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2007年5月22日 (火)

人寄せパンダ・客寄せパンダ

いわゆる「イベントなんかで実際には趣旨とは外れるかもしれないけれど、客を集めるためにかり出される人や物」を指す言葉として、どちらかというと揶揄的表現として使われる「客寄せパンダ」あるいは「人寄せパンダ」


この言葉は当然の事ながら、パンダが日本にやって来た1972年以降に誕生した言葉なのだが、いつ誰がどこで言い出したのか?という問題がある。
80年代は普通に使われるようになっていた言葉の様な気もするワケです。
上野動物園には1972年にカンカン・ランランが来日している。
それ以外では、3月に「パンダ家族全員集合」で、神戸王子動物園には2000年にタンタン、2002年コウコウが、南紀白浜には1994年にエイメイが来日していると書いたワケですが、実はもっと前から来日しているパンダがいたのが判明しました。
1981年に神戸で開催された「KOBEポートピア81」の博覧会の目玉として中国からロンロンとサイサイという2頭のジャイアントパンダが来日している。

当時はまだ「パンダを見る事ができるのは上野動物園だけ!」の時代で、ポートピアの趣旨「新しい”海の文化都市”の創造」とは全然違っている目玉商品「パンダ」で大混雑したことから、どうやらこの時に前述の「客寄せパンダ」「人寄せパンダ」という言葉が出来たみたいです。

ポートピアは1981年3月20日から9月15日まで開催されたのですが、同じ年の6月に行われた東京都議選応援演説で、かの田中角栄元首相が「私は人寄せパンダ。頼まれればどこへでも(応援に)行く」と語ったそうです。
ここで田中角栄が「パンダ」という単語を持ち出したのですが、そもそも1972年日本にパンダがやってきたのは、1972年の田中角栄・周恩来の北京での国交回復調印がキッカケになっている(そのせいで当時、台湾と国交断絶になってしまったのですが)。
東京都議選応援演説でいきなり、前触れもなく「人寄せパンダ」という比喩を持ち出したとは考えにくいので、この時点でポートピアに関した記事で使われていたという可能性が大なのです。

ついでに、最初は「客寄せ」ではなく「人寄せ」でした。
Google検索をすると「客寄せパンダ」が80,400、「人寄せパンダ」が21,200なので、「客寄せパンダ」のほうが一般的に使われているようですが、当初は「人寄せパンダ」という言い方でした。
というのも古い言葉で「人寄太鼓」という物があります。いわゆる大道芸人が「今から芸を始めるよ〜」と宣伝する時に鳴らされる太鼓のことなのですが、この辺りから派生した言葉なのかもしれません。

ちなみに1981年に来日した2頭のパンダはポートピア終了後は中国に帰ってしまいました。

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