« 2月7日の出来事(知泉) | トップページ | 政治家による政治家のタメの政治 »

2006年2月 7日 (火)

未成年と甘い誘惑とジャニーズと

横山ホットブラザース
20060206昔は夜10時ともなれば、歩いている人間なんてごく僅かで、当然の事ながら中高生なんて見かけなかった。
というのは田舎だけの話じゃなく、今から20数年前まで東京でも繁華街を除けば同様だったハズ。いわゆる70年代後半からコンビニが24時間体制になって(80年代中期までセブンイレブンも名前の通り、朝7時から夜11時まで営業が多かった)、真夜中でもふと思い立った時に雑誌でもお菓子でも弁当でも買いに行けるようになった。


いとしこいし
20060206_1ほとんどの店舗が24時間になったのは80年代中期で、それ故にセブンイレブンのCMでも「真夜中に稲荷寿司が食べたくなってしまう私は」とノートに延々と「稲荷寿司稲荷寿司稲荷寿司」と書き連ねる女性が登場し「そんな私はかわいいと思う」などとやっていた。つまり、真夜中でも欲しくなった物が買えますよというアピールをCMでやっていたのだ。
そんな風に、コンビニが地方へも展開しはじめ、24時間営業の波が広がっていった。

海老一染之助染太郎
20060206_2自分的には真夜中買い物する趣味、夜遊びする趣味はなかったけれど、残業で深夜になった時、あるいは早朝出勤の時に「開いててよかった」と感じてはいた。
この10年くらい、結構真夜中でも未成年とおぼしき少年少女がコンビニを中心にたむろしている姿を見かける。12時ぐらいまで営業している本屋などでも、閉店間際に中学生みたいなのを見かける。
なんか自分の時代とその辺の感覚は違ってきてしまったなぁと思うんだけど、実際には殆どの都道府県では午後10〜11時以降、16歳未満がカラオケボウリングなどへ出入りする事は禁止されている。どの位抑止力があるか不明ですが。

獅子てんや瀬戸わんや
20060206_3で、この2月1日から、大阪府では「午後7時以降、16歳未満がその手の施設への出入りは父兄同伴でないと禁止」との改正青少年健全育成条例が発動された。この条例で処罰されるのは、出入りした方ではなく、出入りさせた方。30万以下の科料との事。
もっとも最初、大阪府は「父兄同伴でも午後7時以降の出入り禁止」という条例にしようと考えていたんだけど、さすがにそれには反発があり「厳しすぎる」「家族のだんらんを奪うのか」との意見が多数よせられ断念している。
つまりカラオケ趣味の家族なんかは、午後7時までに帰れって事だったのだ、そりゃ反発もあるだろうって。

森三中
20060206_4確かに、以前から大坂は治安が悪いとか、ひったくり事件が数年日本1だとかありますが、それをこの手の法的なもので押さえ込むだけってのもどうかと思いますな。
結局、施設への出入り規制って事なので、コンビニの駐車場とか悪質な大人が解放している場所など、余計一般的な目の届きにくい場所へたまり場が移動するだけって気もする。
未成年はその手の「大人っぽい危険な感じ」が好きなのはしょうがないのだ。
それにしても「午後7時以降は父兄同伴でもダメ」って、それは極端すぎ。
極端に規制が厳しくなると、それが解放された後の大学生なんかは一気に爆発しそうな気もする。高校卒業間際の少年による事故ってのも結構多いし、

テツ&トモ
20060206_5そんなこんなと前後して、ジャニーズ事務所のグループNEWSの未成年メンバーがカラオケボックスで女性と飲酒したって事で雑誌「ブブカ」に書かれ問題になっている。
NEWSに関しては去年の7月に、未成年メンバーが飲酒事件を起こし無期限芸能活動停止の謹慎になっている。(一緒に飲酒したフジテレビの菊間アナは去年11月に復帰)
その前には森進一森昌子の息子・ 森内貴寛が参加していたんだけれど、こっちも喫煙とプリクラキス写真が発覚し、ゴタゴタがあって脱退している(表向きは学業を優先するためにとされているが、その後高校は中退している)

