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2007年10月21日 (日)

「もったいない思想」を実行する赤福

「もったいない」「食べ物を粗末にするとバチが当たるよ」という言葉を継承していただけなのに赤福。


00huku01「赤福」の創業は宝永4(1707)年って事になっているんですが、どうやらそれより古い書物の中に赤福というお菓子の事が出てくるらしいので、もっと古い時代からあったみたいです。
時代的に言えば1700年頃と言えば、松尾芭蕉が1694年まで各地をうろつき、ドラマが事実なら水戸黄門も諸国を漫遊している頃なのだ。

宝永2年頃は、伊勢に参拝するお陰参りがブームになっていると書かれている事から「伊勢ブームに便乗して創業した」って感じなのかもしれない。
でもって、「赤福」が創業した宝永4年の10月にマグニチュード8.4の大地震が発生して、11月に富士山が大爆発しているのだ。(これが現時点での最後の大噴火)

00huku02で、赤福によると「赤福」というネーミングは、千利休の流れを汲むお茶の宗匠が(ハッキリと名前が解らないってのが眉唾物なんですけどね)、伊勢参りの際に店であんころ餅を食べ「この餅は赤心慶福である」と語ったというのだ。
それを解りやすく言うと「この餅は神様にお詣りした時の清々しい気持ちと同じ味がする」という事。

あんころ餅を食べて思う感想じゃねえだろ!と思うワケですが、その偉い人はそー思ってしまったのだからしょーがない。
その有り難いお言葉を聞いた初代店主の治兵衛が「このありがたい言葉を餅に付けよう」ということで「赤心慶福」より『赤福』と名付けたのです。
と言いつつ、それより古い文献にその名前があるワケですが。

00huku03で、あの「赤福」のデザインは、伊勢を流れる五十鈴川の流れを表現しているもので、白い餅が川底の小石、アンコに刻まれた筋は清流を意味しているとの事。
あのデザインは、現在でも手作業で熟練のおばちゃんたちが日々セッセと三本の指(人指し・中・薬指)で餅にアンコをペッタンと被せる事から生まれているのです。
で、そのアンコを剥がして、別のお菓子に流用するのも手作業だったんでしょうかね?

実際の事を言えば、糖分がかなり含まれているアンコの賞味期限なんて、あって無いような物だと思うんですけどね。

00huku11ちなみに自分の地元、三嶋大社には赤福に似ている「福太郎」という銘菓が存在しています。(餅がよもぎ餅ですが)
福太郎というのは三嶋大社の神事に登場する人物の名前で、「福を蒔く神様」として登場する。その名前を取っためでたい銘菓なのだ。

「赤福がないのなら福太郎を食べればいいのに」
         by.マリー・アントワネット


00huku21さらに「赤福」に語感が凄く似ている(見た目も)、山中温泉名物「加賀福」というあんころ餅銘菓もヨロシク。

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コメント

はじめまして。いつも楽しく読ませていただいています。
赤福の類似品といえば「御福餅」がありますね。
例えば、
 http://homepage1.nifty.com/sasapon/spe_ohuku.html
で比較されています。

投稿: おかわい | 2007年10月23日 (火) 13時59分

初めて書き込みさせていただきます。

私も知人から聞いたことがあるのですが、昔ながらの和菓子屋さんでは、売れ残りのアンコを抜いて新しくつくる饅頭に詰めたりとか、売れ残って硬くなった餅を、新しい餅を作るとき米に混ぜて蒸してから搗きなおしたりといったことは普通にやってたようです。
熱しますので衛生的には大丈夫だし、それによる劣化もほぼないということです。

だから和菓子屋は洋菓子店に比べて利益率が高いとされていました。エコロジカルにしてエコノミカルであったわけです。


>で、そのアンコを剥がして、別のお菓子に流用するのも手作業だったんでしょうかね?

それは機械化できないでしょうね。

投稿: とばもり | 2007年10月23日 (火) 23時23分

初めましてm(__)m。
わたしも賞味期限うんぬんに目くじら立てるのはバカみたいだと思うひとりですが、今回の事件の場合、いけないのは、それを隠して、あたかも作りたてであるようなウソをついていたことではないでしょうか? はなから、そういうことはむかしからやられていて、なんら問題でないと正々堂々といっていれば、つっこみようがなかったと思うのですが。
あまつさえ社長が会見でウソの上塗りをしたために、隠していたことが次々と明るみに出てくると必要以上に汚らしく思えてしまい、企業イメージはもはや「巻き直し」不可能なほどのダメージを受けてしまったわけですよね。
従業員や町の人たちは、なんだか気の毒な感じがしないでもないですけど。

投稿: 一平(^_^)v | 2007年10月24日 (水) 00時38分

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