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2008年9月 7日 (日)

Kとブルンネン「あの場所から」

Kとブルンネン「あの場所から」
作詞.山上路夫/作曲.筒美京平/編曲.筒美京平
1970年/¥400
CBS SONY/SONA 86156


2008090711969年にデビューした『Kとブルンネン』アメリカ人女性と日本人男性のデュオで、1968年にデビューして売れていた「ヒデとロザンナ」の二番煎じと言われていたみたいですが、確かに音を聞くとそれを否定出来ない感じです。
デビューシングル「何故二人はここに」によるとプロフィールは
ブルンネン:1951年6月20日・アメリカコネチカット州生まれで三鷹市在住のアメリカンハイスクール3年在住の19歳。
K:本名は鈴木豊明、昭和22年11月3日・千葉県川口市生まれで明治大学商学部在学中の23歳。
となっている、誕生日がアメリカ人を西暦で、日本人を元号で書いてある細かい部分もあるんですが、なぜ鈴木豊明が「K」なのかを知りたい所でもあります。
「あの場所から」という曲、筒美京平が作曲だけでなく編曲もしているのですが、まだ70年代中期から始まるアイドル的なキラキラしたポップス感ではなく、しっとりと和風を感じるアレンジになる。ベンチャーズ歌謡をもっとシャープにしたような感じで、初期小柳ルミ子っぽいとでも言うのか。
ブルンネンが少し英語なまりの日本語で歌い出し、Kが交互に歌い、サビでハモっていく。しっとりとしたメロディだけれど、思わず途中で「アモーレー、アモーレーミォー!」と叫んでしまいそうなイメージもある。
やはり「ヒデとロザンナ」を多分に意識した楽曲なんだろうなぁ
と、その曲がそれから3年後、デュエット曲ではなく女性ソロ曲となって生まれ変わるのです。

朝倉理恵「あの場所から」
作詞.山上路夫/作曲.筒美京平/編曲.高田弘
1973年2月/¥500
CBS SONY/SOLB 2

200809072朝倉理恵という方がソロで、誠実に「THE 70年代初期の清純派」という感じで歌い切っています。この朝倉理恵さんは資料が少ないのですが、元々本名の桜井妙子という名前で女優活動などをしていて、かのアニメ「アパッチ野球軍」では村長の娘でヒロイン花子を担当していたこともある。そして桜井妙子名義ではアニメ「ふしぎなメルモ」の挿入歌『幸せをはこぶメルモ』を歌っている。
歌手デビューに際して朝倉理恵という芸名にしたらしいのですが、その後の活動はイマイチ不明。
朝倉理恵Ver.「あの場所から」の編曲は高田弘となっているのですが、基本的には筒美京平Ver.を手直しした感じで、音色はソフトになりストリングスの高音が目立っている。男女デュオだったVer.と比べて、薄味になっている。少しテンポも抑えめでメロディの良さが前面に出ているようで、こっちでは「アモーレー」と叫ぶ感じではない。
でもこの曲はスマッシュヒットしたらしく、その後も時々ラジオなどで流れていた。
それから9年後にこの曲は再び、生まれ変わっています。
(追記)その後の調べで、朝倉理恵さんは後にCBSソニーのスタッフになって裏方の仕事をしつつ、アニメ歌手として「りすのバナー」などを歌っていたそうです。

柏原よしえ「あの場所から」
作詞.山上路夫/作曲.筒美京平/編曲.大村雅朗
1982年8月/¥700
フィリップス/7PL-88

200809073柏原よしえがカバーしているのですが、実際の事をいうと1980年、同期デビューの松田聖子・河合奈保子・岩崎良美あたりと比べて大きく引き離され、さらに1982年組と言われる小泉今日子・中森明菜・松本伊代・早見優などの新人が出ている時代「この古い楽曲でのカバーはないだろ」という印象だったのですが、逆に地味だったために目立ったのか19万枚のヒットとなり、「あの場所から」史上もっとも売れたVer.になりました。
編曲は大村雅朗で、ストリングスが豪華になり音色もシャープな感じになっている。そして何より70年代と80年代が違っているのは、ベースとドラムというリズム楽器のミキシングが大きくなっているという点。
柏原よしえの何か舌が短いんじゃないか?という歌唱法は初代「KとブルンネンVer.」を思い起こさせ、さらに清純派を装った感じが「朝倉理恵Ver.」をも踏襲していている。
実は同期から大きく出遅れてしまった柏原よしえは1981年「ハローグッバイ」というカバー曲でスマッシュヒットを放っていた事から、この曲のカバーの企画もあったんじゃないかと思っている。
ということで、それまで「隠れた名曲」だったこの曲がやっと日の目を見たという事で、めでたしめでたしなのだ。

200809074という所で、中古レコードマニア的には「Kとブルンネン」Ver.を見つけた時に注意する点がある。
「おぉこんな盤が!」と思わず手にとってしまうワケですが、このジャケットと最初に掲載したジャケットには根本的な違いがある。
いわゆるジャケ違いって事になるのかもしれないんですが、CBS SONYのマークの所にあるレコード番号。それとこのジャケットには左下に値段がない。よく見ると、レコード番号の所と左下部分、写真を修正した後が解る。
実はこのジャケットは柏原よしえVer.がヒットした後で再発された物なので、要注意なのだ(ってあんまり買いたいと思う人は少ないと思うけど)
ちなみにKとブルンネンはB面「雲の上の城」などもじんわりと良い曲です。ただ難点を言うとしたら、どう聞いてもヒデとロザンナにしか聞こえないって事ですが。

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コメント

柏原よしえVer.しか発見できず.....
ザ・ベストテン
http://jp.youtube.com/watch?v=zJmotPVsH2I&feature=related
ブラス中心のダサイ編曲
http://jp.youtube.com/watch?v=hABxM80tczs&feature=related

投稿: ようつべ | 2008年9月 9日 (火) 23時56分

柏原よしえVer.で根本的に異なるのは、新たに歌詞が
追加されていることです。
「街へ行けば あなたのこと
思い出して 胸が痛い だから」
と挿入・説明的歌詞が追加されているのですが、
その辺の事情について、知りたいです!?

投稿: | 2009年3月31日 (火) 01時17分

柏原よしえがシングルで出したバージョンは朝倉理恵と同じ
高田弘によるアレンジで、基本ほとんど一緒のものです。
その後、大村さんのバージョンが新録されて、ベストものの
一部に入っています。
ちなみに一番新しい「ゴールデン☆ベスト」にはその高田弘アレンジの
シングルバージョンが収録されていますので、聞いてみてください。

投稿: 筒美京子 | 2009年10月 1日 (木) 00時34分

ずばり、
「「K」= 小室さんち」 では?

鈴木さん=
「小室さんの 奥さんの弟さん」ですから、
  ここは、「K」で=良い のでは?
(=「小室さん の 義弟さん」ですよね。)

投稿: | 2013年12月31日 (火) 15時12分

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