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2006年2月 5日 (日)

オリンピック:平和な戦争の祭典

浅田真央
20060204_4映画「ミュンヘン」が近日公開なんすけど、そこでは1972年のミュンヘン五輪オリンピック村におけるパレスチナ武装犯の事件が描かれている。イスラエル人2人が殺され、9人を人質にとり長時間立てこもった事件。
結局、交渉は決裂し、パレスチナ武装犯5人と人質9人、警官1人が射殺された。


こんな血なまぐさい事件があった為に、オリンピックにその後は政治的な物や、宗教的対立や、キナ臭い物が立ちこめるようになり、1980年のモスクワ五輪ではアメリカを中心とした国が、次の1984年ロサンゼルス五輪ではソ連を中心にした国が、ともに「出ねえよ!」とボイコット合戦になり、日本もアメリカにおとなしく従いモスクワ五輪を欠場した。
当時は日本女子バレーや柔道の山下などが絶好調の時期で、悔し涙を流した。
あと、テレビ朝日が億の金でモスクワオリンピック放送権を買い取って、悔し涙を流した。

ソ連などがボイコットしたロサンゼルス五輪(1984)は、アメリカが何もかも主導権を握ったおかげで、商業的イベントと化した物がオリンピックに組み込まれるようになり、その悪行が今のオリンピックへ繋がっている。

村主章枝
20060204_5という前提で、今回のトリノ冬季五輪(2月10日開催)に関して、新たなテロ事件の予感がヒシヒシと忍び寄っているらしい。
先日はミラノ空港からイタリアへ入国しようとしたシリア人3人が「危険人物」として拘束されたという。
イタリア捜査機関の調査ではトリノ五輪中に会場で自爆テロが行われる可能性があるとして、1月にイスラム過激派の秘密集会に3人の名前があったとの事で、イスラム過激派に近い中東の出身者からも情報提供があったらしい。

結局、空港の段階では危険な物を持っているワケでもなく、とりあえずテロとは関係なく入国用の書類審査の段階で不備があって入国を拒否されたという結果で報道されている。
五輪開催中の自爆テロ予定以外に、五輪終了後の3月前半にミラノ市内の駅で30分おきの爆破(イギリスなんかでもこの手口でやられましたが)とか、4月に行われる総選挙に向けてイタリアへ具体的な攻撃を仕掛けてくるとか、色々な話が錯綜しているらしい。

オリンピックってのは、武力とか関係なく、スポーツというルール内で勝敗を決める祭典なので、そんなキナ臭い話は勘弁してほしいのだ。
自国の選手が凄い結果を出せば「うぉぉぉ!」と喜べるし、他国でも凄い選手がいれば素直に拍手喝采出来る。
もっとも「擬似戦争」的だったり、いわゆるスポーツ観戦に慣れていない国は、自国が負けた瞬間に相手選手を罵倒したり「審判が不公平なんじゃい!」と暴動になったりする事もあって、なんつーか「あくまでもスポーツだから」ってのが見えなくなっちゃうのも勘弁。
(逆に日本選手の明らかにジャッジミスなのを「審判が絶対なので」と抗議もしなかったりするのも、どうかと思うけど)
結局、オリンピックも国同士の戦いみたいになっているけど、本来は「世界人類最高峰を決める」って趣旨だと思うので、国という枠組みは無視して楽しむ方がいいんじゃないかと思ったりする。

安藤美姫
20060204_6日本人なんて、自分が日本人だなんて自覚するのは、オリンピックやサッカーW杯の時ぐらいなのではないかと思うんだけど、やはり人間ってのは基本的に好戦的な存在なのなねぇと、考える部分もある。
韓国中国の自国LOVE度は激しく高いけれど、それは教育のたまものだったり、近年まで鎖国に近いような政策をしていせいかも知れない。

日本だって、戦後の25年ぐらい(1945〜1970年頃)は高度経済成長ってヤツで「日本は世界に肩を並べるのだ!」と必死になっていたり、若い世代はアメリカなどを目の敵にして「安保反対なのだ!」「反対の賛成なのだ!それいいのだ!国会で青島幸男が決めたのだ!」と頑張ってきた。
人間ってヤツは、何かに向かって闘争心を剥き出しにするってのがある意味のストレス発散になるし、前進する原動力になるから、スポーツの応援は盛大にやってくれって思う。
でも、それを勘違いさせて暴動や実力行使に移ってしまうのは、文化の成熟度の低さを露呈するだけなので、恥ずかしいのだ。

織田信成
20060204_7もっとも日本もサッカーW杯の時に、熱狂的サッカーマニア明石家さんまがTVでドイツのユニフォームを着ていたということで、一部で大バッシングが起こったとかあります。
さんま辺りの大昔からのサッカー好きは日本が勝てば嬉しいけれど、それ以前にとにかく白熱した試合を見たい!ってだけの人なので、ちっぽけな事でギャーギャー言うなよとか思っちゃうのだ。
ちなみに同じく古くからのサッカー好きとんねるず木梨憲武は、あまりにサッカー好きすぎてテレビに出ても解説すら出来ずに熱中してしまうので、その手の番組には出ないらしい。

話は純粋にスポーツ的な話になってしまったけど、爆発テロとか起こす連中は、基本的に自分たちの主張を理解して欲しいなんてハナっから思っていないみたいなので、どうこう言うレベルでもないので、まったくもーってな感じなのだ。

オリンピック雑学(去年のメルマガより)

モスクワ五輪(1980)は多くの国がボイコットし、次のロス五輪(1982)は報復として東側諸国がボイコットした事で有名だが、モスクワの前のモントリオール五輪(1976)は人種差別問題にからみアフリカ諸国がボイコットしている。

ちなみにモントリオール五輪には現在政治家の麻生太郎が射撃の選手として出場している。

西城秀樹のシングル「俺達の時代」はモスクワ五輪応援歌として歌詞を公募した物。モスクワオリンピック開幕の2週間ほど前の1980年6月5日に発売されているが、日本が不参加を決定したのがその約10日前の5月24日。その為、発売後は応援歌である事にほとんど触れられなかった。(つまり、不参加決定は本当に直前に決定した)

オリンピックと言えば昔はアマチュアに限られていたが、現在はプロも参加できる。それは最近の事かと思いがちだが、オリンピック憲章より「アアチュア」の言葉が消えたのは1976年モントリオール大会から。

オリンピックのテレビ中継は1936年ベルリン大会から。ヒトラーが権力誇示のために実験段階のテレビを利用した。

すべての競技をテレビ放映したのは1964年東京大会から。宇宙中継をしたのも東京大会からで海外70カ国に衛星中継された。

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