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2008年9月 2日 (火)

心たおやかにスイッチを押すのだ

我が家の母が数年前から水墨画にハマっており、今秋も2箇所の展覧会に出品するという事で日々何やら書いている。
私に対して何度も「道楽息子」と批判をしているのだが、それを見ていると「遺伝だよ」と思わざるを得ない。
ちなみに、母の父親もコレクターで、明治時代からの切手が何冊ものファイルブックに収まっている。よく解らないけれど、「月に雁」とか「見返り美人」などもシートであり総額は凄い値段になりそうな物なのだ。
他にもマッチのラベルとか、色々な物をとにかく集めていた人らしい。
切手収集は母が引き継いで続行中だが、マッチラベルなんかのマニアックな物はいつの間にか処分されていたらしい。
コレクターじゃない人からみたらただの紙くずだからなぁ。勿体ない。


というワケでその母が水墨画に使う道具が欲しいという事で、ちょい遠出をして専門店にまで出かけた。
数年前に訪れた店が見あたらずに同じ箇所をグルグルと回ってしまったが、去年別の場所に移転したという事が判明し、なんとか買い物が出来た。
その時、その店の中に不思議なカタログを見つけてしまった。

200809021その名も『呉竹 墨すり機:縦横無尽 たおやか』
自分は水墨画や書道というものは、開始する前に明鏡止水の境地を得る為にゆっくりと心を込めて墨を擦る物だと思っていた。墨汁を使うなんて素人のする事よ、ケッという物だと思っていた。
ところがですよ、この機械はその墨をセットするとアーム部分は『手ずり感覚で縦に動いて』、下にある硯石は『横に動きます』という事で、苦労なく簡単に墨を擦ることが出来ま〜す!という事らしい。
素人考えでは「それなら墨汁使えよ」と思ってしまうんですが、色々違うんでしょうね、黒色の出方とか伸びとか、様々な事が。
しかし、至って簡単な作業をする機械なのに6万3千円っすか。大きさが幅26cm、奥行き46cm、高さが26cmなのでそこそこ大きいのでしょうがないのかも知れませんが(一番コンパクトなのは12×18.5×17で1万8690円)。

200809022ずっと墨をワザワザするのは精神修行の一環であると思いこんでいたので、この商品は衝撃的だった。
昔、石森章太郎が描いた一コマ漫画で、指先が細かく動くロボット(そのためにでかい)を作った博士が「鉛筆削りロボットじゃよ、人間と同じ動きを再現するのに苦労した」と自慢している物を思い出した。

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コメント

>それなら墨汁使えよ

この機械の存在を知ったとき、自分も同んなじツッコミを入れましたよw

しかし、市販の「墨汁」と、墨を擦った汁の「墨汁」とは全く違うようです。
詳しくはwikiの「墨汁」の項を見てください。

市販の「墨汁」を発明・開発したのは株式会社呉竹ですが、その開発には大変な苦労があったのをTVで放送してましたよ。
何の番組だったかな?(忘れました(´・ω・`)
墨を削って水に溶けばいいジャン……なんて素人考えを猛烈に反省させられるような開発秘話だったことだけは覚えています。

投稿: pppp | 2008年9月 3日 (水) 22時52分

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