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2006年2月17日 (金)

ネットと著作権

市原悦子
00先日、漫画をスキャンしてネットで配信していた男が、著作権法違反で逮捕された。
現時点で約1300タイトルの漫画、1万7000冊分をスキャンして掲載していたらしい。ってもの凄い容量じゃないか?
で、現時点ではそれが読み放題だったんだけど、4月から月会費380円の会員制にしようと目論んでおり、1月23日から会員を募集し始めていたという。で、発覚逮捕された25日までの3日間で1000人ほどの登録があり、200万円を集めていたらしい。
こんな風に漫画をスキャンして公開した事によって逮捕されたのは今回の例が始めてとの事。(厳重注意レベルは沢山あるが)


中井貴一の行く所、不気味な影が
00_1その注意と逮捕の差がどの辺りだったのかは不明ですが、今ネット上では著作権はかなり軽く見られているってのが現実。なんでも去年の9月の段階で講談社や集英社が容疑者に漫画公開を停止するように申し入れたが無視していたらしい。
出版者側が把握しているって状況で「これから会員制にします」ってのはアホとしか言いようがない。
しかも、最初は経営している漫画喫茶の宣伝のために1.2ページ公開していたのが「どうせ著作権法に引っかかるのなら全部公開しちゃえ」と踏み切って今に至るらしい。「怒られたら後で著作権料を払えばいいや」と思っていたとのこと。
プロが書いた、出版社に権利のある漫画の著作権料がいくらぐらいか理解していなかったんでしょうね。

加藤和也:美空ひばりの義息子ってだけでなんか偉そうなんですが…
00_2インターネット初期の1990年代末頃に著作権が問題になった時「警察が動くらしいよ」という話がネット上に広がり、芸能人の写真掲載は辞めよう、音楽データアップは辞めよう、音楽の歌詞の掲載は辞めようなどの流れがあった。
5年ぐらい前は特に音楽に関してはうるさく、某小学校が合唱コンクールで当時のヒット曲を歌った音声データをWebで公開した物に対しJASRACがクレーム付けたなんてニュースもありました。(あと、井上陽水や谷村新司の曲は俺が作ったと自称する竹林氏なんてのもいましたが)
現在このブログなんかに芸能人絡みの写真を掲載する場合は、本やCDなどのジャケットという法的にはギリギリセーフな物にしているんですが、肖像権に関しては色々難しい。

マシュー南
00_3著作権に関しては、インターネット以前のパソコン通信の時に、それに関した場にいたことがある。
1991年末に創設された草の根ネット(個人運営のパソコン通信)「ゆいネット」という音楽専門ネットがあり、そこはMIDI音源の曲を発表する場だった。
そこではオリジナル曲も多数発表されていたが、多くが既成曲のコピーで、今の感覚で言ったら「著作権どうすんの?」という状態ではあった。
そのネットの管理者が、実はJASRAC辺りとも関係があったらしく、この先広がっていくであろうネット社会における音楽データの実験の場みたいな意味合いで、とりあえずは黙認という状態ですすめられていた。
まさか、今のようなインターネットという物が一般的になり、しかも個人で映像配信まで出来るスペックに向上するとは思っていなかった時代の話。

やなせたかし
00_4最近、ブログを開設した人の中には、何も考えずそのまま既成の写真を掲載したりするパターンが多い。
TVの雑感を書くブログでテレビからのキャプチャー画面を大量に掲載したり(連続写真で、その横にその時の発言とか書いている所もあった)、思い出の音楽について語るブログでは「毎日一曲づつ紹介」と称して毎日70年代音楽の歌詞を全編掲載している物もある。
これらは、思いっきり悪意がない無断掲載で「著作権意識の低さ」も感じるし、そのあっけらかんとした確信犯的な部分もどうなんだろうなぁと思ってしまう(ここで言う確信犯は昔ながらの意味の確信犯です)
自分の場合、似顔絵って物を書いているんですが、著作権にうるさい人に言わせると似顔絵もアウトだそうです。

