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2006年6月15日 (木)

事件以前

秋田県で起こった小学1年生殺害事件も、2軒隣に住んでいた女性の逮捕で、後は自供を待つだけって状態になり(その前の事件はまだ闇の中ですが)、それまで「激しく怪しい」と言われつつ、でも逮捕されたワケじゃないから迂闊な報道は出来ないと、情報セーブされていた部分が一気に決壊して怒濤のごとく流れ出しております。
逮捕前の報道では、その前に起こった女の子水死事件の母親だとは書かずに(暗に示している感もありましたが)、「近所に激しく怪しい女が住んでいて今回の取材などにも奇声を上げて報道陣を蹴散らしている」などと書かれていた。


0000021しかし、この手の事件が起こった時に常に感じているんですが、犯人のこれまでの半生を誕生から家族関係から学生時代から延々とトレスして「はい、こんな人生歩んできて、こんな犯罪犯しちゃいましたよ」と提示するのってどうなの?って感じ。(今回のでも「ホテルの接客業」だったから「キャバ嬢だった」とか色々)
ついでに学生時代の同級生が出てきて「そんな事件を犯すようには...」と言いながら「でもある時、こんな異常な行動を...」などとエピソードを語ったりするのもどうかと。
さらに、ワイドショーなんかにも「これが犯人の」と言って出てくる写真が、事件を犯した当時の物ではなく、10年以上前の卒業アルバムからだったりするのも、同級生からの提示なんだろうなぁ。(当然、それを提示する時、そこには金銭的な関係が発生しているんだろうと思うと、なんか嫌な感じ)

0000023今は差別的な発言があるので控えるようになったのかもしれませんが、昔、もう20年近く前の報道では当たり前のように「犯人は片親で」みたいな、あたかもそれが犯罪を犯した原因のひとつのように語る物もあった。
テレビの前の素人探偵さんは、テレビなどが提示する犯人のキーワードで事件を推測していくしかないので「やっぱ学生時代にパシリをやらされていた事が」とか「片親の家ってまともな子供育たないし」とか考えるんだろうなぁ(今はどうか不明ですが銀行なんかだと就職の際「片親」というだけで書類段階でハネられていました)
でも、学生時代にパシリをやらされていた人間の多くが犯罪には手を染めないって事で(片親の場合も)、その推測は極々偏った物なのだ。

0000022なんか、今年になって「平塚5遺体事件」とか「マンションから子供投げ落とし事件」とか「小学校時代にイジめられていたイトコ家族を」とか、常軌を逸する犯罪が続いていて、しかもキーワードがいくつも提示されているので、ニュース報道もワイドショー化している感じ。
なんか日々、新たなキーワードが提示される様子は連続サスペンスドラマみたいな感じで、事件とは直接関係ない人々にとっては正義感を振りかざして探偵ごっこが出来る素材なのではないかと感じている。
「可哀想」とは言いつつ、自分を脅かさない距離で起こった事件は「サスペンスドラマ」と大差ないような感じなんだろうなぁ。

0000024もう、どの報道もテレビ朝日系列『テレビの力』の拡大版って感じ。しかも今回のに至っては、その犯人が番組に娘を亡くした「被害者」として『テレビの力』そのものに接触してきて、次の事件に至ってはリアルタイムで事件を報道するレポーター的「近所の情報提供者」として参加していた。
そこにはリアリティという物より、現実性の乏しい「実は探偵が犯人だった」という虚構的な答が準備されていたワケで、テレビ的にはそっちの方が面白いんだろうけどさ。

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