« サディスティック・ミカ・バンド | トップページ | 2月10日の出来事(知泉) »

2006年2月 9日 (木)

表現の自由と信仰の自由

イスラムの予言者ムハンマド(自分の時代はマホメットと呼んでましたが)を皮肉った風刺画が新聞に掲載されたということで、なんかとんでもない事になっている。
もともとは去年の9月30日にデンマークの新聞に掲載された物で、ムハンマドが頭に導火線がついた爆弾型ターバンをかぶったイラスト。
流石にこれを転載するほどの度胸は私にはないワケで、Googleのイメージ検索で「Jyllands mohammed」のキーワード辺りでチェックして下さいませ。(Googleもビビって検索出来ないようにしちゃう可能性ありですが)
その替わりに、隣の隣の国の将軍様の風刺画をどうぞ。


金ちゃん1
0011信仰心のない&言語に堪能ではない私は、その風刺画がどのぐらいキツイものなのか不明なのですが、絶対神として信仰するイスラムからしたら自分を含めての全否定に等しい行為なのかも知れない。
最初はデンマークでの抗議声明で、暴動的ではなく、デンマークのムラー外相とムーサ・アラブ同盟事務局長が電話で協議などして、謝罪に関してどうしたらいいか?てな感じで話は比較的穏やかに進んでいたのでは状態。(詳しい経過は不明ですが)
それが、なぜか今年になって1月10月、ノルウェーのキリスト教関連雑誌が風刺画を転載したことから、話が徐々にキナ臭くなっていく。

金ちゃん2
001226日サウジアラビアのデンマーク大使を召還、29日リビアでデンマーク大使館が閉鎖、30日パレスチナ自治区ガザで武装グループが欧州連合事務所を包囲し、謝罪を要求。
と、普通の頭なら文化や思想の違いって事で、理解不足になった部分もあるけれど、謝罪して沈静化させる方向に向かうハズなんだけど、2月になって何故かドイツフランスを初めとして7カ国の新聞が問題の風刺画を転載。
そこからもう誰も止めることが出来ないイスラムの大暴走が始まった。

確かに日本人的感覚で言ったら「いくら酷い事されても暴力に訴えるって何さ?」なんだけど、絶対神の元に生きている人々にそんな事は通用しない。
神の為に自爆テロだろうと、何千年も歴史があるバーミヤン遺跡だろうと関係ねえぜって世界では。
日本だって、同じような教育をしていた時代もあったので、それを頭ごなしに批判するのは難しい。

そして、このどうしようもない現状の中、フランスの新聞では新たにムハンマドが手で顔を隠している風刺画が掲載されたという。このような暴動を起こす連中のリーダーの私は恥ずかしいという趣旨らしい。
確かに風刺というのは、表現の一つでフランス側はそれを掲げている。王政の無くなったフランスはもとより、イギリスなんかでは平気で王室をギャグにしているけれど、その背景を理解しないで闇雲に笑い飛ばすってのも乱暴な話。欧州はイスラム難民が目障りってのがあるのかも知れないけどさ。

そんな中、逃げ腰ブッシュは「私たちアメリカ国民は寛大で自由と平和を愛しているのだ」と、飛び火しちゃたまらんぜ、と相変わらずのニヤケ顔で宣言していた。
ムハンマドの風刺画より、ブッシュの「自由と平和を愛している」という言葉のほうが、超一流のブラックジョークだよなぁ

p.s.
そういえば、1991年インド系イギリス人作家サルマン・ラシュディが書いた『悪魔の詩』という本がイスラムを冒涜しているとして、抗議活動が起こり、その結果暗殺事件へと発展した。さらに1991年7月12日に日本語訳をした筑波大学の五十嵐一助教授が大学構内で刺殺体として発見されたなんて事もありました。

あと2005年11月2日オランダで映画監督をしていたゴッホの子孫テオ・ファン・ゴッホがイスラム社会を批判した映画を撮ったという事で殺害されている。

狂信的といえばそれまでなんですが、難しい問題山積ですなぁ

p.s.2
最初ゴッホの子孫は姉の子孫か?と書いたのですが、修正。(一さん書き込みありがとうございます)
ゴッホは未婚だったが、少なくとも2人子供がいる。
最初は29歳の時にモデルをやっていたシーンとの間に。当時二人は同棲をしていたが、子供が産まれたことで関係が悪化し離別している。
31歳の時に結婚を考えた相手(8歳年上のマルホット・ベヘマン)がいるが、周囲の反対で破局、相手はその後自殺未遂。彼女との間には子供はいない。
32歳の時にモデルをしていたホルディナ・デ・フロートが妊娠し、ゴッホの子供だと噂されるが、ゴッホはペリヘ逃げるように引っ越しをしてしまい、うやむやになる。
その後、子供が出来たという話が無いのだが、貧乏時代のゴッホを支援し(パリに住んでいて、逃げてきたゴッホが住み着いた)、最期を見とった弟の名前がテオ。

|

« サディスティック・ミカ・バンド | トップページ | 2月10日の出来事(知泉) »

コメント

そのむかし、タイヤの溝のパターンが、たまたま某国の信仰する神の名に酷似していたことから、「神の名を踏みにじるとはなにごとか!」と大問題に発展した、なんて事件を思い出しました。

投稿: エッチぼん | 2006年2月10日 (金) 12時43分

>たぶん姉の子孫

弟(テオ)の孫で祖父と同名を名乗ってるのでは?

投稿: 一 | 2006年2月10日 (金) 15時50分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 表現の自由と信仰の自由:

« サディスティック・ミカ・バンド | トップページ | 2月10日の出来事(知泉) »