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2006年11月 3日 (金)

ちあきなおみ「四つのお願い」

0000tiaki001ちあきなおみ/四つのお願い
作詞.白鳥朝詠/作曲.鈴木淳/編曲.小谷充
1970年04月/¥370
日本コロムビア/SAS-1399


この曲は1970年のヒット曲で、ちあきなおみはこの2年後に発売した「喝采」でレコード大賞を受賞している。
歌詞の内容はさもない恋人どうしの「勝手にやってろ」という状態のいちゃいちゃソング。
4つのお願いを聞いてくれたら、私はあなたの事好きになっちゃうわと歌っているのだが、その4つのお願い自体が「やさしく愛して」「わがまま言わせて」「さみしくさせないで」「誰にも秘密にしてね」という物。

0000tiaki002決して「ビトンのバッグに、ティファニーの...」などとは言い出さないのだ。
この曲が流行っていた当時自分は小学校低学年だったので、その恋愛ソング的な部分なんて全然理解出来ずに「4つのお願い出来るのなら、まず漫画本をドッサリ」などとほざいていたんじゃないかと思うのだ。

で、こんな問題にすべき部分が全然ない曲を、1980年代中期から始まった「過剰反応の言葉狩り」に目を付けられて、一部では「放送禁止曲」に指定されたと言われている。

0000tiaki003なぜ?というのはこのタイトルの「四つ」が一部ではダメな言葉なので...らしい(その言葉がダメな理由は各自で調べてね)。まったく、そんな差別意図はないのにねえ
と言いつつ、このシングルはそのまんまでは再発する事が出来ないのは事実なのだ。なんせB面のタイトルがそのまんま...。

もっとも、差別用語とか言われている単語は放送局が「なんかクレーム付いたら面倒クサイので前もってNGワードとして規制しちゃおうぜ」という物で、法的に縛られる物じゃないので別に何も問題はないのだ。意図的に特定の人を貶める理由以外の場合は。

放送禁止の豆知泉

0000tiaki004政所を鎌倉時代は「まんどころ」と読んでいたが、どうやら北条政子の名前も当時の発音では「まさこ」ではなく「ま○こ」だったらしい。

藤子不二雄の「ジャングル黒べえ」は、未開地の人々が沢山出てくるために人権的な理由で発売禁止になっていると言われるが、実は出版社側の自主規制なので、藤子プロと出版社の折り合いが付けば発売は可能。
※政治的な歌は時代によって大きく変化する。60年代末期のフォークソング「自衛隊に入ろう」と言う曲は、逆説的に皮肉った曲で60年代末に放送禁止に指定された曲だったが、最近その曲を知った自衛隊の上部の人が「いい曲だね。これを自営官募集のCMソングに使えないか?」と言ったとか。

堀口大学の「黒ン坊」という詩。「黒ン坊の赤ン坊/赤ン坊の黒ン坊/黒ン坊の赤ン坊は赤ン坊でも黒ン坊」今ではとてもじゃないけど発表できない。

先頃、再版可能になった「ちびくろサンボ」は本来チベット民話。サンボとはチベット語で「優れた」という意味の名前。偶然に黒人芸人の蔑称として使われている言葉だったので、イギリス人作家が勝手に主人公を黒人の子供にしてしまった。とりあえずアフリカに虎はいませんから。

NHKの時代劇では片手落ちではなく、片落ちと言う。しかし、それでは一般的には「1世代前の機械」などの事を意味する。

あくまでも局の自主規制のガイドラインで放送出来ない言葉となっている場合があり、厳密な意味の放送禁止用語は存在しない。とりあえず「八百屋」「床屋」「板前」「レントゲン技師」「エディター」「サラ金」「色盲」「しなちく」「片親」「出稼ぎ」「パーマ屋」「町医者」「やぶ医者」「老婆」などが要注意らしい。

慣用句として人々が集うと言う意味で『○○のメッカ』と言う言葉があるが、これをTVなどで使用すると、必ずイスラム教の方から「メッカで無い場所をメッカと呼んではいけない」とクレームが入る。2年ほど前の野球シーズン終わり間際「道頓堀川のえびす橋はVダイブのメッカ」と発言した事に対し直後に訂正があった。

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