのですが、そこでパーソナリティの鉄崎さんが「へぇその曲聴いてみたいっすね」と言いだした。
その時、そのトリオ・ロス・パンチョスVer.のタイトルがノドまで出かかっていたが、土俵際で言い堪えた。そのカバー曲のタイトルは『哀れなみなしご』というモノだったので。
このカバーVer.、自分は中学か高校の頃にラジオで聴いた事があり、たしかタイトルもそのまま喋っていたと思うので、80年代以降に「みなしごはマズイ」って事になったんだろうなぁ。
アニメ『タイガーマスク』のエンディング曲『みなし児のバラード』なんて今はダメなのかなぁ

毬谷友子の発言には精神病患者をバカにするようなニュアンスはまったく無いのだが、言葉のニュアンスや内容ではなく、短絡的に「言葉」そのものが使用不可になっている。
現在は言葉遣いに対して余りにも配慮が行き渡ってしまい、なんやら通常時でも「使っちゃいけない言葉」になってしまっている事に、変な気分になる。
以前、ネットの掲示板で一人の参加者がキチガイみたいな言葉を書き込んだ時に(その掲示板の参加者は学生が多かった)いきなり多くの参加者から「それ放送禁止用語」だと非難する書き込みが連発することとなった。いや、ネット掲示板なので放送してないじゃん、と思ったんだけど、若い世代の中では物心付いた時から「使っちゃいけない言葉」なんだろうなぁ。
その配慮から「片手落ち」という言葉が障害者に配慮の上不使用になりムリヤリ「片落ち」に差し替えられたとか(片落ちは意味違うよなぁ)、「目くらまし」が不使用だったり、大変だなぁ今の世の中は。
最近は出版業界なんかでは、過去の作品を発表する際には断り書きを入れることでOKという感じに緩くなってきたけれど大変ですよ。

そんなこんなで、放送関連に片脚を突っ込んでいる自分は色々考えてしまったのだ。

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コメント

TOKYO MX(←東京都の校内放送(C)マツコデラックス)では「みなしごハッチ」を放映しています。

http://www.mxtv.co.jp/hacchi/

投稿: ZZ-TOP | 2009年3月 4日 (水) 21時28分

不適切な表現ってのはテレビ局によってかなり違うみたいですね。
だから「みなしご」がOKな所も、ダメな所も。

でも「キチガイ」はどこでもダメっぽいですね。
個人的には『気違い』というのは60〜70年代アングラ芝居の重要なファクターだったので、隠蔽される言葉になってしまうのには違和感を感じます。

投稿: 鳥羽 | 2009年3月 4日 (水) 21時37分

横溝正史の「獄門島」を思い出しました。
「キチガイじゃが仕方がない。」
最近TVで放映された金田一耕助シリーズ
ではセリフを変えているようですが、この
言葉がキモですよね。
古谷一行の時はどうだったのでしょうか。

投稿: トドホッケ | 2009年3月 5日 (木) 21時46分

ドラマの「獄門島」では、「キ」が「チガ」っていては「仕方がない」というセリフになっていて、観ている方が、「キ」が抜けてしまいました。

投稿: misao | 2009年3月10日 (火) 13時00分

なんだか最近、そういう禁止用語が増えてきましたよねbearingそこまで拘る必要があるのかどうか、とても疑問なんです。
 揚げ足取りというかなんていうか・・・
そんなの言ってたら、2チャンネルなんて放送禁止用語ばかりですよね(笑)
 ネットでは良くて、テレビやラジオはダメなんて・・変なのsign03って思っちゃいました。
 でも、今どき「キチガイ」とかでクレームつける人いるんですね(笑)

投稿: 凛ママ | 2009年3月10日 (火) 14時07分

はじめまして。
釣りキチ三平はなんで大丈夫なんでしょうかねぇ。

投稿: ムサカ | 2009年3月16日 (月) 21時56分

ジャニキチ&ハロキチ等はいっぱいいるぞぉ~@

投稿: 武佐嘉 | 2009年8月11日 (火) 02時57分

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