命名
命名「秋篠宮悠仁」ですか。
皇室男子は「仁」の文字を付けなくてはいけないということで、かなり文字が制限されちゃうんですが、そう来ましたか。
でも「悠仁」で「ひさひと」と読ませるのはかなり無理があるような気もする。
確かに「悠」という文字には「悠久」「悠然」などという言葉に使われるように、ゆったりとした状態をあらわす文字ではありますが、読みとしては「ひさ」は無い。
一般人が付けたとしたら、一生、名前を提示するたびに読みを間違えられ、毎度毎度訂正し続けなくちゃいけない名前なのだ。
確かに現在の命名の決まりは、一般人にしても「漢字制限はあるけど、どんな読みをしても構わない」となっているので、意味から独自の読みを考案しても何ら問題はない。
でも、国語学者だかがテレビに出て「いい御名前を付けたと感心しております。悠の文字には悠久に使われるように「久しい」と言う意味があり、ひさと読むのも有りではないかと」などとコメントしていたけど、悠久はその段階で「久」の文字使っているので「久しい」の意味があるのは当たり前では?
70年代にジャニーズ事務所に「天涯孤独」という部分を売りにしていた「豊川誕:とよかわじょう」というアイドルがいた。この名前「とよかわじょう」という読み方もそう読むんだと思いこんでいると「そうなんだ」と思っていたんですが、よく考えると変な名前。
「誕」という文字はどうしても「誕生」とセットで記憶するので「じょう」と読むと言われて納得しちゃう部分もあるんですが、冷静に考えるとあれは「たん」ですから。
ま、皇室の場合は一般的な物とはルールが違うのかもしれないけれど、「悠」を「ひさ」と読むことがこの先、一般的にもまかり通らない事を願うだけです。
一般人レベルの話ですが、考えすぎの名前も親の愛情とかじゃなく、後先考えてないだろ。と思ってしまう時がある。
普通に読めない名前。クイズのような名前。親は「この子は特別な存在なので、他の人と被らないような素敵な名前を」と思うんだろうけど、実際の事言って名前だけ凄くてもねぇと思ってしまう事がある。
なんせ、今世界的に活躍しているのが「イチロー」に「ヒデキ」だったりするワケで。
実際に遭遇はしていないけれど「海月」と書いて「みづき」と読ませる名前はマジに存在するんでしょうか? 命名者の周囲には「海月」と書いて一般的には「くらげ」と読むと教えてくれる人はいなかったんでしょうか?
って、本当に実在するのかなぁと思う今日この頃。
「光宙」と書いてピカチュウという名前が一時期話題になった事があるけれど、これは某掲示板で「赤ちゃんに変な名前付ける親っているよな」という話題の時に「こんな名前いたら笑うよな」とネタとして書かれた物で、実在しない(ハズ)。
ちなみに森鴎外の子供の名前は
於莵(オットー:Otto)、茉莉(マリー:Marie)、不律(フリッツ:Fritz)、杏奴(アンヌ:Anne)、類(ルイ:Louis)。
さらに孫は真章(マックス)、富(トミー)、禮於(レオ)、樊須(ハンス)、常治(ジョージ)、爵(ジャック)
もっとも最初の子供の於莵というのは中国で虎の異名とされ、寅年生まれに昔から名前に使われているケースがあったらしい。
三井物産ビルなどの設計をした建築家に遠藤於莵氏がいる。
ちなみに森於莵も遠藤於莵も共に寅年生まれ。
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コメント
>読みとしては「ひさ」は無い。
当方の漢和辞典では名付け読みとして「ひさ」が載っているんですが。
投稿: 通りすがり | 2006年9月16日 (土) 20時08分
う〜む、名付け読みでは乗っていましたかぁ。
そっちは考えてませんでした。
名付け読みはなかなか飛び道具みたいな読み方もあるので
「それ有りかぁ」というのがあるので
今回も「それ有りかぁ」状態です。
でも、一般人がそういう読みを付けると、苦労するとは思いますが。
情報ありがとうございました。
投稿: 杉村 | 2006年9月18日 (月) 14時01分