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2007年7月13日 (金)

段ボールは食品ではありません

さすが中国四千年の歴史。
昔から「中国では4本足は机以外なんでも食べる。飛んでいる物は飛行機以外はなんでも食べる」なんて言われてきましたが、なるほど段ボールまで食材として扱いますか。
という事で「段ボール」の歴史などを…。


段ボールの始祖
Danborl001そもそも段ボールの(原型の)発明は1856年。
イギリス人エドワード・チャールズ・ヒーレイとエドワード・ハリス・アレンの2人が波打った紙を発明した(英語ではフルート状と言われる)のが最初。実はこの紙は元々シルクハットの汗取り用として開発した物。
もっとも、ここで言われる段ボールは現在のダンボールとは形状が違っていて、ただの波打った紙。

1871年、アメリカのアルバート・L・ジェーンズがガラス製品の緩衝材として、波状になった紙を使用した。その後の改良で1906年頃に普及していく。

日本で段ボール誕生
Danborl002日本には明治時代中期にドイツから化粧品の梱包用として入ってくる。もっともこの時代まで、緩衝材・梱包材としての利用だけで、波状紙の片面に紙が接着されただけの物だった。(この時点でも波状の紙だったと書かれている文献もある)
1909(明治42)年に井上貞次郎が綿製造器を改良して紙により細かい多くの波を作る事に成功する。これを「段ボール」と命名し、東京北品川北馬場に三盛舎という会社を設立して事業展開を始める。
翌年、段ボール製造器と製法の実用新案特許が許可され「特許段ボール」という名前で売り出される。

ちなみに「段ボール」と言う言葉ですが「段」は波状の意味とは分かりやすいのですが「ボール」とは? と思ってしまいます。実はもともと箱などに使われる堅い紙を海外で「Bord」つまり板とよんでいた事から、ヒアリングミスで「ボール」になり、堅い紙の事を「ボール紙」とよんでいたのです。

現在の段ボール誕生
Danborl003その後、リーガル商会から香水の瓶を入れる梱包用箱を依頼される。
そこから、片面に紙を貼り付けた段ボールより両面の方が丈夫になるということで改良に取りかかり、現在の両面段ボールが誕生することとなる。(つまり段ボールは日本生まれって事なのです)
ちなみに、片面に紙を貼っただけの段ボールは現在でも製造されていて、「片段(かただん)」と呼ばれている。こちらは丸めて使える事が出来るので梱包業界ではまだ需要が高い。運送業界では「巻き段(まきだん)」と呼ばれている。

もっとも明治時代から大正時代、そして昭和の戦前には段ボールはさほど普及せず、戦後1951(昭和26)年の箱などの梱包材としての段ボール使用は約7%だけだった。
その後、経済成長と共に道路が整備されていき、日本国内への輸送需要が拡大していくにつれ軽くて取扱が便利な段ボールの使用料は増えていき、現在のように「箱と言ったら段ボール」という時代になってきたわけです。

その段ボールは食品として進化するなんて、さすが中国の技術革新はめざましいなぁ

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コメント

いったいどんな味だったんでしょう。(想像はつきますが)
子供の頃、野菜やみかんはまだ木箱だった気がします。30年代終わりから40年代の前半ってまだ段ボールが普及してなかったのかなぁ。
よく近所の子供が集まり木箱は机がわりに使っていたんですが、段ボールの使い道は学生時代のベッドくらいでしょうか。
貧乏学生のころ段ボールを食べるって思い付いていればもっと裕福だったのにっ!。

投稿: | 2007年7月14日 (土) 14時57分

実は自分の場合、肉まんは苦手です。あの化学調味料の味しかしないような感じがどーもダメです。
程度の低い肉まんしか食べた事がないせいかもしれませんが、肉本来の味なんかしなくて、化学調味料を食べさせられているかのような気に毎回なってしまいます。肉まんの味=化学調味料の味。
つまり段ボールを入れようとも、食感さえ損ねなければ、あまり食べても気づかないのでは?って感じ。

しかし段ボールを色々な課程を経て食べても分からないようにした(インタビューでは「他の処より上手かったよ」と平然と答える現地の人もいて)って、もしかして味付けに関してはかなり優れた腕前だったのでは?と思ってしまいます。

投稿: 杉村 | 2007年7月14日 (土) 16時11分

このニュースで思い出したのは、30年ぐらい前だったかな、
お米屋さんで買えるオレンジドリンクに果肉のようなものが
入っていたのですが、これが実は紙パルプだとニュースに
なりました。とても本物感があったんだけど「演出」だったん
ですね。
発売元はちゃんと謝罪した後で、材料を果皮に切り替えて
継続販売してました。
もう売ってないんじゃないかな。コンビニでは見たことないし。

投稿: おおつぼ | 2007年7月14日 (土) 20時58分

麒麟の田村裕は貧乏時代にダンボールを水に浸して食べてたそうですね。
テレビで「これは質が良い」と言って食べてました。

投稿: | 2007年7月15日 (日) 22時32分

ヤギさんもびっくりですね。
麒麟の田村といっても所詮ヒトなのに。

投稿: おおつぼ | 2007年7月16日 (月) 00時35分

明太子にはコンニャクを混ぜてるのがあって、僕はそっちの方が美味しいと感じた。多分薄味好きのせいだと思うけど、同じようにダンボールで薄まった肉まんの方が美味しいと感じるかも・・・
病死肉とダンボール。実際はどっちが体に害なんだろう?ダンボールは吸収されそうにないから食物繊維的役割が凄そう。

投稿: | 2007年7月16日 (月) 03時00分

圧倒的に病原菌の方が危険ですよね。
下手をすると翌朝救急車で運ばれて生死の境を
旅することに。

段ボールは無害かもしれないけど製造過程で使われる
化学物質は添加物の基準は適用されないから危なそう。
微量なら影響ないかもしれないけど、忘れた頃に症状が
出て、もう回復不能と言われそう。

くわばらくわばら

投稿: おおつぼ | 2007年7月16日 (月) 22時02分

片岡義男の短編小説に、紙で麺、うんこでスープを作るインスタントラーメン会社員という、今なら『プロジェクトX』のブラックなパロディになりそうな、とんでもないギャグ小説がありました。北京放送局の人間は、この小説を読んで、でっちあげたのかな。

投稿: | 2007年7月22日 (日) 01時56分

戦時下での究極的食品研究、クロレラの製造方法思い出しちゃいました。

投稿: | 2007年7月22日 (日) 11時37分

片岡義男→テディ片岡(一応、そういう名義)
『テディ片岡ゴールデンデラックス』
題名は「黒いラーメン」・・・たぶん。
出版当時は、筒井康隆も真っ青と一部で評判でした。

投稿: 訂正 | 2007年7月22日 (日) 23時48分

確か片岡義男は、原田知世の最初の単行本のゴーストライターを務めたのが、ムチャクチャ評判良くて、その後、角川専属みたいで大プッシュされたというウワサ。

でも、それ以前から「ぼくはプレスリーが大好き(1971)」直木賞候補になった「スローなブギにしてくれ(1975)」があるので、ガセなんでしょうかね?

以前、上記の話を聞いた時に、ゴーストの本が凄く売れたので「これで俺もメジャーの仲間入り」と喜んだ、なんて発言した事になっていたのでかぎりなくガセっぽいですが。

投稿: | 2007年7月23日 (月) 00時48分

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