まだまだ知らない事は山盛りだと痛感する日々
今から15年以上前、まだインターネットなんて物が無かった時代に「パソコン通信」という物があった。
その頃から文章は書いていたんだけど、自分の生活の中心は音楽制作だった。アマチュアでしたが。
その活動も基本的に自宅録音、いわゆる「宅録」ばかりで、日々ギター弾いて録音、それにベースを被せて録音、歌を吹き込み、それにコーラス被せて、という事を地味にやっていた。
そんな事から「パソコン通信ってので音楽専用の所がある」と誘われ、神奈川にあった「ゆいネット」というネットに参加する事となった。(諸事情あって「蛸/TACO」というハンドルでした)
そこでMIDI制作データを発表して互いに評価しあうという事をやっていたのだが、とにかく歯が立たないほど凄い人が多く参加していた。
作詞・作曲の凄い人もいたけれど、その場で尊敬されるのは入力テクニックの凄い人なのだ。
電気的に発声される音をコントロールして、ギターそのものの演奏に聞こえるように調整したり、微妙なノイズを組み合わせて臨場感を発生させたり…。
その中で誰もが認める凄いMIDI使いの人「BR◎THER-NA●:ブラザーナオ」という人がいたわけです。
当時、BR◎THER-NA●氏は「トワイライツ」というファンクバンドを組んでいて時々渋谷辺りでライブなどをしていたワケですが、同時にアニメ系音楽の仕事をしたり、DTMマガジンで連載を持ったりしていて、いわゆる業界の人だったのです。
性格がストレートで、ネット上でちょいとキツイ発言をする人でもあったので、嫌っている人も多々いたのですが、その嫌っている人でさえ「でもMIDIデータは認めざるを得ないほど凄い」という感じだった。
自分も何度かライブに足を運び、メールのやりとりも何度かした。
しかし、1990年代初頭に始まったパソコン通信も90年代後半はインターネットに移行して、次第にその当時の付き合いが途絶えてしまったワケですが…。
先日、ちょいと80年代の音楽について調べていて意外な所でBR◎THER-NA●氏に遭遇してしまった。

とりあえずデビュー曲「バージンブルー」という曲がヒットしましたが、世間的にはチェッカーズの二番煎じという扱いだった気がするバンド。
チェッカーズは1983年にデビューして1984年初旬にブレイクしたので、その直後のデビューで、互いにサックスが特徴的なバンド。さらにチェッカーズがタータンチェックがイメージデザインで、SALLYはチェック(市松模様)がイメージデザイン。さらにアイドル的バンドなのにヒゲ&サングラスのメンバーがいる。
と共通点的な物がなんかチラチラしていて、どう考えてもチェッカーズを意識しているんだろうなぁという感じだったのだ。
(何かの番組で数曲連続演奏したのを聞いたけど、バンドとしては至極真っ当なカチッとした音だった)
で、何げにそのSALLYの資料を見ていたら、そのメンバーの一人、まさにヒゲを生やしてSaxを吹いていた人の名前と、BR◎THER-NA●氏の本名が漢字表記は違っていても読みが同じ。
そこでチョイと調べてみると、解散直前のアルバムで作曲しているんですが、そこでの漢字表記が教えて貰っていた名前に改名している。
そしてジャケ写など見ると「この顔は…」
う〜む、15年近く経過して初めて知るこの事実。
ちなみに、このヒゲの人物「ザ・ベストテン」に出演した時に、大食いで早食いという事が話題になっていて、他の人が1曲歌う間に吉野家の牛丼を3杯食べるというワザを披露していた。
BR◎THER-NA●氏とはインターネットに移行してから数回メールのやりとりをしましたが、現在某所で音楽関係の仕事をしているそうです(といってももう5年以上前の情報ですが)人に歴史ありなのだ。
しかし、今思い返し、もしかしてあの時何かの拍子で『そーいえばSALLYっていうチェッカーズをパックったグループいたよね』みたいな話題をしたような、していないような。
ちなみにSALLYの初期メンバー佐藤公彦は現在「淡谷三治」という名前でMEN'S 5のリードボーカルとして「屁こきましたねあなた♪」と歌っている。
ついでに、SALLYのプロデューサーは何故か元かぐや姫・山田パンダ。
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