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2008年9月19日 (金)

竹内まりや「SEPTEMBER」

竹内まりや「SEPTEMBER」
作詞.松本隆/作曲.編曲.林哲司/コーラスアレンジ.EPO
1979年/¥600
RVC/RVS-553(JPBO-0568)


2008091901ひと雨ごとに季節は秋が深くなっていく今日この頃、みなさまいかがお過ごしですか?
ということで9月をテーマにした曲などを…、と竹内まりや「SEPTEMBER」です。
竹内まりやは1978年にシングル「戻っておいで・私の時間」アルバム「BEGINNING」でデビューした時に慶應大学に在籍していた事から「キャンパスのアイドル」的なポジションとして扱われていた。
本人はこのアイドル的な扱いが嫌だったとか、アイドルソングを歌わされて嫌だった、みたいな事を後に公言しているんだけど、扱いは別に曲は別段アイドル的ではないと思うんだけどなぁ。
なんせ、デビュー曲は加藤和彦&安井かずみ、アルバムでは大貫妙子・山下達郎・細野晴臣・高橋幸宏・杉真理・告井延隆などがライターとして参加しているし、音も上質なポップスだと思う。
ちなみに、竹内まりやはデビューした事で忙しくなり大学を中退したとされているんだけど、デビュー時点で23歳、すでに5年生なのだ。

1st Album『BEGINNING』
2008091902Wikipediaではこの時期の事をデビュー当初は、松本隆などが提供するアイドルソング的な歌を歌わされていたが、これに飽き足らず間もなく自ら作詞・作曲を手がけるようになった。と書かれているんだけど、1stアルバムの段階で竹内まりや作詞作曲の曲も収録されているし、松本隆は参加していない。

松本隆は元々、はっぴいえんど出身でロック系などにも多くの詩を提供している事もあって、別段松本隆=歌謡曲ってイメージは全然ないけどなぁ。
ただ、事務所的な部分での扱いがアイドルっぽいモノがあったので、そこが嫌だったんじゃないかと思う。その点がWikipediaではちょっと違う印象で書かれている。
アイドル的な曲という意味では、自らが作曲して河合奈保子が歌った「けんかをやめて」、広末涼子「MajiでKoiする5秒前」なんかを聞く限りでは、そっちも好きなんじゃないの?と思ってしまうのだ。

2nd Album『UNIVERSITY STREET』
2008091903という事で、松本隆が作詞をしている3rdシングル「SEPTEMBER」ですが、作曲の林哲司のAOR趣味も相まって良質なポップスで、1979年当時のまだチャラチャラ度合いが少なかったキャンパスライフでの恋愛を歌っている。
松本隆でキャンパス物というと、元祖学祭の女王・太田裕美がいますが(学園祭シーズンはとにかく凄いスケジュールだったらしい)実はこの二人は共に1955年早生まれ。事務所的には同じ路線で行きたかったのか?と思ってしまうワケですが、竹内まりやはもともと慶應大学の軽音部出身で1年先輩に杉真理がいて、もっと音楽志向だったんでしょうな。

このシングルのB面は自分が作詞作曲して、後に結婚する山下達郎が編曲した「涙のワンサイデッド・ラヴ」ですが(2ndアルバム「UNIVERSITY STREET」にも収録)、竹内ー山下ではお馴染みの三連のロッカバラード。もうこの段階で今とほとんど変わりないじゃんと思ってしまう。

Wikipediaの記述を見ていると、先述のこれに飽き足らず間もなく自ら作詞・作曲を手がけるようになっていくのだけれど、その過程でこの頃アレンジャーとして彼女の前に登場したのが、後に公私共に良きパートナーとなる山下達郎である(もっとも、デビュー以前からまりやはシュガーベイブや達郎のライブを見に行っていたと語っており、特に自らのデビューライブ直前に見た達郎のライブには大きなインパクトを受けたという)。と、デビュー当時の楽曲が気に入らなかった竹内まりやは後に山下達郎と出逢って音楽的に変化していった、みたいな印象を受けてしまうんだけど、実際の事をいうとデビューシングルと同時発売だった1stアルバム「BEGINNING」ですでに山下達郎が参加しているから、ちょっとニュアンス的にミスリードされている感じで嫌。

当時、竹内まりやの曲を「上質なポップス」だと思って聞いていたので「アイドル的な曲が嫌で」みたいな事を書かれているのを見て、ふんがー!と思ってしまうのだ。(本人がそう言っているとしても)

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コメント

いよいよ秋のシリーズ突入ですね。
第一弾が竹内まりやってのは嬉しいです。ポップな感じでさよならの時って、さらりと歌われた日には男としては悲しかったっす。女の人は後ろ見ないんだろうなぁ。
あのアイドル風のデビューからうん十年、今では女としての秋を感じさせてしまう「こころはいつでも17才」なんて歌も歌ってます。
おいらの憧れは「純愛ラプソディ」ですが、ハゲでぶには「空に浮かぶパイ」ですな。

投稿: 駅で告白 | 2008年9月22日 (月) 20時07分

この曲でいつも思い出してしまうのが最後の方の歌詞、
「借りていたDICTIONARY明日返すわ。LOVEのページ破り捨てて・・・」
さらっと聞くと爽やか学園ラブソングなのに、急に悪意の塊が登場するところ。
これはラジオやテレビでよく話題になりますね。

投稿: ぶく | 2008年9月23日 (火) 06時46分

投稿: | 2008年9月23日 (火) 06時48分

記述内容に、一つ一つ頷いている私がいます。(^^;;
私は、加藤和彦などの楽曲で、コーラスおよびコーラスアレンジ担当がEPOの作品が好きです。
達郎と結婚してから、コーラスアレンジだけでなくコーラスそのものが達郎の声ばかりなので、いったい誰の曲だと疑いたくなるくらい、達郎が出過ぎだと感じます。
(例:「もう一度」は、知らないと出だしから達郎の曲と勘違いしてしまう。orz )
また、EPOがコーラスアレンジとコーラスを担当している楽曲が聴きたいですね。(^-^)

投稿: 湘南おやじ | 2011年4月22日 (金) 23時44分

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