元サザン大森隆志・大麻取締法違反
少し前にドリカム西川の時も書いたけれど、なんつーか辛いっすねぇ。

なんか、今時「ロック=覚醒剤」ってのも古すぎる関係性で、なんか笑ってしまうほど陳腐ではありますが、ドリカム(ロックではないが)、ラッツ&スター(これもロックじゃないや)と続いてサザンですか。そう言えばゴダイゴのミッキーも大麻・覚醒剤で逮捕されたことあるよね。その時「覚醒剤やれば痩せるって話、嘘じゃん」って思ったワケですが。(ミッキー吉野はカップス時代の70年に大麻で、92年に覚醒剤で)

だから、楽しそうな印象とは裏腹に、桑田の才能主導で桑田の方向性によって全てが決まっているのが実状なんだろうなあ、メンバーも割り切っていなくちゃ辛いよなぁと思っていた。
そんな事から、他のメンバーがあくまでもメンバーとして桑田を盛り立てるポジションにいたのに対し、大森はアルバムに自分で作曲したものを収録していたりする。個人的な感想では、サザンの曲としてはなんかレベルの違いを感じてしまったりもしていた。
その後、原由子がソロ活動をし始めたのと前後して、大森隆志もソロとしてアルバム「真夜中のギターボーイ」をリリースしたり、「TABO's Project」という女性ボーカルユニットを結成したりとソロ活動を始めたんですが、どれも話題にはのぼらず立ち消えていった感じだった。

悲しいけれど、桑田佳祐と比べるまでもなく、そっち方面にあまり才能は無かったんじゃないかと思わざるを得ない。もちろん、アーティストとしてのプライドの中で色々な葛藤はあったんだろうけど。
サザン脱退時も「何故?」という話の中に「宗教絡み」という物を風の噂で聞いた事がある。ブルーハーツも、X-Japanも解散の最終的な理由はそこだったけれど、何かにすがらなくてはいけない心情に追いやられたのかと、複雑な気分になってしまう。
そして、今回の覚醒剤。

脱退後の、サザン時代とのあまりの落差、想像するにその焦燥感の中でアホな事に手を染めてしまったという部分に、ある種の切なさを感じてしまうのだ。
桑田佳祐がその逮捕後にラジオで「今日は今までの人生の中で最悪の日だ」と怒りをぶちまけていたらしい。
音楽を志す人はいつの時代にも何百万といて、その極々一握りがデビューし、その中のさらに一握りがヒット曲を出し、さらにほんの一握りが時代を超えてスターであり続ける事が出来る世界。
ドリカム西川の時も同じ事を思ったけれど、大森隆志はサザンに在籍したと言うことで、その殆どの人が見ることが出来ない世界を見てしまった事が不幸だったのかも知れない。
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コメント
なんか読んでいて切なくなってしまいました。
サザンの中で大森隆志は確かに目立った存在ではなかったと思いますが、自分の好きだったサザンの一部です。
犯した罪はもうぬぐえませんが、この先の人生はまっすぐ生きて欲しいと思います。
投稿: タダ | 2008年9月 8日 (月) 00時08分