マギー司郎
20060206_6今回の件では、雑誌に缶チューハイで乾杯したり、飲んだりしているビデオからの映像が掲載されているらしく、そこでは「青春アミーゴ」が歌われているので、秋以降に撮影された物らしい。
つまり、メンバーが飲酒によって謹慎した以降に撮影されたビデオ。
本人は「缶チューハイの缶を口まで持っていったが、飲んでいない」と苦しい弁明をしているらしいけど、事務所としては誤解を招く行動をしたことで当分の間芸能活動自粛に決定した。

三瓶
20060206_7なんつーか、未成年の飲酒って実際には「別にいいじゃん」って感じだし、大学の新歓コンパなんか、当然現役で入ってきた連中は18歳なので未成年なんですが、それをダメだ!なんて言い出す人はほとんどいないワケで。
まさに「40キロ制限の道を46キロで走って捕まった」みたいな感覚かも知れない。
でも芸能人って、「普通の人なら報道されないような事を大きく書かれる」そういうリスクも背負った上での活動だって事を考えなくちゃいけないのではと思う。

特に同じグループのメンバーがそれによって無期限謹慎になっている最中って事で、自覚の無さは誰もフォロー出来ないので、いかんともしがたいっす。
芸能人の場合、その一人の為にホントに多くのスタッフが虚像とも言えるほどにバックアップをして支えている。「○○○君って何でも出来て凄い」とファンが熱中する裏で、必死にそのアイドルが格好良く見えるシチュエーションのお膳立てを大勢の大人たちがやっているのだ。
(輝いていたビッグスター田原俊彦がジャニーズ事務所を辞めた瞬間に、ただのオッサンになってしまった事を考えると、そのバックアップで造られる幻想は凄いんだと思う)
だから未成年といえども、凄く重いプロ意識で行動を起こさなくちゃいけないんじゃないかと思う。

出川哲郎
20060206_8その結果、NEWSはすでにチケット販売が終わっている春のツアー(〜4月30日)を謹慎メンバー抜きで行い、そこから先、年内いっぱいの活動はしないとの事。
3月発売予定の新曲「サヤエンドウ」はすでに2月2日、残りメンバーで再録音済み。
2005年4月〜2006年3月のカレンダーも残りメンバーだけに再編集したものを発売との事。
でも、ジャニーズの場合、最近はグループといってもユニットみたいな状態で、複数のグループにまたがって活動していたり、先輩が出演するドラマに便乗出演していたりするので、グループが停止しても活動の幅が狭くなるって事はないと思うけど。

ウド鈴木
20060206ジャニーズはジャニーズ帝国とか言われ、かつてはゴシップ週刊誌が騒いでも一切テレビでは報道されないという時代もありました。(今でもそんな感じはある)
例えば、元フォーリーブス北公次が出版した暴露本「光GENJIたちへ」なんかは書店では平積みになってかなり売れていたハズなのに、ワイドショーは一切触れず、TVで発表されるブックランキングには登場せず、という事もあった。
あと、某氏の中絶事件とか、某氏のレイプ疑惑とか暴行事件とか、ワイドショーが飛びつきそうなネタなのに一切触れないという不自然な事もありましたが。

リリーフランキー
20060206_9田原俊彦に関してもジャニーズ時代は、AV女優と一晩のお楽しみをしたって事が某AV監督ナイスですね氏によってネタにされた際も、ワイドショーでは一切触れられず、逆にそれまで深夜番組などに多く出ていたナイス監督氏が、いきなり一切出なくなり(鶴太郎がマネしていたがそれも封印)そんな人いなかった事になっていた。

ちなみに「青春アミーゴ」が主題歌になっていたドラマ『野ブタをプロデュース』の最終回に主人公二人が転校していった学校の名前は「網五:あみーご」

|

« 2月7日の出来事(知泉) | トップページ | 政治家による政治家のタメの政治 »

コメント

おかしいな、と思ったので失礼ながらお邪魔しました。
私の記憶ですと、田原俊彦さんがAV女優と何がし・・・の時はちゃんとワイドショーで扱ってましたよ。自転車泥棒の時だって扱われてたし。ジャニーズ帝国!?と言われるまでに大きくなってから、余計に各TV局は腫れ物に触るように特別扱い状態になったように思います。Sマップメンバーが警察沙汰になった時の「メンバー」敬称には呆れたものです。

投稿: ももよ | 2006年2月 7日 (火) 08時37分

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 未成年と甘い誘惑とジャニーズと:

« 2月7日の出来事(知泉) | トップページ | 政治家による政治家のタメの政治 »