« 1年 | トップページ | 誕生日データ「65000人」突破 »

2007年9月10日 (月)

二十世紀梨

朝起きて、ナシ半分

って別にあれをまた書くつもりは無いんですが、実際にナシを食べた。もしかしたら自分は果物の中でナシが一番好きかもしれない。茶色系の食感ザラザラも、緑系の食感サラサラも、洋梨の歯ごたえ無い物も、全部好きでやんす。
そんなこんなで「二十世紀梨」について。


二十世紀梨の誕生に関してネット検索すると曖昧な情報が流れています。というか雑学本でもかなり適当な事を書いている物もある。
どうも雑学本の多くが、他の雑学本を参考にお手軽に書いている物が多いみたいで、ある時、物珍しいネタが書かれた本が発売されると、数ヶ月後に複数の本でその珍しいネタを見かける事になる。だから間違った雑学も、あっという間に当たり前のように流布する。オマエラは「裏取り」とか「まずは怪しむ」って事をしないのか!

自分なんかも、かつて雑学本を出した時に「これは今まで雑学本で読んだことない雑学だぜ」と自信を持っていくつか書いた。で、数ヶ月後に同じネタが書かれた雑学本を何冊も見る事になった。(とりあえず目に付いた雑学系と思われる本はことごとく購入し続けているワケでやんす)
ま、そんなものかというワケで、今日は二十世紀梨に関しての確認の意味でその誕生をまとめてみる。

1888(明治21)年、二十世紀梨の原樹を発見したのは当時千葉県松戸市に住んでいた13歳だった松戸覚之助(まつどかくのすけ)。
よく雑学本では「近所のゴミ捨て場に生えていた」とだけ書いてあるのですが、正しくは、松戸覚之助の親戚(分家)・石井佐平(いしいさへい)宅の裏庭にあったゴミ捨て場だったそうです。

この梨の木を父親が経営していた梨園「錦果園」に移植したのですが(この2年前に開園したばかり/これが後でポイントになってくる)、その時点ではまだ実が付いていませんでした。そして10年目の1898(明治31)年に実が付いたのです。
この当時「梨」と言えば茶色でザラザラした食感のものが殆どだったワケですが、その梨は薄緑色の皮で果汁が多く食感も優しいものだった事から「新品種」と判明したのです。

で、当初は松戸覚之助(23歳)が「青梨新太白(あおなし・しんたいはく)」と命名したのですが「なんかイマイチだよね」という事で、父親が付き合いのあった種苗商・渡瀬寅次郎(わたせとらじろう)に「なんか良い名前ないっすかね?」相談したワケです。
で、雑学本でも、ネットでも多いのが「渡瀬寅次郎が二十世紀梨と命名した」と書かれているワケですが、実際には渡瀬寅次郎は別の人に名前を相談しています。

その人は当時、東京帝国大学の教授をしていた池田伴親(いけだともちか)で、「この美味しい梨は新世紀に王者となるべき梨である」という事から『二十世紀梨』と命名したのです。この時代はまだ「世紀」という概念が一般的で無かったので、どのような印象だったか不明ですが「とにかく新しい」って事だったんだと思う。

マジに「渡瀬寅次郎が二十世紀梨と命名した」と書かれているのが多いんですが、あと雑学で多いのは「二十世紀梨は十九世紀に命名された」というのですな(こっちは正しい)。
ちなみに、二十世紀梨の原木は第二次大戦中の空襲で立ち枯れてしまい、現在はその原木の一部が松戸市立博物館に保存されているだけになっています。

しかし、最初の石井佐平宅裏になぜこの梨が生えていたのかって部分に触れている本はあんまり無い。いきなり「発見された」って事になっている。普通一番疑問に思う部分はそこじゃないのか?
これまで多くの雑学本に書かれていた二十世紀梨に関する雑学は、「何故そこに突然?」が不明だったので、ずっと最初の「偶然発見した」というのが、本当はどうなんだろうか?と疑問に思っていたワケです。

