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2006年4月13日 (木)

万引き親子

2006041123月7日に奈良県で、無職の男(34歳)は8歳9歳10歳という自分の3人の子供に万引きを働かせてそれで生活をしていたとして逮捕されている。
母親(27歳)はすでに別の窃盗事件で逮捕されている。
この二人の子供は3人ではなく、現在6人いたと言う。なんか無計画でダメダメっぷりにもほどがあるって気もする夫婦なのだ。


手口はまず、長女(10)と次女(9)がチーズ・焼酎など指定された食品を布袋に入れ、休憩用のベンチで座って待つ。
しばらく時間を置いた所で、長男(8)が鞄を持って現れ、それに詰め替えて、両親が待つ屋上駐車場へ運ぶ。
というもの。
万引きに関してはすでに親は近所の店にマークされていたので、この様な手口に及んだという事で、見事なほど情けない狩猟民族なのだ。
父親は現時点では「子供が勝手にやった」と供述しているらしいが、子供は「殴られるのがイヤで」やっていたと証言している。こんな親だから、学校などにもろくに通わせて居ないんじゃないかと思う。
なんか切なくなってしまう事件なのだ。

60年代に日本映画のヌーベルバーグ(英語でニューウェーブ)として登場してきた大島渚の映画「少年」を思い起こしてしまう。
実話を元にした映画なんだけど、戦争に人生を奪われた(と思いこんで自暴自棄な)父親と、気だけ強い後妻、そして少年と弟の4人家族は、走ってくる自動車の前に少年が突然飛び出し引かれた振りをして慰謝料をせしめる「当たり屋」を生業として日本中を渡り歩いていた。
そんな映画を安っぽくした感じの事件なのだ。
この両親から万引きを強要された子供達。今はその罪の意味があまり解らないかも知れないけれど、後に親にされた事の意味を把握し始めた後、どんな精神構造を産みだしてしまうのか、なんか切なくなる。
どんなアホでも、資格も無しに親になる事は出来る(というか、あまりにも何も考えずに行為をして子供が出来てしまうケースは多いと思う)って事の怖さを感じてしまうのだ。

ちなみに大島渚の映画「少年」で当たり屋を演じた少年は元々俳優ではなく、存在感があるとして大島が養護施設からスカウトしてきた少年らしい。その事から、公開当時に寺山修司が「偉そうなテーマを掲げて問題定義したつもりの大島自身も、この映画に出てくる親父と同じで、一人の少年をさんざん辛いロケに引っ張りまわして作っているんだ、その行為自体がすでに当たり屋的ではないか?」と批判をしている。

20060411万引きに関して語ると、高校時代のとある店を思い出す。
通学時のバス停近くにあった個人商店を少し発展させたレベルのスーパーがあった。田舎なのでバスもそう頻繁に来るワケでもないために、ちょっと離れた本屋で時間まで立ち読みをするか、このスーパーに立ち寄ってジュースとかを購入してついでに時間を潰すという事を自分だけじゃなく多くの人がやっていた。
で、高校生が頻繁に立ち寄るって事で、たぶん店の悩みに万引きって物があったんだと思う。
ある時、いつものように店に立ち寄りジュースとスナック菓子でも…と選んでいる時、背後になにか視線を感じて振り返った。
そこには幼稚園ぐらいの男の子が立っていた。
その時は別段気にも留めなかったけれど、その後、別の棚があるコーナーへ移動した時も、気が付くと少し離れた所にその男の子が出現してこっちを見ているのだ。
その日だけじゃなく、別の日も気が付くと少し離れた場所に男の子が立っていた。

普通に買い物を済ませて店を出て数歩行った所で振り返って見ると、レジの所にさっきの男の子がいて何かを報告しているかのような風景が目に映ったのだ。
当時まだ、防犯カメラもそんなに一般的ではなかったんだけど、店はこの子供に「高校生がやって来たら監視する様に」と言い聞かせていたのかも知れない。
な〜んか嫌な気になってしまったのだ。
そして、その「高校生を見かけたら万引きしていないか監視せよ」と言い聞かされた子供は今どうなってんでしょうか?(ちなみにその店は今はもう無い)
もっとも、今の防犯カメラってのも監視されているってのを意識させないだけで、同じような物ではあるんですけどね。

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