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2008年9月23日 (火)

太田裕美「最後の一葉」

太田裕美「最後の一葉」
作詞.松本隆/作曲.筒美京平/編曲.萩田光雄
1976年/¥600
CBSソニー/06SH56


2008092301太田裕美はデビュー時はピアノ弾き語りでどちらかというとニューミュージック系なイメージだったが、いまいちセールスに結びつかず、松本隆・筒美京平も煮詰まった事から、マイクを持って歌うポップスとして「木綿のハンカチーフ」「赤いハイヒール」をリリースし大ヒットとなっている。
そしてこの「最後の一葉」で、デビュー時のリベンジとして弾き語り路線の曲をリリースしてオリコン5位を獲得している。
前作「赤いハイヒール」では都会で振り回され踊らされ続けている女性が「一度履いたらもう止まらない、誰か助けて赤いハイヒール♪」と歌っている。これはアンデルセンの書いた童話「赤い靴」がモチーフとなっている。(実際の童話はとにかく悲惨な話ですが)
その文学をモチーフにした続編として登場したのが「最後の一葉(ひとは)」。

2008092302もちろん、O・ヘンリーの同名短編小説「最後の一葉」がモチーフになっているわけで、シングル盤にもちゃんと『O・ヘンリー「最後の一葉」より』と出典が書かれている。
出典はちゃんと書きましょうという事ですね、って松本隆は「木綿のハンカチーフ」の時は出典を書かなかったのですが(参照「木綿のハンカチーフ」)
聞くと解るんだけど、歌詞は本当に物語をそのまま歌っているので、最後に「あなたが描いた絵だったんです」と小説のオチまで歌っている。
と言っても、歌の歌詞は男女の恋愛に書き換えられているし、壁に絵を描いたあなたがどうなったかという小説の方のラストは描かれていない。
しかし、あの時代こんな暗い内容の歌詞がシングル盤としてありだったんだなぁというのが驚き。
曲中で主人公が自分の事を「命の糸が切れそうなんです♪」などといいつつ、延々と「別れたほうがあなたにとって倖せでしょうか♪」と綴っている。なんか救いがないのだ。

名曲だとは思うんですが、なんかこの後ろ向き感が当時は絶えきれなかった。
もし歌詞の方が原作どおりのラストを歌っていたら、もうこれは悲惨すぎます。

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コメント

太田裕美「最後の一葉」
http://jp.youtube.com/watch?v=xZ3Rre8rngI
太田裕美「白いあなた〜最後の一葉」夜のヒットスタジオ
http://jp.youtube.com/watch?v=ylg9VAyyCfE

投稿: ようつべ | 2008年9月26日 (金) 17時39分

oヘンリーの原作は、壁に絵を描いた人が死んじゃうんでしたっけ?(ネタバレ失礼)
そのままの歌詞だと、確かに救いがなさすぎです。

投稿: 高橋 | 2008年9月26日 (金) 21時25分

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