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2008年9月 8日 (月)

少年隊「仮面舞踏会」

少年隊「仮面舞踏会」
作詞.ちあき哲也/作曲.筒美京平/編曲.船山基紀
1985年/¥700
ワーナーパイオニア/L-1801


2008090801前日の『Kとブルンネン「あの場所から」』で少しふれた事ですが、中古レコードを収集している人を悩ませる問題に「ジャケット違い」という物がある。
悩ませると言いつつ、いわゆるレアものを探し当てるという事に喜びを見出していくのだから、全然悩みではないワケですが。
しかし、一般的にジャケ違いというのは諸事情があって最初に発表した物を辞めて新たにジャケットを作り直していたりするワケですが、そーじゃない物も存在する。
この少年隊のデビュー曲である「仮面舞踏会」がその代表的なジャケットなのだ。
「仮面舞踏会」は3種類のジャケ違いが存在しているが、正しくはジャケ違いではない。この後に続く他のジャケットを見ると解ると思うけど、B面に収録されている曲が違うのだ。それ故にレコード番号も「L-1801」「L-1802」「L-1803」と違っている。
これはあくまでも「違うレコード」という扱いになる。

2008090802この曲がリリースされた1985年当時、ヒット曲はTBSの「ザ・ベストテン」ついでにNTVの「トップ10」から生まれていた。ヒットしているのならあそこに出なくちゃ、ではなく、あそこに出ているからヒットしているのだ、という感じだった。
その為に、アイドルだけでなく演歌の人のシングルにも「ザ・ベストテンへリクエストハガキを出そう」と番組住所が書かれていた。さらにファンはレコードが発売されると2枚3枚と一人で買うようになっていた。聞く用、保存用ではなく、売上げをアップさせるために。
そこに鳴り物入りでデビューしてきたのが『少年隊』
ジャニーズのレコードデビュー前から顔を浸透させる作戦は、70年代にフォーリーブスのバックで踊っていた郷ひろみの時代から始まっていたが、少年隊も近藤真彦のバックで踊ることでレコードデビュー前から話題になっていた。
それをさらに大きな話題としてデビュー時に仕掛けたのが「B面が違うシングルを3枚同時にリリース」という事なのだ。
残念なことにザ・ベストテン初登場は1位ではなく、1985年12月26日に6位初登場となった。

2008090803しかし年が明けて1986年の初回放送1月9日には「仮面舞踏会」は1位を獲得しており、そのまま6週連続1位(計11週チャートイン)、そして次の曲「デカメロン伝説」は初登場1位を記録している。
当時から「それはちょっとズルいんじゃないの?」という声は多かったんだけど、その方法論はその後も色々な形で残され、現在もシングル発売では「ジャケ違い」「カップリング違い」「DVD付き」や「写真集付き」などのオマケ違い、さらには「全部で10種類のトレーディングカードが1枚入っている」という、もう何枚買ったらコンプリート出来るのか解らないって感じの商売が展開されている。
自分の場合、オリコン順位がどうこうってのは基本的に音楽を聴く時に関係して来ない人なので、この手の方法は音楽にとって幸せなのかなぁといつも思ってしまう。
少ないお小遣いを工面してレコードを必死に購入していた中学高校時代の自分は現状を見てどう思ってしまうんだろう。
で、さらにガッチガチのディープコレクターになってしまうと、少年隊の3枚のシングルの初回発売分と2回発売以降では「ピンナップが付いている・付いていない」という違うがある事まで気にしてしまうのだ。
とりあえず自分は「L-1802:B面が『春風にイイネ!』盤の初回分」だけ持っていないのだ(全然自慢にならないお話)

ちなみに各B面は
L-801:日本よいとこ摩訶不思議/作詞.作曲.野村義男/編曲.船山基紀
L-802:春風にイイネ!/作詞.宮下智/作曲.佐藤健/編曲.中村哲
L-803:ONE STEP BEYOND/作詞.S.A.WILLAMS/作曲.ALAN O'DAY/編曲.船山基紀
「日本よいとこ摩訶不思議」はヨッちゃんの作品で、後々までジャニーズJr.がコンサートなどで歌い続ける定番曲になっている。
「春風にイイネ!」の作詞をしている宮下智はその後少年隊のシングル曲を作曲を含めていくつも担当する人

200809084
以前の「知泉的音楽夜話」で触れたジャケ違いレコードは、『小泉今日子:素敵なラブリーボーイ』と『佐野元春:アンジェリーナ』
どちらも正式なアナウンスはないので、なぜジャケット違いが存在するのかは不明なのですが、まことしやかに語られている事情はある。
まず『小泉今日子:素敵なラブリーボーイ』に関しては、デビューした直後の小泉今日子は同期の松本伊代・中森明菜・早見優・石川秀美・堀ちえみなどにチョイと引き離された地味な存在だった。
というかレコード会社もそんなに力を入れていなかったのか、デビュー曲自体が70年代に売れなかった歌手の売れなかったシングルのカバーだった。
そして「素敵なラブリーボーイ」も林寛子が歌っていた曲のカバー。最初は地味な水着ジャケで発売したがインパクトがないので、ビキニでバストアップまでが映っている物に差し替えた、と言うウワサが当時ささやかれていた。
実際にはよく解らないけど。

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続いて『佐野元春:アンジェリーナ』
これは最初に青いジャケットで発売されたが、曲や佐野元春の売り出したいイメージに合っていないという事で、即座に回収され、アルバム「Back to the Street」と同じ時に撮影した、横浜『赤い靴』の前の別カットに差し替えた、と言われている。別の話では、発売前のサンプル盤だったとも言われているけど、値段も全部入っているのでどうなんだろ。(盤にもサンプルという文字無いし)
というワケで、色々な事情でジャケ違いというのが存在するみたいなので、その辺の事もいくつか書いて行けたらと思っている。
基本的に自分が認める「ジャケ違い」というのは、レコード番号が同じなのに違うジャケットという物なので、少年隊の「仮面舞踏会」みたいな物や、かつてリリースした物がCMやドラマなんかに使われ話題になったので再リリースした、みたいな物は含めていない。
あくまでも「こっそりとお色直し」って事なのだ。
地味にズブズブとコレクター道に踏み込んでいきますぜ。

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コメント

 加山雄三の「仮面ライダー」ですね。

投稿: SHIN | 2008年9月11日 (木) 09時06分

少年隊「仮面舞踏会」レコード大賞新人賞
http://jp.youtube.com/watch?v=TiMtcMpysZ8
少年隊「仮面舞踏会」ベストテン・ラスベガスからの中継
http://jp.youtube.com/watch?v=htX2qVgz0KU

投稿: ようつべ | 2008年9月14日 (日) 10時23分

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