で、ヒントが「父親が2年前から梨園を始めた」って部分で、園を始めるにあたって種苗商・渡瀬寅次郎の処から色々な種類の梨の苗を購入していた事実がある。
そして梨園はそこで収穫された梨の実だけではなく、生育の悪かった苗など一切合切を、親戚(分家)石井佐平宅裏にあるゴミ捨て場に捨てていた。
つまり石井佐平宅の裏にあるゴミ捨て場は普通のゴミ捨て場ではなく、異種混合梨のるつぼって事だったワケで、そこから何かがどーにかなって何があーなって、素人では考察すら出来ない事が起こって二十世紀梨の苗が誕生したのではないか?という事なのだ。

つまり「二十世紀梨はゴミ捨て場で発見された」というのは、雑学的に面白い話なんだけれど、実際には「二十世紀梨は梨園が捨てた多種多様な梨が何らかのキッカケで新種として生まれ、梨園の息子がそれを育てた処、美味しい梨が出来た」というのが答えなのかも知れないなぁ

雑学的にはあんまり面白い話では無くなってしまう。これまでの雑学本を読んでいると、まったく梨園などとは関係ないゴミ捨て場に突然梨の木が生えていたという感じだったのに・・・。
で、近年遺伝子レベルでの親探しの研究が進んでいるので、近い将来親が特定され、さほど面白くない雑学になっていくのだ。

オマケ雑学

新品種の梨に「二十一世紀梨ってつけよう」と思う人がいるかも知れないけれど、それはダメ。すでに梨の品種に「二十一世紀」があるって話ではなく、盆栽の品種に「21世樹」というものがあって、これは商標登録されているので同じ名前は種苗法でダメって事で。

という事だったんだけど、鳥取県米子市の小林秀徳さん経営の農園会社「秀起カンパニー」が、「二十一世紀梨」の商標登録を特許庁に認められ、新品種「瑞秋(ずいしゅう)」を「二十一世紀梨」として2005年から出荷しているらしい。

二十世紀梨の読みは「ニジュッセイキ」ではなく「ニジッセイキ」

洋梨のラ・フランスは1864年にフランス人クロード・プランシュが、「わがフランスを代表する品種」の意味を込めて命名した品種。

その後日本でも輸入されて栽培されるようになったが、とにかく病気に弱く育成させるのが難しい品種で、実はフランスではもうほとんど栽培されていない。流通するほどまで栽培されているのは現時点では日本だけ。(山形県で多く作られてる)

※文章公開後、色々アドバイスを頂きましたので文章を若干書き換えました。情報を提供してくださいました皆様有難うございます。

|

« 1年 | トップページ | 誕生日データ「65000人」突破 »

コメント

三流ライター知泉、適当なこと抜かしてんじゃねえよヴォケ!
てめえ、何も知らない癖にデタラメ書いてんなw
まるで海外に二十世紀梨と同じ品種があるみたいな事書いてるが、海外でこの品種が古くから栽培されていたとは聞いたことねえぞ。
また和梨としての特徴からも、海外から輸入された品種という線はないっつーの!
そんな事も知らねえでヨタ書いてるなよ。

果樹の品種は「ゴミ捨て場で発見された」系の偶然で発見されることが多いっつーの。特に古い品種はそういう経緯が多い。柿なんかは多くがそうだ。
多くはこぼれ種で勝手に生えてくるんで偶発実生と言われるんだがな。
それと「その後改良が加えられて」しまったらそれは別品種だ、バカ。
果樹はクローンとして広まる物で、どの木も基本的に同じ性質を持つ。
枝変わりという例外もありますが…枝変わりは大抵は別品種として扱われんだよ。

間違った前提からは、間違った結論しか出ないっつーの。
>オマエラは「裏取り」とか「まずは怪しむ」って事をしないのか!
何を偉そうにほざいてんだ、カッコ悪いバカだな。てめえの事だよそれは。
ゴミ箱に頭突っ込んで冷やせ、このレベルの低い駄文書き野郎がw

