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2008年12月 4日 (木)

野口五郎「針葉樹」

野口五郎「針葉樹」
作詞.麻生香太郎/作曲.筒美京平/編曲.筒美京平
1976年9月10日/¥600
ポリドールレコード/DR-6040


2008120401新御三家と呼ばれていた野口五郎は郷ひろみ・西城秀樹に比べ実に地味な存在でした。
郷ひろみがカワイらしい人気を独り占めにしてステージングもショービズな展開をして、西城秀樹が男っぽい人気を独り占めにしてステージングをハードなロックテイスト展開をしている中、野口五郎はなんか頼りなげでいつも困った表情をしていたような印象だった。

デビュー曲はバリバリの演歌『博多みれん』で3人より歌は上手いというふれこみだったんだけど、なんかいつもオドオドしているような弱さを感じていた。良い言葉で言えば「ナイーブ」っぽかったんだけど。
それがいつの間にか「音楽志向」ということで自宅にスタジオを作りギターコレクションが凄くて、リー・リトナーとセッションをして、ロスで自らプロデュースしたアルバムを作って…、とどんどんマニアックな方向に野口五郎は進んでいった。
とりあえずギタリストとしては『真夏の夜の夢』でヒット曲を出すんだけど、今はその時の仕草をマネしたコロッケの芸でしか思い出せなくなっている。

嫌いではないけど常に「中途半端感」が漂っている。そう言う意味では三井ゆりとの結婚もそうだし、その後の子供の話を嬉々として語る野口五郎も、常にブレていないという事かも知れない。常に3人組の3番手というポジション。

で、この「針葉樹」という曲ですが、当時はポップスとして聞いていたハズなんですが、改めて聞くと演歌ですなぁ。演歌と言っても筒美京平が編曲までやっているのでストリングスのキラキラ具合はよく考えられていて、サビのブレス直後に細かいビブラートを聞かせたバイオリンがサッと入ってくる所なんか「筒美京平ここにあり」という感じなのだ。最近の演歌は本当に70年代でアイディアが出尽くした感があって売れないのもしょうがない。
最近の演歌は結局、歌手の企画でしか売れないような状態なんだけど、別に伝統芸能として保護対象にするつもりではないのなら、もっと音楽的にアイディアを盛り込んだ方がいいんじゃないかなぁとこの曲を聞いて思ったりするのだ。

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