今晩、テレビ朝日で「芸能人雑学王最強No.1決定戦」という番組が放送された。
これは元々テレ朝日曜の7時ぐらいにやっていた番組から発生した物で、最近は年2回ぐらいのペースで行われている。伊集院光・品川祐・東貴博、そして女性では麻木久仁子あたりが上位常連で、雑学的知識を争う番組なのだ。
基本的に雑学野郎の自分はこれが好きで、毎回楽しみにしているんだけど、今回はちょいと複雑な状態で見ていた。
というのも、2月末頃にテレビ朝日より電話があって「知泉という単行本に書いてあった○○○は○○○であるという雑学の裏取りが出来る資料はありますか?」という事を聞かれたのだ。でもって、そのテレ朝の番組制作をしているという男性は「杉村センセイ」などと変な持ち上げ方をするのだ。
ついでに「もしよかったらクイズの後の解答での解説をお願いしたのですが」という事だった。
ちょうどその時、今までの「会社に隠れてなるべくコッソリとやる」というスタンスを辞めて「来た仕事はとにかく受けるのだ!」と決意したタイミングだったので「はいはい、もー喜んで!」という事で承諾したのだ。
以前から何度も「テレビのクイズ番組に」とかの出演に関してのオファーがあったんだけど、テレビに出ることによって色々面倒な事がありそうなので、全部断ってきた。
でも問題は「○○○は○○○」という雑学に関しての明確な文献がどこにあったのか不明になっていた事なのだ。
単行本1巻はすでに4年前、さらにそこに載せた雑学をメルマガで最初に発表したのがさらに数年前だったので、どの本で読んだのかすら不明になっていたのだ。でも確かに確実にそれに関してちゃんとした資料で読んだ記憶があるので、その文献探しが始まった。
ちょうど部屋の大掃除を始めていたので本棚を引っかき回したが、どうにも見つからない。
そこでこの数年利用している数カ所の図書館をハシゴして文献探しの旅が始まった。で、直接の文献ではないけれど、それらしき事が書いてある文献もなんとか見つけ、最初の電話から5日後にテレ朝の指定された番号に電話をした。
で、その電話に出た担当の人はやけに素っ気ない態度で「はぁそうですか、そうですか、はい判りました、はいありがとうございました」と言ったまま、速攻で電話を切ってしまったのだ。
「あの・・・・解説者としての出演は?」とも聞き返すタイミングもなく。
そして月日は流れ、今晩の放送なのだ。当然、自分は出ていない。
う〜む、必死になって資料を探したのだが、そんな物か。
ま、今回のはそれレベルなので良しとしようか。
以前酷かった物では、とある地方ラジオ局のディレクターだかADだかは忘れたけれど、いきなり電話をかけてきて(前著の出版社が電話を教えた)、単行本に書かれている物に関して「もっと詳しい話を聞きたい」という事だった。
とりあえず、それに関しては単行本に書いた時に紙面の関係で削ったネタがメモしてあったので、詳しく解説をしたのだが「覚えきれないのでメールで書いて送って欲しい」との事だった。
文章として書くってのはハッキリ言って「原稿」だよなぁと思いつつ、それらに付いて判りやすいように文章を書いて、指定されたアドレスに送った。
で、しばらく後に返信メールが来たのだが、そこに書いてあったのが
「そのネタだけでは、コーナーとして時間が短すぎるので、関連する雑学を何か教えて欲しい」との事だった。
うぬぬと思いつつ、関連雑学を書いてメールを送った。
で、その後・・・・・・その後・・・・・・何の音沙汰もなく今に至る。
その地方局を聞くことが出来ないので、放送されたのかすら不明。
他にも某TV局(在京局で有名な番組)が「サイトにある雑学を使いたいのですが」と問い合わせて来たので、了承し、ついでにそこに書いていない細い雑学をメールで教えた。
で、その後「ありがとう」のメールも無いまま放送当日になった。
その番組の数分の雑学コーナーは見事に知泉のサイト+メールで教えた雑学のみで構成されて、まったく他に無添加なまま放送された。
4年前に最初の単行本を出し、その後続編を出してから、一時期は頻繁にTV局などから連絡があり、何か次に繋がるんじゃないかとこっちも懇切丁寧に答えて来たんですが、ハッキリ言ってその後「ありがとう」レベルのお礼メールすらほとんど無いんすね。
中には懇切丁寧に雑学の解説を送った後「判りました」とメールが帰ってきたんだけど、そこには驚愕すべき言葉が書いてあった事もある。
「今回教えてもらいました雑学ですが、これをテレビに出て解説してくれるような大学教授のような方を紹介して貰えませんでしょうか?」
なにそれ?
テレビ局ってそんな物なのかなぁ こっちが肩書き無いからってそのレベルの扱いかぁと思ってしまうのだ。
でもって、これまで数多くのテレビ番組から質問のメールを貰い答えてきたのですが、たった1回だけ「では謝礼を振り込む為の口座番号を教えて下さい」と言ってきた番組がある。
それは自分的には下世話なワイドショー的番組なので大嫌いなTBSの「アッコにおまかせ」だったのだ。
もっとも、そこで解説した雑学は番組の構成上なのか紹介されずに終わった(生番組だし、当日新しい芸能ニュースが入ったので、削られたんだと思う)。
やっぱ「肩書き」なんだろうなぁ。今日放送された「芸能人雑学王最強No.1決定戦」で答えを説明している人々のほとんどが「○○大学教授」や専門家だったので。
森羅万象の雑学を研究しているってのは世の中には通用しないのだなぁ。
ついでに番組にツッコミ
「70年代80年代90年代、そして2000年代すべてでオリコン1位を獲得している唯一の歌手は?」という問題。
答えは中島みゆきだったんですが、そこで「サザンあたりを答えてしまいそうなんですが、70年代のヒット曲「勝手にシンドバッド」「いとしのエリー」も実はオリコン1位を獲得していないんですよ」と言っていた。
確かに70年代はそうなんですが「勝手にシンドバッド」はそれから25年経ってオリコン1位を獲得しているので、微妙に正しくない解説なのだ(面倒くさいヤツだなオレ)。
☆サザンの「勝手にシンドバッド」はデビュー25周年記念でシングルを再発した時にオリコン1位を獲得している。これは発売から最も時間をかけて1位になった記録でもある。
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