レベル低い癖に、この期に乗じて名前売ろうなんて浅ましいヤツだな。

投稿: とある園芸マニア | 2007年9月14日 (金) 20時58分

君、農業高校出身だね。

投稿: 農業大学出身 | 2007年9月15日 (土) 08時51分

どうやら釣られてしまった様で・・・。失礼。

投稿: 農業大学出身 | 2007年9月15日 (土) 10時28分

上の書き込みは某所に投稿した私の書き込みです。語調を荒く改変させられてしまっていますが。
誤解されかねないので元の書き込みを再投稿したほうがよい、というアドバイスをいただきましたが、
大意は変わらないのでそのままで。

>「二十世紀梨」の苗も混ざっていたのではないか?
それなら二十世紀梨という品種が以前から存在していたと言うことになりますが…
そのような事実は確かめられているのでしょうか?
新品種を発見したという事実から矛盾してしまいませんか?
購入した苗なら接木跡が残っているはずで、実生との区別は容易です。

>その後改良が加えられて(接ぎ木と他の品種からの人工授粉)
接木はクローンを作る技術であって品種改良のために行うのではありません。
それに、この記述からすると発見された苗は「二十世紀」では無くなってしまいます。
第二次大戦中まであったという「二十世紀」の原木は発見された苗ではなく
その後品種改良されたものということになりますが、そのような根拠はあるのでしょうか?
他の品種から人工授粉させ、その種を得て苗木を育てたら、それは親の木とは全く違う別物です。
そういう品種改良を行ったという根拠は?
それとも「改良」とは品種改良の意味ではなく、強健な台木との接木で強い苗木を作り、
人工授粉で実をつけやすくするという、栽培のテクニックを改良したということでしょうか。

>日本でも育てやすい品種になった
一番最初の疑問とも重なるのですが、この品種が洋ナシであり、日本以外にルーツがあるような書き方になっていますが、
そのような根拠はあるのですか?

「二十世紀梨はゴミ捨て場で発見された」という説を覆したいのは分かりますが、無理が多すぎませんか?
無理に推論に推論を重ねている印象があります。
梨の実を食べて、食べかすをゴミ捨て場に捨て、その中の種が芽を出すというのは不自然ではないわけです。
ですからゴミ捨て場で発見されたというのは誰も疑問に思ってこなかった訳です。
私はただの一園芸マニアで専門的な教育を受けているわけではないので、
他の方の専門的な突っ込みはぜひお願いしたい次第です。

長文失礼しました。

投稿: あ | 2007年9月15日 (土) 18時28分

あ様こんにちは。
私は果樹には詳しくないので書き込みすることも場違いと存じますが、バラの品種に関して言えば上記されたとおり、台木への接ぎ木により強健な苗木を作る事が常識となっております。その作業によって二十世紀梨の場合もより強健な物へと改良?(この作業においては疑問)されたと言うことでしょうか。
バラの場合は枝部分はあくまで元の品種。
梨について推測ですが、何らかの原因により苗木?(元木)の他品種同士の自然受粉(人口交配は考えにくい)で偶然出来た品種とも考えられます。
ただ気になるのが、出て来たF1が薄緑色だったと言う点です。自分の記憶では薄緑色の国内品種にあったかどうか定かではありません。(どなたか教えて下さい。)

管理人さまにとっては、雑学の組み立て方、作り方についての考察だったと思われますが、長文ばかりのコメントお許し下さい。

投稿: ばら太郎 | 2007年9月15日 (土) 20時33分

ふぬ〜
と考え込んでしまいました。

なるほどなぁと思うばかりで、基本的にそちらの知識の薄い自分はひたすら「勉強になりました、ありがとうございます」という感じで、コメントを読み返すばかりです。
そもそのも発端が単純に「ゴミ捨て場で発見って?」という部分からの考察ってダケだったのですが、お陰で色々な事を知ることが出来ました(と言ってもハッキリちゃんと理解出来ているかは怪しいですが)。
自分なりに勉強しようと思って、本屋で園芸関係の本を立ち読みしたのですが、立ち読みしたレベルでは何も解らず(当たり前っす)園芸の世界の奥深さを痛感しました。それの研究だけで一生を過ごす方も大勢いるのですから当然なんですが。