研ナオコ
00_5自分はオタクな小中学生時代、欽ドンや鶴光のオールナイトニッポンなどの投稿者ネタ番組を録音し、文字起こししてオリジナル本を作った恥ずかしい過去があるんですが、それを友達間で廻し読みしていた。
あと、明星とかの歌本をスクラップして「自分だけの歌本」を作ってた(これはギター弾き語り用に)
つまり、それと同じレベルの感覚でネット上に「こんな写真あったよ」と掲載しちゃうって事なんだろうね。友達に見せる感覚で不特定多数に見せてしまうって事。

宮崎駿
00_6自分に関係した事例では、読者にメールで教えて貰ったもので、中学生運営のブログに「僕は色々トリビアを持っているので毎日一個づつ紹介していきま〜す」と、単行本知泉に掲載されている雑学を毎日一個づつブログに転載しているものがあった。
自分が教えてもらって、そこを覗きに行った時はすでに半年以上が経過して150項目以上が掲載済みだった。(単行本2冊で約1600ネタあるので4年半は続けられるね)
うぬぬぬぬと思っていたんだけど、数週間後に行った時はなぜか消滅していた。
雑学には著作権はないってのはそうなんですが、ここまで行くとどうなんでしょうかね?って感じ。

三波伸介
00_7やってて楽しくないだろうなぁそのブログ。(コメントは結構「それマジ?」とか「笑える」って感想が書かれていたのですが)
しかし雑学の事をなんでかんでトリビアって言うのもどうかと思いますが、そのブログが終わった理由は案外「もうトリビアって古いじゃん」って辺りかもしれない。
そう言えば一時期はネット上には大量に「トリビアの泉」で放送された物をそのまんま文字起しして羅列するサイトがありました。高橋カッツミーの語録まで含めて。
あれがあれば、トリビアの単行本なんて買わなくても済むよね。

大槻教授
00_8もっと酷いサイトでは、自分が知泉サイト上で発表した似顔絵をゴッソリコピーして、アイコンやバナーまで作って、あげくの果ては似顔絵をズラッと並べて「さぁて誰かな?」とクイズまで作っていた所があった。
クイズになっちゃう程、似顔絵似てなくて御免な!と思いつつ、ここは余りにも酷いので(雑学と違ってこれは思いっきり著作権あるし)ちょっと苦情のメールを入れた。
が、何の音沙汰も無し。サイトを見回すとすでに一年近く前に更新したままで放置プレー状態。

やはり、何も考えずにコピーペーストで作るサイトって長くは続かないんでしょうかね?

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コメント

「こんなところがあるよ。著作権料も払っているちゃんとした団体みたい。便利だからみんなも見てみて」って自分のブログやあちこちの掲示板で立ち読みサイトのURLを紹介してた無垢な人もいたなー。

著作権問題っていろいろあって一括りにできないところもありますね。
確かに「ねーねー昨日のTV見た?」的な「昔の意味の確信犯」的なものから、明らかに営利目的の「今の意味の確信犯」的なものもあるし。
情に訴えても仕方ないんですが、TV番組や本を丸写しでHPやブログをやって掲示板なんかで絶大な賞賛を得てる個人って、そんなことして本当に楽しいの?って思う。ただの痛い人にしか見えないんですよね。

投稿: レインメーカー | 2006年2月18日 (土) 08時49分

以前の掲示板でも話題になっていたFM石川の井上さんのブログ
さらにとんでもない事になっています
メルマガで毎回「明日の雑学」を掲載しているので、これ幸いとそれをそのまんまコピペ
http://fmishikawa.co.jp/dj/inoue/main.html
この人、ラジオでDJやっているプロですよね?
著作権にここまで疎い人も珍しい

投稿: | 2006年2月18日 (土) 11時38分

話題のブログ見てきました。
そのまんまコピペしてるのにメルマガより面白く
なかったので、あらためて才能の差というものを
考えてしまった今日この頃。

投稿: おおつぼ | 2006年2月19日 (日) 10時11分

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