干し柿が大好き美子さん
美子さんからメールが来ました。
という名前の段階で「はいはいSPAMですね」と解ってしまうのですが、タイトルが『あなたをフルーツに例えると、』。ほほう、フルーツ占いですか?と思いつつ、その文面をチェックするといきなり
干し柿ですね。
まさにあなた自身を具現化していると思いませんか?
と来ちゃうのだ。この意表を突く展開はなかなか近年稀にみるSPAMなのだ。
その後の展開は、隠喩が含まれているが上手に考えられていて、いわゆるSPAMメール対応のフィルターを上手く避ける事が出来るような文面が続いている。いわゆる直接的にエロ単語などが含まれていない。
(このあと、エロイ文面が続きますので、ご了承下さいませ)
あのしわしわした干し柿を口にふくみ、舌でひとしきり転がした後で
中に入っている種をちゅぱちゅぱと吸い出してしまいたくなるのですが、
特にあなたの干し柿には注目せざるを得ません!
「あなた自身」を干し柿としたのに、いつの間にか「あなたの干し柿」と部分的な物を差すかのような表現になっている。しかしある意味上手い暗喩だなぁと思いつつ、なんだかなぁ感が漂っていてほほえましいです。
これまで苦痛に満ちた人生という風にさらされ、
耐える美学を極めた日本人として、世界に恥じない風格を醸し出しています。
あなたもそれは感じている筈ですよね。
そもそも自分の事を「干し柿」とは思っていないワケですが、最初にあった「あなた自身をフルーツに例えると」という部分はすでに忘れちゃって、例えるではなく「あなたは干し柿そのもので、世間も認めていて、あなたもそう感じている」という話になっている。凄いな。この息をもつかせぬ展開により、はい!あなたは正真正銘の干し柿ですと認定されちゃうという、意志の弱い人ならばこの時点で「俺は干し柿だ」と思いこんでいるでしょう。
さらに話は続きます。
そこでご相談なのですが、
キング・オブ・ザ・ホシガキの異名を持つあなたの干し柿がお風呂に入った後で
だらしなく伸びきったところをわたしに賞味させて頂けないでしょうか?
もう「あなたは干し柿」を遙かに凌駕した「世間ではお前の事『干し柿の王様』って言ってるぞ!」という客観的評価まで与えられてしまいました。
しかし干し柿をお風呂には入れないだろう(そういう調理法もあるんでしょうか?)
もちろん、冷え切ってカチコチになっている干し柿でも大丈夫です。
わたしの頬に当てて、人肌に暖めてから味あわせていただきます。
至れり尽くせりですな。
もちろん無償で私があなたの大事な干し柿を食すわけにもいきませんので、
それなりのお礼も考えています。
一般的な高級干し柿が一房5〜8000円程度ですが、
あなたの干し柿はこの世にたった1つ。
種に至っては2粒しかございませんし、
その希少価値を考えると100倍以上の価格設定は間違いないと思います。
その価値は十分あると真剣に思っています。
で、棹の方はどうしましょうか? という問題ではなく、何を言っているんだろうなぁこの人ぁ。
このSPAMは本気でだませると思って送っているんだろうか?
とりあえず他のSPAMと違ったインパクトを与えることを念頭に置いて、とうかインパクト与えるだけしか考えていないんじゃないかと思うんだけど、もうハナッから「今更SPAMで入金してくる人なんてそういないよな」って感じなのかもしれない。
どうしてもあなたの干し柿を手に入れたいので、
http://XXXXXXXXX.net/
こちらにわたしの自宅の住所や電話番号などの連絡先を明記しておきます。
美子で探してもらえればすぐに分かるはずです。
それでは干し柿の件、よろしくお願いします。
なにが「干し柿の件」だよ。
なんだろうなぁ、このネタ部分に重きを置いているSPAMメールというのは。
初期のAVなんかでも、監督がアングラ系出身なのか異常に内証的な部分を挿入したがり、エッチのシーンの途中にいきなり恐山の巫女のような人がカットインしてきたり、読経が流れたり「あぁぁぁぁ!お前この作品の基本的趣旨解っているのか!!」と、その怒りを何処にぶつけたらいいのか解らない作品があった。
本当に初期のAVは「本当は映画撮りたいのに」という部分が先行している作品が時々あった。(最近のはよく知らないけど)
今回紹介したような「笑わせることが目的?」というSPAMは時々来る。それは捨てずに収集しているワケですが、いきなり
はじめまして。
あなたのご友人から「小学生時代に修学旅行でお風呂に入ったとき他の人より人並みはずれた短小だった」とお聞きしたのですが本当ですか?
今もその短小ぶりは発揮されてますでしょうか?
とりあえず、エロい内容の話なんですが、要約すると「自分のアソコが小さくて一般男性のモノでは痛くてしょうがない、だから極度に小さいアナタにメールをしました」という物。
なめとんのかワレッ!といきなり河内弁で怒り狂ってしまいますが、これはSPAMとしてどうなんでしょうか?
これを読んで「あ、なんで俺の小ささを知っているんだ?早速返信しなくちゃ」と思う殿方がどのくらい存在しているのかと考えると。
その後、こんな言葉が並ぶわけです。
そんな時あなたの短小のお噂を耳にし、いてもたってもいられない衝動に駆られ、
付け加えると、ご友人の方からは「恐ろしく先細りな形だった」ともお聞きしています。
まさに、それこそがあなたに私がメールする決定打となった言葉でした。
適材適所という言葉がありますが、あなたはまさに私にとって適材。私はあなたにとって適所。
刀とさやのような関係を結べるパートナーだと思ったのです。
う〜む。あんまり嬉しくないメールだなぁ。
そんな中、最近のヒットSPAMはこれです。24歳のフリーターはるなさんから来た物。
彼女は割り切った関係の男性と知り合おうと思い、出会い系サイトに登録した話が書かれており、そこで待ち合わせをしたのですが…
待ち合わせ場所にきたのが、アフリカ人でした。アフリカ人登場です。
はるなびっくりして恐くなって逃げちゃいました。
メールでは、源三郎って名乗っていたので日本人だと思ってたのに。
あとから知ったのですが、出会い系に登録してる男性の85%がアフリカ人だそうです。
おいおい、無茶な設定だなぁ。その出会い系サイトはいったいどこにあるんだ?逆に興味を持ってしまった。まさかコンゴとかにあるサイトなのではないかと。
でもって、話は急展開します。
出会い系はアフリカ人がいて恐いので、自分でホームページを作りました。
はるなのえっち友達になってください。
アフリカ人だったら、お返事はいらないです。
もう、シュールすぎて笑うしかありません。
なんか凄く笑いのセンスがあるんじゃなかと本当に感心してしまいますな。この設定でコントでも作れそうな勢い。
この手の「面白SPAM」は本当に荒涼としたネット砂漠の中に点在するオアシスのような存在(でも水は飲めない)、まだまだネットには無限の可能性があるのではないかと、思った初春の午後なのであります。
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