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2008年6月 3日 (火)

島耕作・社長就任

かのスーパーサラリーマン島耕作が今年5月29日、ついに社長に就任し、雑誌「モーニング」での連載タイトルが「専務 島耕作」から「社長 島耕作」になって連載続行中。


2008060301う〜むと思ってしまうんだけど、1992年に「課長 島耕作」が連載終了し、しばらくして読み切り続編として「部長 島耕作」が雑誌に載り始めた頃、ギャグとして「この先延々と続いて、最終的には『社長 島耕作』を経て『会長 島耕作』や『相談役 島耕作』や『闇の参謀 島耕作』など上り詰めて行くに違いない」と言っていたのだが、まさか本気で社長にまで上り詰めてしまった。

このサラリーマン漫画「島耕作クロニクル」って、まったく興味がない人には興味がない漫画だと思うけれど、第1作目『課長 島耕作』の連載が1983年にスタートし、終了がバブル崩壊の瀬戸際1992年。
スーパーサラリーマンとして華やかなイケイケドンドンの物語が展開出来た時代で、仕事も出来、女にもモテ、する事なす事とにかく「結果がすべて、勝てば官軍」的な姿勢で描かれていた。
当時の浮かれた時代をそのまんま反映した内容で、アメリカの映画会社を買収する話などが象徴的に描かれている。
今読むとその好景気の物語はSF並の絵空事なのだが、片田舎に生活していた自分にとってはリアルタイムでも絵空事だったので「ふ〜ん」と冷静に見ていて、そんなにハマることもなくその後のシリーズは読まずに今に至っている。

で、この度、ついに社長就任ということで既刊をチェックすると現時点で55冊もコミックスが出ているんですな。
『課長 島耕作』全17巻
『島耕作の優雅な1日』全1巻
『部長 島耕作』全13巻
『取締役 島耕作』全8巻
『常務 島耕作』全6巻
『ヤング 島耕作』全4巻
『ヤング 島耕作 主任編』現在2巻
『専務 島耕作』現在4巻(おそらく全5巻)

2008060302島耕作のプロフィールには明確に誕生日などが無いらしいんですが、ヤング島耕作の中で学生運動が盛んだった1966年に早稲田大学に入学しているという事になっている。
作者の弘兼憲史が「島耕作はほとんど自分の分身で、プロフィールも自分と同じような物」と語っているのですが、となると弘兼憲史の誕生年と同じということでおそらく1947年生まれで60歳なのだ。
現在、コンビニ廉価本で『島耕作クロニクル 1970〜2008-社長への軌跡-』が出ているが、パラパラと読むと島耕作が社長になった「初芝電産」という会社は、連載スタートした1983年は3代目社長で、2008年に就任した島耕作が10代目(実際には島耕作が就任したのは五洋電機と経営統合して誕生した「初芝五洋ホールディングス」)。25年間で8人、社長って3年ペースでホイホイと変わっちゃう物なんすか?
一時期は「サラリーマンのお手本」だとか「目標」だとか言われていたんですが、やはり「最終目的は社長っすよね」という事で今でもお手本なんでしょうかね?

2008060303なんか時折パラッと見かけるたびに、ベッドでピロートークしている印象しか無いんですが、ちょっと「おいおい」と思ったのが去年の秋に雑誌「モーニング」の表紙になった絵。島耕作がバスタブに赤いバラを大量に浮かべてドンペリを飲んでいる。
オッサンの入浴の絵なんて見たくない!と思う以前に「この世界ではまだバブルは終わっていなかったんだ」という、凄く薄っぺらい成功者のイメージに激しくトホホ感を抱いてしまったワケです。
この表紙絵の半年後に社長就任ですから、ほんとうにこれがサラリーマンとして上り詰めるという印象なんですかね?

あ、今週号の週刊朝日の表紙でマンガ大好き麻生太郎と握手している事から、政治に強い歩み寄りを見せて、出馬という線も・・・・って、すでに島耕作がそのまんま政治家になったような「加治隆介の議」って漫画も存在していますな。加治隆介という主人公も東大法学部卒、一流商社で若くして課長にまで上り詰めたエリートサラリーマンで、その彼が政治家だった父親の地盤を引き継ぐ物語。
弘兼憲史は「人間交差点」とか「黄昏流星群」なんかの市井の人々を描いた作品が、御都合的な展開も含めて好きで、自分は島耕作などのエリートサラリーマンの世界にはあまり興味を引かれないワケですが、今回連載開始された『社長 島耕作』が完結した時、一気に1980年代から現在に至るまでの日本経済変遷をある側面から描いた歴史物語として読んでみたいとは思っている。
それがあと5年先なのか、10年先なのか。まさか最初に思った『会長 島耕作』まではやらないよね?

※Wikipedia「弘兼憲史」の項でアシスタントの所に「唐沢なをき」という名前があるけど、どの辺をやったんだろうか?

P.S.ひみさん、指摘ありがとうござました。こっそり直しておきました。

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コメント

こんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。
南信長著の現代マンガの冒険者たちP197に、からさわなをきさんが弘兼氏のアシスタントとして最初に書いたのが、人間交差点のヤシの木を書いたのが最初との話が書いてあります。
仕事場でのゴルフの話が一番辛かったそうですw

投稿: ひざげり | 2008年6月 9日 (月) 22時15分

わたしは勝手に、あの作品(島耕作)はニートの夢オチだと思っています。

投稿: | 2009年3月10日 (火) 09時16分

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