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2006年4月 4日 (火)

ビューティフルネーム

1993年に東京昭島で、自分の子供に「悪魔」と名前を付けようとして昭島市役所に拒否された事件があった。
いわゆる社会通念状不適切」という理由だったんですが、その後父親が裁判を起こしたり、かなりスッタモンダがあって、最終的には「亜駆」という名前で出生届が出された。
これなんかは確かにその名前どうなのよ? って感じもあるし、それ以前に名前に使って良いとされる人名用漢字の中に「悪」「魔」があるって事がそれ以前にどうなのよ? って感じもしていた。


3月30日、名付けに関する裁判があった。
そもそものキッカケは、2000年5月、愛知県の小学校教師男性が自分の子供に誇りを意味する「矜持:きょうじ」と名付けて届け出た所、「矜」の文字は人名用漢字としては認められていないとの事で、その場は「協持」と変えて届出を済ませた。
その後、やはり意味を考えると… という事で最初に考えていた「矜持」へ改名するために名古屋地裁に申し立てをしたが受けいれられず断念。
そして2004年に法務省が戸籍法施行規則改定した際にも「矜」が人名用漢字に加えられなかったので、再び提訴となった物。
結果として「現時点で「矜」の漢字を使用したいという要望数も少なく、「矜」は常用する漢字でもなく平易とは言えない」として訴えを棄却されてしまった。
小学校教諭の男性は「矜」の文字はそんな特殊な文字ではなく普通に読める字だ!と訴えていますが、どうっすかね?

今から2年前が「変読名」のピークだったと思うけれど、とにかく「オマイらは80年代の暴走族か?」というレベルの「それ日本人の名前としていかがなものですかね?」というのが氾濫していた。
中には「海月」と書いて「まりな」と読むような名前も実在している。どこをどうひっくり返したら「まりな」になるのだ?と思うんだけど、その読解方法はトンチ小坊主一休さんかと思ってしまうほどのトンチっぷりなのだ。
まず「海」は英語で「マリーン」と言いますが、そこから前半を取って「まり」、「月」はラテン語(たぶん)で「ルナ」と言うので、そこから後半をとって「な」。これであらあら不思議、あっという間に「まりな」ちゃん、という状態なのだ。
親的には「考え抜かれた個性的でかわいい名前」なのかも知れませんが、そもそも一般的な日本語としては「海月」って書いたら「クラゲ」と読むんですけどね。(個性的と言いつつ、当時の名付けの本には例として載っていたらしく、日本中に複数の海月ちゃんが存在するらしい)
ついでに「月」で「ルナ」って付けるパターンも多かったらしいんですが、現時点ではルナって「狂気」とかの意味合いが多いっすけどね。

2004年9月に人名用漢字が改正されて488文字が増えたってのがキッカケでこのトンチンカン名付けが一気に増えたらしいんですが、その時は単純に488文字増えたって事ではなく「これ使えないだろ」という文字の削除も行われている。
たとえば「癌」「痔」「糞」など。つーか、最初の人名用漢字を決めたヤツって「とりあえず常用漢字って呼ばれるのを全部入れちゃおう」ぐらいの勢いだったんですかね?

ただ、こうした名付けに関する「自分の子供に他の人と被らない個性的な名前を」って考えはかなり親のエゴの部分しか見えないような気がする。その後、一生その名前を背負って行かなくちゃいけない子供の事なんか考えていないだろうなぁ
ま、今回の矜持って名前はもともと熟語として存在している物なので、ワープロで出す時に比較的簡単だけど、難しい名前は色々面倒くさい。
自分はそんな特殊な名前ではないけれど、これまでの人生の中、同じ名前に実際遭遇した事はない。(文学者やフォークグループの人にはいますが)でも画数が多いので小学校の習字の時間には苦労したっす。
とりあえず、自分の名前は読みが4文字で堅い印象があるので、子供の頃3文字の名前に憧れた事がある。

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