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2006年4月 3日 (月)

防犯カメラの抑止力

文章とは関係なくカネゴン
00000_5川崎市の15階建てマンションから小学生が転落して死亡した事件(3月20日)が、その後起こった清掃作業者女性墜落未遂事件(3月29日)の際に撮影された防犯ビデオ公開(3月31日)により、犯人が出頭し(4月1日)あっさりと解決した。
犯人逮捕へはあっさりだったけれど、その事件の奥に潜む物はそう簡単な物ではないかも知れない。
しかし、公開されたビデオに映った「事件を起こそうとしたが失敗し逃げる男」の表情は見てはいけない物のような鬼気迫る異様さを含んでいた。逮捕後にTVで公開されたサラリーマン時代の写真とは全然別人に見えてしまう。ビデオの顔はまさに悪魔が乗り移ったかのような表情。


普通なら事件を起こしてまだ1週間程度しか経っていない現場へ出向き同じ犯行を繰り返そうと思うかなぁと考えるんだけど、犯人的には「TVニュースで小学生が死んだのを知り、もう一度あそこで…」と思ってしまったらしい。
最初の小学生の件は、二度目の清掃作業者女性が突き落とされそうになった事件が発生するまでは、事故か事件かという結論が出ていなかったので、2度目が無ければ怪しそうな人物がいたことは確かだが、事件ではないかも知れない。として未解決事件になっていたかも知れない。

文章とは関係なくケムール人
00000_6しかし犯人は41歳、既婚で子供も3人いる(全員高校生以上らしい)ということで、本人はリストラされたと供述していたけれど、実際には無断欠勤を続け、会社側は以前仕事をバリバリこなしていたので回復を見守っていた所、去年秋に電話で「辞職します」と報告があり、かなり強引に会社を辞めたとの事。(会社側は辞職願いを提出されてから規定通りに1ヶ月は在職扱いだったらしい)その後、11月からつい1ヶ月前の3月8日まで長く入院していたというけど…。
ビデオを見る限りでは身体的な病気とは思えないので、あっち方面の入院? と勘ぐってしまう(そうなると精神鑑定がとか面倒な話になりそうだけど)

子供3人の父親であることや、近所や以前仕事で接した人の評判は決して悪くないことが、いわゆる「なぜあの人が」という部分なんだけど、最初の事件のたった9日後にまったく同じ場所で犯行を起こそうとしたり、しかも防犯カメラがある事は最初の事件の際にニュースで散々言われていたのに、カメラの設置場所の確認もせず(今回公開された駐輪場のカメラも、あそこにあるって事は前回のニュースでも語っていたような気がする)、しかも顔を隠す事すらしないって部分に、無計画でただひたすら「15階から人を突き落として殺す」ということしか頭の中に無かったかのような印象を受けてしまう。

犯人の「これをこうしたらこうなる」という未来を考える能力の低さにもウンザリする。
犯人は自分が犯罪を犯して捕まった後、残された妻や子供たちがどんな苦労をするかって事への想像も働かなかったのか?
サラリーマン時代の写真を見る限り、極々普通のどこにでもいる真面目そうなサラリーマンがどうしてこんな犯罪を引き起こすのか… なんか薄ら寒くなる事件なのだ。

文章とは関係なくウルトラマン
00000_7今回の逮捕の決め手になったのは防犯カメラで、本来は「防犯カメラがあるので犯罪は出来ませんよ」という抑止力の意味もあるんだろうけど、こんな風に前頭葉を全然使わず「こうしたらこうなる」とか先の事を考えないアホに対しては「防犯」にはならないんだという教訓になってしまった。
かつて起こった大坂の池田小学校の事件なんかでも、捕まって死刑になるのを前提に「どうせ死ぬのなら道連れに」みたいなヤツには何も効果はない。
とりあえず名前は「防犯カメラ」だけど、今回の犯人みたいなヤツの前では犯罪の抑止力とはならない。ただの「衝撃映像100連発!」とかって番組の素材になる程度でしかない。

以前から、商店街などに防犯ビデオを設置するとかって話に関して「プライバシーを侵害される恐れがあるので」と、店舗外までを撮影する防犯ビデオに関して意義を唱える声があった。
今回の件はそのカメラが防犯は出来なかったけど、逮捕のキッカケにはなった。
自分はどちらかというと「別に犯罪犯しているワケじゃないから防犯カメラに撮影されたっていいじゃん」と考える側にいる。
しかし、先日の3月31日に防犯カメラに関した裁判の判決が出ていて、それを考えると複雑な気分になってしまうのだ。
その防犯カメラ裁判というのは、ダウンタウンの松本人志がアダルトビデオ店でAVを選んでいる場面が映った防犯カメラの画像を雑誌「FLASH」に勝手に掲載した物。それで雑誌の発行元・光文社と編集人に対し1000万円の倍賞を求めた裁判で、結果として90万円の支払いを命じられている。

文章と関係なくテレスドン
00000_8これなんて「防犯」目的でカメラを回しているのとはまったく別次元で使用されたワケで、そう考えるとただのプライバシーの侵害でしかない。(ま、この手の写真週刊誌はアナウンサーや芸能人の無許可写真を平気で載せるような物なので、肖像権に対しては激しく認識が低いんだと思うけど)
この裁判ではビデオを提供したアダルトビデオ店に関してどんな扱いになっているのかは不明だけど、いくらでも悪用出来るよなあと思ってしまう。
で、光文社の言い分「防犯カメラの設置された店に入った以上、自らの抄造を撮影され、利用されることも予想される」...ってアホですか? 光文社の文庫本も結構購入しているけれど、こんなアホな主張をする会社だったんですか?呆れたっす。

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