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2007年12月 4日 (火)

流行語大賞2007


大賞:(宮崎を)どげんかせんといかん/ハニカミ王子
トップテン
(消えた)年金/そんなの関係ねぇ/どんだけぇ〜/鈍感力/食品偽装/ネットカフェ難民/大食い/猛暑日


002007_2これに関しては、もう10年ぐらい前から何度も書いているけれど、「現代用語の基礎知識」プレゼンツの『流行語』ってのは、流行して人々が使い倒した言葉って意味じゃなく、オッサン達が何度も耳にした言葉というレベルの扱いって事なのだ。(今年から「ユーキャン」がバックアップなんですな)

なんせ、もう前世紀、1999年に小渕総理大臣が受賞した「ブッチフォン」なんて凄い流行語で、これが大賞を取った時のワイドショーを始めとして各種テレビ番組・雑誌などで一斉に「ブッチフォンとは」と用語解説をはじめちゃったぐらいに、誰も知らなかった言葉だった。
自分もその時「え?そんな言葉流行っていたっけ?」とビックリした。
で、小渕さんが嬉々として授賞式に登場し楯を受け取っていたんだけど、この言葉の命名者は小渕恵三本人で、「色々な関係各位に小渕本人から問い合わせの電話をするので驚かれてしまってねぇ、それでブッチフォンって命名したんですよ」などと語っている。でもって流行語大賞のサイトにもそんな事が書かれている。

2007120403でも、それに関してもっと重要な事を書いていないってどういう事なのかなぁ
そもそも「ブッチフォン」という言葉はパクリで、1990年の流行語、アメリカのブッシュ大統領(親)からの電話「ブッシュフォン」という言葉が前提で、って書いてなくちゃダメでしょ。
最初の「ブッシュフォン」ってのは当然「プッシュフォン」から誕生したダジャレだから意味がある訳で、「ブッチフォン」って何ンだよって事なのだ。

で、実際には流行らず、その受賞後も流行らず…。でも『流行語大賞』自体が歴史に裏打ちされた権威ある物みたいな扱いなので、資料として当時を知らない人が見た時、見事にダマされて「そうかぁこの年はブッチフォンって言葉が流行ったのかぁ」と思いこんでしまうのだ。

2007120402あと、オウム真理教がサリン事件→麻原逮捕に至る連日ニュースで騒がれた1995年なんかは、阪神淡路大震災があったので「がんばろうKOBE」「ライフライン」「安全神話」などが受賞しているけれど、一切選ばれていない。
実際には「ポア」とか「サティアン」とか「サリーちゃん(オウム内でのサリンの呼称)」とか「コスモクリーナー(オウム内での空気清浄機の呼称)」とか、自分の周辺ではギャグとして大量に使われていたけど「オウム真理教に関する言葉は不謹慎なので除外」という扱いだった。
その年は「NOMO(野茂英雄がメジャーで活躍)」「DA.YO.NE(曲名)」「変わらなきゃ(日産のコピー)」「官官接待」「見た目で選んで何が悪いの!(コダックCMのコピー)」「インターネット」が受賞している。そもそも「NOMO」って流行語っすか?

ここで受賞している言葉、とりあえず使い勝手という意味では今年の流行語大賞は「そんなの関係ねえ」と「どんだけぇ」だとは思うけど、選考委員の親父の間できっと「そんな品のない言葉を大賞にするワケにはいかない」とかの意見が出たんだろうなぁ
でもって、安倍政権が倒れてなかったら「再チャレンジ」とか「美しい日本」とかがシラッと入っていたんでしょうな。それと民主党の「生活維新。」はどうなったんでしょうか。

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コメント

はじめてお邪魔します。

> 民主党の「生活維新。」はどうなったんでしょうか。

阿倍首相(当時)が長州出身であることに遅まきながら気づき、長州人が大活躍した「維新」という言葉は民主党として相応しくなかろう、という結論になったんですよ、きっと :P

投稿: baldhatter | 2007年12月11日 (火) 15時19分

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