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2007年9月29日 (土)

ワープロの雑学

静岡のSBSラジオ「らぶらじ」で月〜木曜、色々な雑学を語っているのですが、9月26日の雑学は「ワープロ」というテーマでお届けしました。


おそらく自分が一番最初にいじったワープロOASYS100J
20070922031973(昭和48)年9月26日、東芝が世界初の日本語ワープロを発売しました。その値段は、なんと630万円でした。
その時のワープロの入力は文字盤があいうえお順の特殊な物で、現在一般的に使われているローマ字入力が出来るワープロはキヤノンが1980年に発売した『キヤノワード55』です。

実際の事を言うと、ワープロの雑学を深くやってしまうとかなり専門的な物が多く、ラジオを普通に聞いている人にはまったく興味がない方向に行ってしまうので、なるべく多くの世代が興味&理解出来るネタに絞り込む。
この辺のさじ加減が大切なのだ。

普通にメルマガなんかで書く場合は(ずっとお休みしていてすいません)普通には理解出来ないネタもあるけれど、軽いネタも有るからそっちで許してね。とバランスを取っていたりするんですが、ラジオの場合は「すべて理解させなくちゃダメ」という前提でやるのだ。
難しいネタでも解りやすく説明出来るネタならOKなんですが。
ということで、ワープロの日ということで話を組み立てたんですが、そのメカニズムなんかではなく「変換」という部分で関連雑学を並べてみた。

2007092201ワープロ専用機ってのはすでに2001年に製造が中止されているみたいなので、今回の雑学はみんな「パソコンに入っているワープロソフト」という方向で絞ってみた。
最初は80年代初期に発売されていたソニーの「HIT BIT」というパソコンのワープロネタからで
80年代、ソニー製のパソコンで「もりた」と入力すると、一般的な「森田」という漢字ではなく「盛田」と変換された。通常ワープロでは学習機能という物があって、頻繁に使用する漢字に変換されるようになっているが「もりた」に関しては常に「盛田」だった。当時ソニーの社長が盛田さんだったため。
2007092202というのを語った。ラジオでは語らなかったけれど、この当時のソニーのパソコン「HIT BIT」は、松田聖子がコマーシャルに出ていて「私より、ちょっと賢い」「ひとびとのヒットビット」なんて事を言っていました。
で、多くの人が「松田聖子よりちょっと賢いって、その程度かよ!」とツッコミを入れていたと思われます。

で、その後は「ワザと入れる誤変換」という話で
パソコンに使われているワープロソフトIME2002では『ぎれ』と入力するとなぜか「ピカチュウ」と変換される。これは勝手にワープロデータをコピーした製品を他のメーカーが使用した時のチェック用にワザと入れている誤変換機能。
これの関係で、百科事典なんかに誤記にならない程度に本当の資料とは違っている数値を混ぜたり、言い回しを加えて「コピーしない限り同じ物にならない」というデータを混ぜたり、地図なんかでもアメリカの街と街の間にある草原の中にポツンと実在しない小さな集落を書かれている事があるという話もする。

新ポケモン「ギレ」
2007092204で、IME2002の「ぎれと入力するとまったく関係ないピカチュウという文字に変換される」というネタに対して、一部では「実はギレというのは(あるいはギェ)ピカチュウの海外での名前なので誤変換というワケではない」という事が囁かれている。
ポケモンの登場人物は確かに地域によって名前が変わる事があって、英語版では主人公のサトシが「アッシュ」となっていたり、カスミは気象現象の「霞」の直訳で「ミスティ」という名前になっている。登場するモンスターの名前に関しても国によって能力が解りやすい名前に変更されている。
しかしピカチュウだけが何故か申し合わせたように、どの国でも「ピカチュウ」というそのままの名前で呼ばれていて「ギレ」とか「ギェ」などと呼ばれている例はない。さらに英語版なんかでは全面的に英語吹き替えで作り替えているのですが、ピカチュウの声だけは日本版の大谷育江さんの声がそのまま使われ、おなじみの「ピカァッ!ピカチュゥゥゥゥ!」と声になっています。

あとは、ワープロの変換に関して
ワープロで変換されにくい単語に「滑舌」という言葉があります。実は辞書を調べても載っていない事が多々ある不思議な言葉です。というのも、この「滑舌」という言葉はもともと演劇関係の専門用語だったのですが、ここ20年ほどの間にテレビで演劇関係者・アナウンサーなどが「滑舌が悪い」などと言うようになって一般的になった、比較的新しい言葉だからなのです。
というネタを書いたのですが、ワープロに関しては自分の使っている物は単語登録で「滑舌」と変換できるようにしているのと、他のソフトを詳しく知っているワケでもないので(以前はそうだったけど、今はよく解らない)という感じなのです。

で、辞書の方はどうか?と、午前中に近所の本屋へ出かけ複数の辞書をチェックする。
どうやら三省堂の辞書は子供向けの辞書以外は「滑舌」は掲載されているのですが、それ以外の出版社、小学館・角川書店・大修館・新潮社・明治書院などなどの辞書には未だに「滑舌」は載っていない。
こんな風にたった一分以内で語り終わってしまう雑学でも、裏取りで動き回っているワケでやんす。
なぜか「広辞苑」が売り場になかったのでチェック出来なかったのですが、手元にある「広辞苑第四版」には載っていない(最新版は1998年に出た第五版なので、その頃には滑舌という言葉が一般的に使われていたハズなので掲載されている可能性もある)。

そんでもって、最後は
茨城県の正しい読みは「いばらきけん」なのですが「いばらぎけん」だと思っている人が多く、「いばらぎけん」と入力してもワープロでは変換されませんでした。そのために、メーカーに「変換できなかった」とクレームが多かった為に現在どちらでも変換できるようになっている。そのために「いばらぎけん」が正しいと思いこんでしまう人も多い。
という雑学で締めた。

一回の放送(時間で5〜8分)で、これだけの雑学を箇条書きにして読み込むので密度が濃すぎるかも知れない。トリビアの泉なんかだと、1ネタで5分以上引っ張っているワケで。
実際の事を言えば、1つ1つのネタには附属する話が山のようにあるわけで(今回のブログみたいに)伸ばそうと思えば、同じ原稿でも10分、20分語る事も可能なんですが、あくまでも短くビシッとで終わらせています。

そんなこんなで毎月曜日〜木曜日、午後2時からの「うんちく劇場」聞いてね!(ストリーミング放送もやっているのでインターネット経由で、世界中のどこからでも聞けますよ!)でもってらぶらじサイトに「杉村さんのコーナー面白いです!」と励ましのメールを送ろう!
と姑息な人気盛り上げフェアを開催するのだ。

らぶらじサイト(ストリーミングもメールもここで)

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コメント

広辞苑の第五版には滑舌と言う言葉はのっていないみたいですね。近々最新版が発売されるので今年は掲載されるのか楽しみなところですが。
あとワープロの変換について。どうやらジャストシステムのATOK16ぐらいから「滑舌」と言う単語がデフォルトで入っているようです。

投稿: ニッタバ | 2008年1月 5日 (土) 13時15分

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