おかわりシスターズ「恋をアンコール」
おかわりシスターズ/恋をアンコール
作詞.峰岸未来/作曲.編曲.佐藤準
フォーライフ/7K-137
1984年2月/¥700
大学生の学力低下が叫ばれて久しいわけですが、その象徴的な物が1983年4月にフジテレビの土曜深夜枠で始まった「オールナイトフジ」という、女子大生を多数集めてワイワイやっていた番組。
最初は東京ローカルだったので局地的な人気だったとは思うんですが、いわゆる「NEXT DOORS GIRL」隣の女の子的な親しみやすさで人気が出て、その中から人気の高かった3人が「おかわりシスターズ」として『恋をアンコール』でレコードデビューを果たした。
ジャケット左から
※松尾羽純:1963年06月01日生まれ(杉野女子短大)
※山崎美貴:1964年10月28日生まれ(東海大学)
※深谷智子:1963年07月21日生まれ(日本女子大学)

この番組での女子大生は、70年代にあった「女子大生=賢い近寄りがたい才女」のイメージから大きく逸脱して、アホな事ばかりやったり、一般常識クイズに全然答えられなかったりして、最終的にキャッチコピーが「私たちはバカじゃない」という、トホホな物になっていった。(同名の本も出ている)
このオールナイターズ=女子大生というテレビ的に美味しい鉱脈(安い出演料&それぞれが新鮮なキャラ)を発見したフジと番組の構成をしていた秋元康は、さらにその中で「オールナイトフジ高校生大会」を企画し、それが夕方の帯番組「夕やけニャンニャン(おニャン子クラブ)」へ連なっていく。
実際の事を言えば、女子大生より新鮮な女子高生中心の夕やけニャンニャンが始まった1985年以降はこの番組の勢いは急速に失われていくワケですが。

オールナイトフジが人気を得てから新メンバーとして入ってきた女子大生は、あきらかに芸能志向が強く「なんとか芸能界に」という嫌なハングリーさが前面に出ていて(あるいは事務所臭さ)、おもしろみも失われていったような気がします。
4枚目の「虹色のカノン」は、女子大を卒業する事でオールナイトフジも卒業するという事でラストシングルとなっている。(同時に解散記念アルバム「L.A.S.T」もリリース)
この番組以外の活動としては月曜ドラマランドで漫画「アイドルを探せ!」の実写版に主演していたりします。

良くも悪くも、バブル前ののんきな時代の大学生という印象で、陳腐な表現ですが「等身大」という言葉が似合うグループだったんだなぁと今になって思ったりするわけでやんす。
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コメント
お忙しいところ失礼致します。
オールナイトフジとおかわりシスターズのファンサイトを作成いたしました。
これからも雑誌の記事や私が元オールナイターズにインタビューした記事や
85年の3月卒業時の生写真や番組の内容を更新していく予定です。
こちらがURLになります。
http://allnightfuji2012.web.fc2.com/framepage17.index.html
宜しくお願い致します。
投稿: fujiyama | 2012年6月 3日 (日) 04時40分