「ゴミ場捨て場で発見」というのは、子供の頃から雑学本などで何度も眼にしている記述で、雑学本では定番の1つなんですが、それ以上に突っ込んだ話がほとんどなかったので、色々調べた結果「そうなんじゃないの?」という方向に、至ったのですが、いわゆる園芸的常識からするとトンデモ認定の結論になってしまったワケです。
でもとりあえず雑学本での、いきなり変哲もないゴミ捨て場に異質を放つ梨の木が生えていた、みたいな記述の理由として、「梨園に隣接している色々な種類の梨の苗や木が廃棄されていたゴミ捨て場」だったという部分が判明したので、間違った結論は別にして、自分的には収穫があった話だと思います。それと、この様な情報を得る事が出来たのは大収穫です。ありがとうございます。
あとは本当に最近進んでいる遺伝子レベルでの親探しが出来るかって部分ですね。

自分が雑学をうんぬんしているってのは、基本的に「なんじゃそりゃ?」って物が好きでそれを求めたり、疑問に思った事を調べて、浅いなりにあれやこれやを追求するのが好きなのでやっているワケですが、当然、知識の浅さや考察の浅はかさが露呈する事も多々あって、何度も専門家の方から指摘をされております。
お陰でその都度、目からウロコを落とされッ放しです。
医学系の話を書くと現役の医者の方から「それちゃいまっせ」とツッコミが入り、建築関係の話を書くとプロの設計技師の方から「もう法律変わってます」と訂正が入ったり、かつては某国会議員の方からちょっと訂正してねとメールが入り、ついでに裏話を教えて貰ったり、もう「俺ってダメじゃん」と痛感することの連続です。

でも基本的に自分は「こんな雑学教えてやるぜ」ではなく、もともとの雑学好きってスタンスで「これおもしれ〜!マジっすか?」という無責任なスタンスで好奇心を満足させるために雑学を探究している部分があるので、訂正・ツッコミ等は大歓迎です。
もちろん面白がるの裏には「正確さ」は絶対的に必要だと思っています。

この先も、思いこみが先走ってトンチンカンな事を書き散らす事もあるかもしれませんが、その時はビシッと指摘してください。出来れば、心が折れない程度の優しさを持ってお願いします。

これまた長文失礼しました。

投稿: 杉村 | 2007年9月15日 (土) 21時29分

梨の交配図
http://www.citydo.com/mikaku/column/history3.html

以下鳥取の試験場
http://www.pref.tottori.lg.jp/secure/92286/pear1.pdf

http://kousetsushi.pref.tottori.jp/cgi-bin/odb-get.exe?WIT_template=UBC00J050&t=UBC02&l=J&f=1&p=&o=155::1114::1436

二十世紀梨以後の品種改良や栽培法については改良がある模様。

投稿: | 2007年9月16日 (日) 10時22分

 こちらが、「とある園芸マニア | 2007年9月14日 (金) 20時58分」のパクリ元です。
http://love6.2ch.net/test/read.cgi/books/1189289297/380

それにしても、
ひと様の文章の語尾等を改変した だ け の「 丸 写 し 」でありながら、
あたかも自分自身の著作であるかのように振る舞う、というのは、
どこかのKS(イニシャル表記)にそっくりですね。


 ちなみに、 とある「園芸マニア」(←詐称)とやらによる改変部分の文体は、「各所で失笑されつつ無視されている、かまって欲しくてたまらない誰かさん」の文体に、よく似ている気がします。気がするだけです。
(彼が、IPアドレスの概念を理解する日は来るのでしょうか?)

投稿: ヨモスエ | 2007年9月17日 (月) 10時11分

956vbp5v5vp5tvytdftrsrktヂィts瑛6永5永5永5永@おいybp98p887r67rcrdtrfkfjtでぁshlh日fv地t
居ytcxtdx座srsxdytrsxyつt区ytr夫樹ytfrdtrsぇ路bにウbgbヴィtdcヴっ部位ygbyfv地

投稿: kimiko | 2008年7月 4日 (金) 17時18分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 1年 | トップページ | 誕生日データ「65000人」突破 »