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2007年10月22日 (月)

1973年頃に似ている(三丁目の夕日から5年後)

三丁目の夕日の続編が公開って事で徐々にそれに関した物がテレビや雑誌などに出てきている。


000always01前作が1958年の秋、今作が年が明けての1959年の話らしい。いわゆる「神武景気」からさらに上向きになる「岩戸景気」の時代。
この時代の話は2006年9月9日「正田美智子サンが皇太子妃に内定」に書いてあります。

しかし現代はその時代から数年経った1973年頃の世相に似ているのでは?って感じがしちゃうのだ。
1973年10月に湾岸6カ国が原油を70%も値上げした事で、いきなり「オイルショック」なんて流行語が生まれている。
今現在も全世界的なオイルショックに見舞われているけれど、70%の値上げなんてとんでもない事態に至っていないのだ。

三丁目の夕日フィギュア
000always031973年にはこの為に消費節約と電力配給制限が行われて「省エネ」という単語が生まれている。つまり今さら声高らかに叫ばれている「省エネ」なんつー物は1973年に生まれた新語だったのだ。
そのせいで、深夜12時過ぎにテレビは放送を中断し、夜の町もネオンが少なくなった。新聞もページ数を減らした。

さらに石油が高騰したお陰で、他の産業にも多大な影響が出て「トイレットペーパーが近々倍以上の値段になる」「化学洗剤が発売できなくなる」との噂が流れ、スーパーマーケットでは目の色を変えた主婦が殺到して買えるだけのトイレットペーパーや洗剤を買い占める姿が連日見られるようになった。
時に1973年11月2日に関西のスーパーマーケットで起こった暴動のような物不足パニックが有名で、そのニュースが放送された翌日は東京でも同じようなパニック事件が起こっている。

三丁目の夕日フィギュア
000always02当時、ニュースで見たのは毎日あちこちのスーパーをかけずり回り、トイレットペーパーを買えるだけ買い込んだオバチャンのインタビューで、納戸のような部屋に天井までトイレットペーパーを積み上げて「これで10年は大丈夫です」みたいな事を言っていた人がいた。何人家族か不明ですが、何年で使い切ったんでしょうかね?
もっとも、このパニック状態は1ヶ月ほどで収まり、冷静になると普通にどこにでもトイレットペーパーも洗剤も少し値上げした状態で売っていたのだ。あのパニックはいったい何だったのだ?

今回はそこまで凄い事にはなっていないけれど、やはり石油の高騰により他の商品が値上がりするという現象が起こっている。
今回は単純に石油が値上がり→それで工場の運営費も上がり商品価格が上がるという図式だけじゃなく、代用エネルギーでトウモロコシなどに転作する農家が増え、小麦粉などが高騰するという技術的な理由も含まれている。
でもって、現在もよく言われている「便乗値上げ」という物が当時も騒がれていて、これによって色々な価値基準が狂っていったとも言われている。

トンボ飲料:三丁目の夕日ラムネ
000always04この時の総理大臣はかの田中角栄で、その12月の所信演説では「節約は美徳という価値感覚を定着させなければならない」と発言し、それ以前からあった言葉だけれど『節約は美徳』という言葉が流行語となっている。

今ニュースで「新興宗教団体内でリンチ殺人なのか?」という事になっていますが、この時代もまさに終末思想がブームになって新興宗教団体が大量に発生している。
五島勉が「ノストラダムスの大予言」を発表し異常なほどのベストセラーになり、さらに小松左京の小説『日本沈没」が発表され、ジワジワと終末的ブームが起こっている。

そんな流れと同時に「せまい日本、そんなに急いでどこへ行く」というコピーが登場し「ゆっくリズム」という言葉が誕生して、自然回帰なども話題になっている。(60年代末の学生運動で挫折した層やヒッピー文化の継承が関係している)
まさに現在の「スローライフ」「ロハス」なんかの流れなのだ。というか、この辺が今ブームに成りつつある裏には、団塊の世代の大量退職もあるんじゃないかと思うのだ。

なんせ、団塊の世代は60年代末に学生運動を経験してヒッピー文化を経験して、1973年代の狂乱物価の時に20代で消費者として中心にいて、さらに終末思想を思いっきり受けた世代なのだ。
今の不安定な経済の情勢は、70年代の時と同じようにいつしか忘れてしまう程呆気なく安定してしまうのかも知れないけれど、時代は形を変えつつ繰り返していくのだなぁとぼーっと考えたりするのだ。

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